「自分を癒す」とはどういうこと?

さて、ここでは「癒しのルール」というテーマでダイエットに成功するためにとっても重要な「見方・考え方」のつくり方をお伝えします。まずはなぜダイエットに成功するためには「見方・考え方」が重要なのでしょうか? それについてお伝えします。「見方・考え方」とは何かというと、例えばコップに水が半分だけ入っている様子を見た時に「水が半分しか入っていない」と考えるか、それとも「水が半分も入っている」と考えるか。こうした違いです。私たちはいろいろな場面でこうした考え方を持っていて、それは人それぞれに違います。この「見方・考え方」こそがダイエットに成功する・しないを決めています。「ダイエットに成功できる考え方」を身に付ければ、無理せず自然体でダイエットを続け成功することができます。ダイエットに成功できる見方・考え方を身に付けるためには「癒し」がとても大切です。なぜ「癒し」が大切なのか? どうすれば「癒し」を身に付けることができるのか? これをお伝えいたします。あなたは「癒し」と聞くとどういうものを想像しますか?どういうときに「癒されている」と感じますか?

「美味しいものを食べたとき」「きれいな景色を見たとき」「可愛い動物を見たとき」「好きなアロマに包まれているとき」「エステで施術を受けているとき」「気の合う人と話しているとき」などなど、いろいろなものが出てくるかと思います。一般的に癒しと言うとこうした形で自分の外からの刺激などによってストレスを解消し心の平安を得るものとして捉えられています。もちろんこうしたものによって自分を癒すことも大切です。しかしこれだけでは「一時的な癒し」で終わってしまいます。こうした癒しはいわば外からの癒しです。本当の癒しとはもっと心の底から安心と平穏が得られそれが永久に続く・・・それが本当の癒しです。では本当の癒しとはどういうもので、どうやれば得られるのでしょうか?まず、癒しとは「自分がゆったりリラックスした落ち着いた気持ちになること」です。このような状態になるために先の例では景色や動物、食べ物など外部からの癒しを挙げていますが、本当の癒しとはこうした形ではなく、自分の見方・考え方を変えることで「自分の内面から自分を癒す」ことでもたらされるものなのです。癒された状態になるためには、先の例では、時間や場所、音楽や他人が必要です。これでは「いつでも」というわけにはいきませんね。しかし自分で自分を癒せれば、いつでも癒された状態になれます。つまり常に心が落ち着いた状態になれるのです。このような状態を自ら作り出せれば、ストレスを感じたときにもすぐにそのストレスを解消することができます。だからダイエットで体重が増えたときや食べ過ぎたときでも自分で自分を癒せれば取り乱すことなく冷静に対処できるようになります。自分で自分を癒すことができればこんな効果があるのです。だからこれができれば今よりもストレスを溜めることなく落ち着いた気持ちで1日を楽しく過ごすことができるようになります。もちろんダイエットにも、とっても良い影響を与え、いろいろな障害にも挫折することなくじっくり落ち着いて取り組ことができるようになって、成功できるようになります。ではここから「自分で自分を癒す」ための具体的な方法について解説いたします。

 

まずはストレスの存在に気づく

今さら言うまでもないことですが、人は誰でも心の奥底にさまざまなストレスを抱えて生きています。しかし私たちの抱えているストレスは大きく分けると「見えるストレス」と「見えないストレス」があります。意識の上に表面化され気づくことができる「見えるストレス」は、例えば仕事で長時間残業が多いとか、厳しい上司の元で働いていて頻繁に叱られたり、性格の合わない人とつきあわなければならないなど、外的な要因でストレスを感じることが「見えるストレス」になりやすいものです。一方で「見えないストレス」とは「寂しい」とか「認めてほしい」「愛してほしい」といった欲求が叶えられないときや「自分はダメな人間」といったことで自分を過小評価したり自己否定した時などに、自分では気づかない間に蓄積されているストレスです。「見えるストレス」は実際に行動などで他人からも見えるし、気づきやすいのですが、「見えないストレス」は形に見えず自分の内面から作り出されるストレスなので他人も気づかないし、自分自身でも無意識にやっていることなのでほとんどの場合気づいていません。しかしこうした見えないストレスの方が自分自身でも気づかないため蓄積されやすく、そしてその蓄積があなたの心をドンドン蝕み、気づいたらものすごく大きなストレスになっていることも多いのです。特にダイエットに悩んでいる人は心の奥底にある見えないストレスが苦しくて、そこから逃れるために必要以上に食べているケースも非常に多いのです。さらに食べてしまうと「食べてしまう自分はなんてダメな人間なんだろう」と自分で自分を責めてさらにストレスを増大させてしまうのです。自分を責めてしまうと今の自分を受け入れられなくなり、どんどん「劣等感・自己否定感」に支配されていってしまいます。その劣等感や自己否定感が「今の自分は美しくない」「今の自分は誰からも好かれていない」「今の自分は意思が弱くて何も成功できない」「○○もできないダメな自分」などなど、「こんな自分なんか」という感情を作り出し、どんどん自分自身を否定していってしまいます。こうして自分を否定していると、さらにそのこと自身がさらにストレスを増大させます。そしてその劣等感がどんどん増大するにつれてストレスも増大し、そこから逃げるためにますますお菓子を食べて、そしてまた食べた自分を否定して・・・と悪循環に陥ってしまうのです。

こうして溜まってしまったストレスを解消するためにドンドンあなたの食欲を刺激し、甘いものや脂っこいものが食べたくなります。つまり「甘いものが食べたい!」という食欲はあなたの心の中が「苦しいよー!」と叫んでいる証拠なのです。この悪循環を断ち切るには、まずはあなたの心の中にある「見えないストレス」に気づくことが大切です。「あぁ、私はこんなストレスを持っていたからつらかったんだ」「こんなストレスを抱えていたから私は苦しかったんだ」と自分の中の「見えないストレス」に気づけばそれだけで「ダメな自分」という思いから解放され、心がラクになります。「見えないストレスに気づいてあげる」まずはここが出発点なのです。

 

「見えないストレス」が実は大きなストレス

先ほどの例で残業が多いなどの「見えるストレス」が大きい人は自分でも気づきやすいので、対策も打ちやすいのですが、「見えないストレス」の方は自分も他人も分からず、しかも自分の中で増幅しやすいのが特徴と書きました。ではこうした「見えないストレス」を抱えている人はどんな人が多いのでしょうか?この「見えないストレス」を多く抱えている人って実は・・・「大変そうに見えない人」に多く見られるのです。特に家事や育児で一人でがんばっている「専業主婦」の方に多く見られます。家事や育児は誰からも見られる機会が少なく一生懸命やっても誰からも見られることがなく、孤独感・閉塞感で苦しくなりやすいものです。特に専業主婦は一見楽な仕事であるかのように思われているので、さほど大変そうには見えません。

だから「あなたは自由な時間がありそうでいいですね」とか、「ゆったり暮らせて羨ましいですね」とか、もっと口の悪い人なら「あなたラクしているんだからもっと頑張りなさい!」などと言われることが多く、なかなか他人には自分のつらさが見えません。そうなると、「周りの人は私の苦労を分かってくれない」「誰も自分を認めてくれない」「もっと頑張らなきゃいけない」「頑張れない自分はダメな人間」と孤独感や閉塞感、自己否定感を感じてしまうことが多いのです。掃除や洗濯、お料理などをいくら頑張っても、旦那さんも含め他の人には見えないため、なかなか人に認められる機会がありません。人間関係も主婦友達やママ友達に限定され人間関係が閉塞的になりがちです。そうなると他人から評価される機会がなくなり、自分の存在感が見えにくくなります。「人から評価されていない・認められていない」というのは大きなストレスなのです。

これは専業主婦だけでなく、会社に勤めている人でも、学生でも、誰でもこうした状況になっている人はたくさんいます。このように一見「ラクそうに見える人」でも心の奥底に「誰も認めてくれない」「自分のつらさを誰も分かってくれない」と常に感じて逆に大きなストレスを抱えている方も多いのです。こんな表面には見えないストレスを癒すことによってダイエット成功の確率がグンと高まります。

 

「いい人」も多くのストレスを抱えている

優しくて、人当たりが良くて、気が利いて、いろいろな人から好かれている、いわゆる「いい人」も実は多くのストレスを抱えています。「いい人」は「人に良く思われたい」という思いを根底に持っているので、人に対して優しく親切に接するのです。「いい人に思われたい」という思いは他人の評価に依存した考え方です。「人に好かれたい」という思いは裏を返すと「人に嫌われたくない」という思いです。つまり人に嫌われることが怖いから、こうした人に好かれやすい行動を取るわけです。しかし「嫌われたくない」という思いは、自分の考えや価値観を押し殺して相手に合わせようとするため、「私はこうしたい」という思いが抑圧されます。抑圧された思いは発散されずくすぶるためストレスとなって溜まっていきます。そして抑圧された感情がある時に食欲となって爆発し、人知れぬところでお菓子などをドカ食いするといった行動になることも多いのです。また他人の価値観に自分を無理に合わせようとすると「自分が好きではないこと・得意ではないこと」をやらざるを得ない場面も増えます。そうなると自分の能力が生かされず、楽しくないと感じながら心の奥底ではやりたくないことをイヤイヤやることになりストレスが溜まっていきます。さらに自分の能力が発揮されないので「できない自分」が目立って感じられてしまい、これによってもっと劣等感が蓄積されて「こんな自分なんか」という思いが強くなってしまうのです。この自己否定・劣等感という思いもあなたの心の奥底では大きなストレスとなって心の奥底に大きな重しとなってあなたの心を苦しくさせてしまうのです。

 

まずはあなたの心の奥の「ストレス」の存在を包み込んであげる

こんな風にいろいろな人が、いろいろな場面でたくさんのストレスを心の奥底に溜めこんでいます。こんな心の奥底に眠るストレスを解消することこそがダイエットを成功するためにも必要なことなのです。あなたもここまで読んで「自分の中にもこんなストレスあるかも?」と気づいたこともいくつかあったのではないでしょうか? でもストレスを持つことは全く悪いことではありません。むしろごく自然なことです。「あぁ、自分もこんなストレスがあったんだ」と気づいたこともあったのではないでしょうか。こんな風にして「自分の心の中のストレスの存在に気づく」これがとても大切なことです。

普段は心の奥底に閉じ込められて見向きもされていないあなたの心のストレスが、「そうか自分にはこんなストレスがあったんだ」と気づくだけでホッとして小さくなります。まずはそこが始まりなのです。心の中のストレスの存在に気づいた後は、そのストレスを受け入れてあげましょう。受け入れると言っても何も難しいことはありません。ストレスを受け入れるとは、「あぁ、自分は心の奥底にこういう苦しみがあるから、食べることで解消しようとしていたんだ」とありのまま認めてあげることです。あなたの心の奥底に眠っていた苦しみに気づき、認めて、受け入れてあげて、ゆったりした気持ちで包み込んであげる。こんな時間を持つことであなたをストレスから解放してくれます。こうした時間を1日5分だけでも持つことが大切なのです。

 

「ありのままのあなた」を受け入れる

ここまでお話ししたように「心の奥底のストレスを受け入れる」ということって、実は「今のありのままの自分を受け入れる」ということなのです。「頑張って痩せなくちゃダメ!」「ダイエットに成功しないと自分を認められない!」「こんなに意思が弱い自分なんか受け入れられない!」などなど普通は「頑張らないと受け入れてはいけない」と自分を受け入れることに対し「条件」を付けてしまいがちです。この考え方は主に教育によって作られてきました。親や学校から「自分に厳しくしなければいけない」「無条件に自分を認めてしまったら何もできない人間になってしまう」こうした教育によって作られた考え方です。

しかしこの考え方そのものが今の社会では個性を否定し、私たちの中に眠る才能を沈めてしまい、そしてうつや過食、薬物依存、犯罪などの原因を作り出す要因ともなっています。だから今、これを読んだあなたから、こうした「条件」を手放して「ありのままの自分」を受け入れていきましょう。あなたはありのままで素晴らしい存在なのです。そもそも「ダイエットしたい」「痩せたい」と思っていること自体が「成長したい」「もっと良い人生にしたい」という願望の表れです。「痩せたい」という思いがなければいくら食べてもつらく感じません。「ダイエット中なのに食べてしまった」と自分を責める前に「痩せたい」という願望がなければいくら食べてもつらく感じることはないはずです。「食べる自分を責める」ということ自体が「成長したい」願望の表れなのです。だからあなたは成長したい願望がある素晴らしい人なのです。どうかそこに気づいてあげてください。

 

徹底的に「自分を甘やかす」

これまで書いてきたとおり、ダイエットに成功するために最も大切なポイントが「ありのままの自分を受け入れる」「自分を責めない、悔やまない、卑下しない」です。ともすればこれは「自分を甘やかしてしまうじゃないか? こんなことじゃダイエットに成功できないじゃないか?」と考えてしまいがちです。

でも本当に「自分を甘やかす」と言うのは悪いことなのでしょうか?世間では、特に日本人は「自分に厳しくなければならない」という考え方が一般的です。これは先にも書いたことですが、日本の今までの教育の影響です。だから一般的には「自分を甘やかす」というと「自分の好き勝手にわがままなことをやる」「人の迷惑も考えず好き勝手し放題やる」という具合に「甘やかす=悪いこと」という風に思われています。しかし子育てにおいて今は3歳児までは十分に甘やかす方がいいという考え方があります。これは子供の自我が形成される3歳児までに親が無限の愛情を子供に与えることによって子供は「自分は愛されている存在なんだ」と無意識に感じとり、親に受け入れられている・愛されているという安心感を持つことで親との信頼関係が作られて、さらに自分が生きていること・存在していることに対する承認ができるためだと言われています。この考え方は子育てだけでなく全てのことにおいて重要です。実は「自分は愛されている存在」「自分は生きているだけで価値がある人間」という自己肯定ができていないのは子供だけでなく私たち大人も同じです。大人にとっても「自分がこの世に存在していること」を認める・受け入れるということは、どっしり落ち着いて揺らがない「自己基盤」を持つために非常に重要なのです。だから「自分を徹底的に甘やかす」ことで、自分自身に無限の愛情を注ぐのです。

自分への愛情は親やパートナーからでなく、まずは「自分で」注ぐのです。それによって「自分はこの世に存在するだけで価値がある」という自分への承認を与えられるのです。自分への愛情であれば他人に依存することも無くなるし、「愛されていないんじゃないか?」と不安になって愛情の証拠探しをしてしまうこともありません。だから「自分への愛情は自分で注ぐ」ということがとても重要なのです。また「自分を甘やかす」とは「自分の欲求に忠実に行動すること」です。だから「食べたい」と思ったら食べるし、「眠りたい」と思ったら寝る。これがまさに自分の欲求に素直に行動することです。しかしあなたの本当の欲求は「食べたいだけ食べて、眠りたいだけ眠ること」だけでしょうか? 人間の欲求がそれだけの次元の低い欲求だけならば人類はきっと今も火を使うこともできず石器時代以前の暮らしをしていたでしょう。では人間は人間だけが持つ「生きる本能」以上の欲求を持っています。それはどんなものでしょうか?例えばその一つとして人間は本能的に「人とつながりたい」という欲求を持っています。「人から注目されたい」「人から信頼されたい」「人と心ゆくまで楽しく話がしたい」あなたも「ダイエットしたい」と考えたときにその奥にこんな願望があったのではないでしょうか? この欲求を満たすことも「自分を甘やかす」ことの一つなのです。

さらに自分の「やりたいこと・なりたい姿・実現したい夢」を深く考えたとき、「スリムになること」「痩せること」「美しくなること」「笑顔の自分になること」これらも「食べたい」「眠りたい」と同じようにあなたの「欲求」なのです。「食べたい」という欲求と「痩せたい」という言う欲求どちらもあなたの真の欲求なのです。これらの欲求はあなたの中でどんな優先順位になっていますか?でもその前に本当に「痩せたい」という欲求と、「食べたい」という欲求は相反するものなのでしょうか? スリムになるためには「食べたい」欲求は満たしてはならないのでしょうか? 「食べたいと思う自分」は否定しなくてはいけないのでしょうか? 「食べたい」と「痩せたい」という矛盾する欲求・・・どちらも自分の真の欲求です。これらを両立させるなんてことができるのでしょうか?

 

「食べたい」と「痩せたい」を両立させる

「食べたい」と「痩せたい」を両立させるために一つの理論を紹介します。それは「マズローの五段階欲求」という理論です。マーケティング理論の世界などでは有名な理論です。この理論を詳しく解説するとそれだけで1冊の本になってしまうので詳細は割愛しますが、人間の欲求には図のように五段階あります。一番次元の低い欲求が「生理的欲求」と言われ、人間の生理的本能から直接生まれる欲求のことです。つまり、「食べたい、眠りたい」などの人間の生きる上で必須の欲求がここに位置します。これに対して「こうなりたい」は最上位の「自己実現欲求」です。上位の欲求を実現するには、その低位の欲求がある程度満たされていないと実現できないと言われています。つまり「こうなりたい」という自己実現欲求は、その低位の「生理的欲求」「安全欲求」「愛情欲求」「尊敬欲求」が全て満たされていなければなりません。だから最低位の「食べたい」を満たしてやらないと、最上位の「こうなりたい」を実現することはできないのです。

「痩せたい」を実現するには「食べたい」を満たしてやらないといけないのです。そもそも「痩せてスリムになった自分」が、いつもお腹ペコペコで空腹に苦しんでいるとしたら・・・そんな自分にはなりたいと思わないですよね? 「食べること」を制限するダイエットをしている人が、せっかく痩せたのにリバウンドしてしまうのはこの矛盾を解決せずに痩せてしまっているからなのです。何度もダイエットに挫折している人は、「ダイエットに成功してしまうと、実はいつも食べたい物も食べられず常にお腹を空かして苦しんでしまうんじゃないか?」こんな思いを心の奥底に持っていることが多いのです。こんな思いを心の奥底に持っていると「痩せた自分になりたくない」という思いが具現化してしまいダイエットに挫折してしまうのです。「食べること」を否定してしまっては「痩せた自分」になることも「つらい」ことになってしまいます。痩せた自分になることは「嫌なこと」になってしまうのです。だからこそまずは、「食べること」を許し、そして「食べる自分」を許してあげる。これこそが「やせた自分」になるために必要なことなのです。その上で「なりたい自分」になるために行動する。どちらの欲求も尊重し、どちらも叶えなければ、本当に満ち足りた自分にはなれません。

 

泥沼の中でジャンプしようとしていませんか?

もしもあなたが泥沼の中にいるときに、ジャンプしようとしたらどうなるでしょうか? 泥沼のぬかるみに足を取られて転んでしまうかもしれません。またはもっと泥沼の中に深くはまり込んでしまうかもしれません。だから泥沼の中にいる時には、無理にジャンプしてはいけないのです。ダイエットが続けられない自分を責めたり、食べてしまう自分を責めて苦しくなっている時、いろいろなストレスの中で苦しんでいるあなたは、まさにこの泥沼の中でもがいている状態なのです。そんな時に無理して苦しいダイエットを始めてしまったら・・・まさに泥沼の中でジャンプしようとしていることと同じです。心が苦しいときに今の自分を責めて否定して、そんな自分から逃れるために苦しいダイエットをしても「食べちゃう自分」「続けられない自分」を責めてしまってさらに泥沼にはまり込むだけなのです。そうした状態の中にいる時にはどうしたらいいでしょうか? こんな時に必要なのは無理してダイエットに頑張ることではありません。ジャンプしようと足をバタつかせることではないのです。この時に必要なことはいったん足を止めて「足元を踏み固めること」です。「足元を踏み固める」とは、「自分を受け入れること」です。今まで苦しんできた自分、頑張ってきた自分に「ご苦労様」「大変だったね」と声をかけていたわってあげることなのです。そしてその上で「私は私なんだ」と自分の存在を長所も短所もひっくるめて受け入れてあげることです。「何もできない自分」「欠点だらけの自分」「意志が弱い自分」これらも全部まとめて「これが自分なんだ」とそっくりそのまま受け入れてあげることです。これが足元を踏み固めるために必要なことなのです。

 

自分を受け入れるために必要な3つのポイント

さて、では具体的に自分を受け入れるためにはどんなことを行なえばいいのでしょうか? まずは自分を受け入れるために必要な3つのポイントについてお伝えします。その3つのポイントとは以下のものです。

  • 「安心させる」
  • 「感謝する」
  • 「向き合う」

1つめの「安心させる」とは、自分の心を安心させることです。自分を責めて心がつらくなっている時には、まさに泥沼の中でもがくように、嵐が吹き荒れるように心やすまる時がない状態です。そんな嵐の中で今まで頑張ってきたあなたの心をいたわって、今のあなたをひと時休ませてあげてあげましょう。ゆったりとくつろぎリラックスできる時間を作って、美味しい紅茶やアロマの香りでゆっくりリラックスさせてあげましょう。アロマセラピーやエステサロンに行くのもいいと思います。その時に「今まで本当に頑張ってきたね、私」と自分をいたわってあげましょう。その時にはひと時ダイエットのことも忘れて自分をリラックスさせてあげてましょう。その次には、いま自分がここに生きていることに「感謝」しましょう。あなたが今ここに生きていて、目が見え、手足も不自由なく使えること自体が感謝できることですよね。実はむしろ身体に不自由な部分がある人の方が、他の部分が自由に使えることに対して深く感謝している人も多いです。そして美味しいものを心ゆくまで食べられることも感謝できることです。つまりその結果としてダイエットに悩めることも感謝できることなのです。これに気がつけば今、あなた自身がここに存在しダイエットに悩めることにも感謝できるのではないでしょうか? それだけでなく身の回りのことからたくさんの「感謝のタネ」を見つけることが、自分を受け入れるためにとても効果のあることなのです。そして最後は「向き合う」ことです。向き合うと言っても決して自分を叱咤したり責めてはいけません。素直にあなた自身の中の心の声を聞くことで、あなたのつらい気持ちをあなた自身が聞いてあげて、つらい気持ちをそのまま受け止めてあげることです。こうしたことを実践していくと、心が楽になりストレスが軽減されていき、気持ちが落ち着いて、多少のことでは揺らがない自分の軸ができあがっていきます。これが「自分を受け入れる」ことの効果です。まだこれでもピンと来ない方には次のような考え方が分かりやすく実践しやすいかと思います。

 

自分の中に「お母さん役」を持つ

あなたにとって「お母さん」とはどういう存在ですか?お母さんが子供に注ぐ愛情って、基本的には「無条件の愛」です。要は最終的には勉強ができなかろうが、見た目が悪かろうが、運動神経が悪かろうが、もっと極端な例ではたとえ子供が犯罪を犯しても、子供対する愛情は無くなりません。この「無条件の愛」を子供だけでなく自分自身に注ぐこと。これが「自分を受け入れる」ということなのです。何もできなくても、大きな失敗をしても、つらい気持ちを理解して、受け入れて、愛してあげる。

これが自分に対する無条件の愛なのです。あなたの心がつらいとき、苦しいとき、悲しいとき・・・こんな時にあなたの心を「苦しいんだね。でも大丈夫だよ」と包み込んであげる存在・あなたを癒してあげる存在をあなた自身の心の中に持つことが、「お母さん役を持つ」ということです。「運動できない自分OK」「辛抱できない自分OK」「食べる自分もOK」こんな風に無条件に自分を受け入れてくれる存在として、自分の中に「お母さん役」を作るのです。無条件に今の自分を受け入れることができると、「自分はどうしたい?」「自分はどうなりたい?」と自分の欲求を素直に受け入れることができます。自分を受け入れることができないときには「どうせそんな自分にはなれるわけがない」と自分の欲求すら否定してしまいます。だからまずは「お母さん役」のあなたが自分自身を無条件に受け入れてあげることが必要なのです。

昔の子供は、学校から帰ったらランドセルを放り出して外に飛び出して遊びに行っていました。そして日が暮れるのも忘れて外で遊びまわって泥んこで帰ってくる。そんな子供がたくさんいました。でも、実はこんな風に外で遊びまわれたのは安心して帰れる家があって、待っている人がいたからです。帰る家がなかったら、ご飯を作って待っていてくれるお母さんがいなかったら安心して外で思う存分に遊ぶことができません。お腹ペコペコに空かして帰ってきたらお母さんの「お帰り」という声と共にあったかい晩御飯ができている。お母さんが家で温かいご飯を作って待ってくれていることが分かっているから、「帰る家」があるから元気に外で遊べるのです。帰る家が無かったら安心して外で遊ぶ事もできません。だから人間には安心して帰れる「居場所」が必要なのです。「心の拠りどころ」とも言える安心できる場所が必要なのです。その安心できる居場所を作ることこそが「お母さん役」の役割です。無条件に自分を受け入れて安心して安らげる時間・場所を作るのです。次の章で具体的に「自分が安心して安らげる時間・場所」の作り方をお伝えします。

 

自分をリセットする時間を作る

ここでは具体的に「自分が安心して安らげる居場所」を作るための例として「自分をリセットする時間」を作る方法をご紹介します。まずは寝る前がいいでしょう。場所は椅子でもベッドの上でもいいし、お風呂でバスタブの中などは最適だと思います。まずは目を閉じて2~3回深呼吸して心を落ち着け、「今日もよく頑張ったね」「おつかれさま、私」と自分にそっと声をかけてあげましょう。声に出してあげてもいいし、心の中だけでもいいです。アロマや静かなヒーリング音楽などをかけてもいいでしょう。肩がこっていたら肩をマッサージするのもいいし、軽くストレッチするのもいいです。何もしなくてもただ目を閉じて静かに自分の呼吸や体の感覚、自分の体の中に脈々と流れている血液の流れや手足、背中、お尻から感じる布団やお湯の感覚や体の中の心臓の音を感じてください。ゆっくり、ゆっくり感じて穏やかな気持ちで自分の体の感覚を感じることだけに集中してください。眠くなったら寝ても結構です。自分の素直な感覚・体の声を感じてください。こうしてゆったりと自分をリラックスさせる時間を持つことによって、心がだんだん安定してストレスも小さくなっていきます。そうなってくると次の「お父さん役」の出番です。

 

自分を一歩前進させてくれる「お父さん役」

自分を無条件に受け入れてくれる存在を「お母さん役」とした場合、「お父さん役」とはいったいどんな存在でしょうか?「お母さん役」は先に書いたように「今のままの自分でいい」「食べる自分もOK」と「今の自分」を無条件に受け入れる役割です。この自分を受け入れることができるようになると自然と心が楽になって軽くなります。そうすると自然と人間は「より良くなりたい」という成長欲求が生まれてきます。これは人間が備える本能でこれがあるおかげで文明は発達してきたのです。この「成長したい」という欲求が出てくると、「こうなりたい」という「なりたい自分」が見えてきます。そうなると後は「お父さん役」の出番です。「お父さん役」は「なりたい自分」に対して前に進むことを応援してくれる存在です。「なりたい自分」になるためにちょっとだけ頑張ったとき・・・新しい事に挑戦してみるとき・・・くじけそうになってやめたくなったとき・・・そういうときに「よくやったね」「ちょっと頑張ってみようか?」「それ楽しいかもしれないね!」と軽く背中を後押ししてくれる存在です。「お母さん役」は自分を守ってくれる大切な存在ですが、そのままその場に居続けるだけでは成長できません。人間は本来「成長すること」に喜びを感じる生物です。その成長するための「後押し」をしてくれる存在として「お父さん役」を自分の中に作るのです。こんな風に「今の自分」を無条件に受け入れて、安心して安らぐための居場所を提供してくれる「お母さん役」と、「なりたい自分」に対して前に進むことを後押しして応援してくれる「お父さん役」。この2つの存在を自分の中に持ち、「止まること・休むこと」を受け入れつつ、「前に進むこと」を楽しめるようになると、ダイエットも挫折することなく、寄り道・回り道も楽しみながら進んでいくことができるでしょう。これが「ダイエットに成功できる自分」を作る方法です。

 

真の愛情は「自分で注ぐ」ことしかできない

さて、ここまで「お父さん役」と「お母さん役」の話をしてきたときにこんな風に思った読者の方がいらっしゃるのではないでしょうか?「私は本当の両親から十分な愛情が得られなかった・・・」「お父さん役」と「お母さん役」はあくまでも自分の中に持つ架空のキャラクターです。本物のご両親とは全く別の存在です。だから本当のご両親との関係を気にする必要はありません。あくまでもあなた自身の心の中に作り出す存在なのです。また実際に存在する両親はあなたと同じ「人間」です。人間とは不完全な存在です。私も不完全であり、あなたも不完全であることと同じようにご両親も不完全です。そんな不完全なご両親に対して何かを求めてしまうと、不完全な部分ばかりが見えてしまい「お母さんは○○してくれない」「お父さんのせいで○○できなかった」などと言ったように自分の幸せを相手に依存させてしまう「くれない族」になってしまいます。「くれない族」になってしまうと、自分とは違う他人に自分の幸せを預けてしまうのでとってもつらい人生になってしまいます。これは両親以外の人間に幸せを求めても同じです。他人は決してあなたを幸せにできません。だからこそ自分で自分にたっぷりの愛情を無条件に注いであげればいいのです。何も遠慮することはありません。自分に真の愛情を注げるのは自分しかいません。ぜひ自分にたっぷりの愛情を注いで、たっぷり甘やかしてあげてください。それがあなたを本当の幸せに導く唯一の方法です。自分の中の自分を安心させてあげてください。自分の中にいる、不安に震え、苦しんでいる本当の自分をギュッと抱きしめてあげてください。こうした形で自分で自分の心を癒やしストレスを解放してあげれば、目先の食欲の暴走もだんだんと収まっていくでしょう。難しい事は何もありません。苦しいこともありません。とっても大切なことで、心があったかくなることです。そうしてあなた自身の心を安心させてあげることが、ストレスからサヨナラして、「本当の笑顔」を手に入れるための秘訣なのです。満ち足りた自分を手に入れるためには、本当に自分の欲求が満たされるとはどういうことか? 本当の自分の欲求とは何なのか?これを「じっくり」「真剣に」考えることがとても大切です。だからこそ「徹底的に甘やかす」ことが重要なのです。自分を嫌いになっていたり、自分を否定していたり、自分を責め続けたりしていては、自分の本当の欲求を探求できません。なぜなら、自分を嫌いになっていては、「本当の自分」に向き合えないからです。だからこそ自分を大切にして慈しみを持って接することが重要なのです。「自分を徹底的に甘やかす」とはそういうことです。まるで赤ちゃんをあやす母親のように「本当にあなたのやりたいことはなに?」「本当にあなたの手に入れたいものってなに?」と問いかけてあげましょう。まるで優しい母親のように・・・目先の「食べたい」に振り回される自分もOK!「楽をしたい」と運動せずにゴロゴロする自分もOK!でも「なりたい自分」になることも真剣に考える。そして必ず、自分を無条件に受け入れて愛情を持って接する。こうした考え方をしていくことで、いま何が自分にとって「本当の欲求を満たすことなのか?」が見えてくるのです。

本当の「癒し」はアロマや絵や音楽、カウンセラーやヒーラーからの言葉によってもたらされるものではありません。自分自身で自分の心の中から産み出すものです。こうした「本物の癒し」を他人や物に頼らず、自らの手で創り出すことができれば、これからのあなたは何物にも振り回されることのない「本当の自分」を手に入れて、ダイエットにも成功し、人生のあらゆる場面で挫折せずに成功できる人になることができるでしょう。こんな風にして「自分を無条件に受け入れる」ことができるようになれば、いつの間にか自分で自分を責めて苦しくなることも無くなっていくでしょう。これこそが「ダイエットに成功できる自分」の土台となる「見方・考え方」なのです。この土台の上に「なりたい自分」をイメージして、それに向かって行動する自分を応援していきましょう! それがストレスなく楽しくダイエットを成功させるためにとっても大切なことなのです。あなたのダイエット成功と笑顔あふれる人生を心からお祈りしています。

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