ダイエットの悩み

【ナヤミ。】

「最近ウェストサイズがぜーんぶ合わなくなってきたなぁ。もうこれ以上太ったら完全にメタボだわー。」

「キツくて履けなくなったジーパン、最近だいぶ増えてきたなぁ〜」

「このあいだのお葬式に着た喪服、ギリギリ着れたから良かったけど、次回は無理かも…」

5年前のワタシは、お腹周りがかなり気になりはじめていました。

「だいぶポッコリしてきたね。」

親しい友人、サトミと久し振りに会った時の衝撃の言葉が、何度も何度もこだましていました。

『ポッコリ・ポッコリ・・ポッコリ・・・ 』

見た目にも健康的にもこれ以上太ってはマズイ。痩せなきゃ!

そんなことがあって余計に気になったのだと思います、ある広告に目が釘付けになりました。

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2ヶ月で効果を実感した方が多数!

よく見かけるダイエット食品の広告でした。胡散臭い広告だと思いながらも、有名芸能人も勧めてるし、

こんなに簡単ならやってみようかな?と思ってしまい、初めてのダイエットに挑戦したのです。

「これ、フ○ーチェみたいで美味しいんだよ」

ワタシはサトミにダイエットを始めたことを、少しワクワクしながら伝えました。

「へー、私もフ○ーチェ好きだけど、デザートだから物足りないんじゃない?」

サトミにそう言われても、その時はダイエットのためだから我慢出来ると思っていました。

しかしサトミの指摘が正しかったことが、2カ月も経たないうちに証明されてしまいました。

「まだ続けてるの?」

「効果は出た?」

サトミにそう聞かれた時、ワタシはきっと泣きそうな顔をしてたと思います。

「無理だった…」 その一言が精一杯でした。

恥ずかしい、悲しい、不甲斐ない、情けないという様々な感情が、ごちゃ混ぜになってワタシを襲いまし

た。

原因を一言で表すと、「我慢が必要だったから」

確かに美味しいので、いくらでも食べられるのですが、規定の量以上に食べてしまえば、ダイエットにならなくなります。

仕方なく、物足りなくても我慢していました。

1ヶ月以上続けた結果、見た目はあまり変わりませんでしたが、確かに体重は減りました。

しかしこの時既に、精神的に辛くなっていました。

【 キヅキ。】

夕食の楽しみを奪われた気がしていました。

「なんでこんなに楽しくないのかな」

効果が出始めているにも関わらず、ウキウキワクワク感は無くなっていたのです。食事は楽しくなければダ

メなんだなぁと、なんとなく感じ始めていました。

その失敗の後も、手当たり次第にチャレンジしました。でも結果は例外なく失敗。始めては挫折、痩せ

てもすぐにリバウンドの繰り返し。今度こそ!と張り切るものの、ひどい時には2日でやめてしまった事もあり

ます。

ジョギング・・・膝が痛くてダメ

一食抜き・・・イライラしてダメ

ダイエットクッキー・・・モソモソしてダメ

炭水化物抜き・・・我慢出来なくてダメ

EMS・・・痒くなってダメ

○○○ブートキャンプ・・・2日目でダメ

サプリメント・・・薬みたいでダメ

ダイエットメニュー・・・作れずダメ

スポーツジム・・・お金無いからダメ

バナナダイエット・・・飽きてしまってダメ

プロテイン・・・ザラザラしてダメ

ダンササイズ・・・踊れなくてダメ

「これだけチャレンジしても痩せられないワタシって、やっぱり根性無いのかなぁ」

「別に痩せなくたってすぐに病気になるわけじゃ無いし、別にこのままでもいいかなぁ」

「最近腰とか膝が痛いけど、これって体重のせいかなぁ」

そんなことばかり考えるようになってしまいました。

そしてその頃のお正月に、ワタシの体重はこれまでの最高記録を塗り替えました。お正月に体重が増え

るのは、『毎年恒例、仕方のないこと』と、初めから太っても仕方ないと諦めていました。食べたいだけ食べ

て、ぐーたらしてたら太るのが当たり前。

「今日のお雑煮、美味しかったね〜」

「明日は磯辺餅だよね、たのしみぃ。」

「これなら毎日お餅でもいいよ。」

「お餅は沢山買ってあるからね♡」

「お餅ならいくつでも食べられちゃうね!」

お正月が来る度にこんな会話をしてしまう、無類のお餅大好き家族に囲まれ、しっかりと太ったのでした。

そして初出勤の日のこと。新年だし、初日くらいはいつもよりキッチリと身だしなみを整えようと鏡の前に立

った瞬間、衝撃が走りました。

「横から見ると妊婦さん、に見える?」

「この体型、典型的な中年だな」

「デ、 デブ じゃん…」

ダメ人間の仲間入り!?それが現実となってしまったことに改めて気付いた瞬間です。

太っている人を見るたびに、『自己管理が出来ないから太るんだよなぁ、ワタシは絶対あんなミットモナイ体型にはならない!』20代の頃は本当にそう考えていました。

今考えるとひどい話ですが、当時は『デブ=ダメ人間』というレッテルを勝手に貼っていたのです。

普段忙しいこともあり、鏡で自分の体型をゆっくりチェックすることはありませんでした。鏡に写し出される、”太った自分”から逃げていたのかも知れません。

 

ダイエットをスタート

【 スタート。】

20代の頃は痩せていたので、腹筋の存在は一目瞭然でした。

しかし体重が最高記録を更新したその時、腹筋は何処にも見当たらず、力を入れてもただただポヨヨン

としているだけ。もうこれ以上は太れない。いや、太るのを止めるだけではなく、なんとしても痩せなきゃ!

こうしてワタシの本当のダイエット生活がスタートしました。

ただ、その時までにも色々なダイエットにトライしては失敗していたので、どうすれば続けられるかは、ある

程度わかっていました。

ツライのダメ。

手間がかかるのダメ。

お金がかかるのダメ。

美味しくないのもダメ。

制限が多いのはダメ。

激しい運動もダメ。

急に痩せるのもダメ。

とにかくストレスになるのは絶対にダメ!

そんなこれまでの失敗を教訓に、まず3つのルールを決めました。

1.食べる量を少しだけ減らす

2.普段と同じものを食べる

3.初めは体重を計らない

以前から、カロリーコントロールがダイエットの一番大切なキモだと感じていました。摂取カロリーを減らす

方法として、低カロリーの食事にするのがすぐに思い浮かびますが、これは失敗していたのでこれ以外の方

法を考えました。

運動してカロリーを消費することも考えましたが、やはり以前の苦い経験から、勝手に無理と決めつけて

いました。そしてあれこれ考えた末、単純に食べる量を減らす、という結論に達しました。

7年以上にわたって、食べたいだけ食べる、苦しくなるまで食べる、ということを頻繁に繰り返してきたワタ

シ。ならばまずこの悪習慣をやめて、まずは量を調整してみることにしたのです。

中でも炭水化物を減らすのが効果があると聞いたことがあったので、普段よりほんの少しだけ炭水化物を減らすことにしたのです。

完全に摂らないのではなく、ほんの少しだけ減らすのです。

ただ、大好きなビールまで減らすとストレスが溜まると勝手に言い訳を考え、ビールはこれまで通り飲んで

いました。

それから、ダイエットのための特別な食事をし始めると、お金はかかるし、途中で飽きてくるし、ストレスも溜まる一方と、何も良いことがないので、普段と変わらない食事を心掛けるようにしました。

食べたいものを我慢するのはきっと耐えられないし、ダイエットのためのメニューを毎回考えるのが面倒なので、普段通りのメニューで良しとしたのです。

そして体重は当面計らないことにしました。ダイエットを始めた直後は、体重なんて毎日計っても意味がないからです。

ちょっと多めに食べれば増えるし、一食抜けばすぐに減ります。便秘気味の時は体重が減りませんし、お腹がゆるいと一時的に体重が落ちます。体重が減ったり増えたりするのは普通に生活してても当たり前のことなのです。

ですから、そのことに一喜一憂しても意味が無く、体重計に乗るたびに溜息を吐くくらいなら体重は計らない方が良いという理由で、しばらくの間は体重を計らないことにしました。

この3つのルールを守っていただけで、ワタシの体重はこの後ゆっくりと減っていったのです。

【 の〜んびりと。】

そんなゆる〜い感じで始めたダイエットですが、1つだけ自信がありました。それはお金が掛からないという

こと。食べる量を減らすだけなので、これまで以上にお金がかかることは有り得ないのです。

1.食べる量を少しだけ減らす

2.普段と同じものを食べる

3.初めは体重を計らない

この3つルールの中で一番大変なのは食べる量を少し減らすことでしょう。

でも、安心してください。サトミにも出来ましたから。実はこのダイエットを始めてから半年後、サトミにその

内容と成果を話すことになりました。

「少し痩せたんじゃない?」

そう言われて嬉しくなり、実際に体重は減りはじめていたので、勇気を出して話し始めました。少し痩せ

てスッキリしてからダイエットの話をしたので、サトミも興味津々でした。

「また懲りずにダイエット始めたんだ。今度は上手くいきそうで。」

「なんか前よりスッキリしてきたなーって思ってたんだよ。」

「でも、だいぶ前にダイエット始めて失敗して、なんか落ち込んでたから、聞かない方がいいかなって思って

て、なかなか・・・」

「まだね、3〜4キロ位しか減ってないんだよ。でも自分で見ても、顔とお腹が少しスッキリした気がする。」

この時のワタシは、ダイエットの効果が間違いなく出始めているのを実感していたので、サトミの言葉が終

わらないうちに、遮るように矢継早に成果を話してました。

以前のような裏付けの無い自信ではなく、本当に心から喜びを表現していたと思います。

「スッキリ見えるだけじゃなく、なんかよくわからないけど元気になったよね。」

「それと、なんか、イキイキしてるかな。」

「変わったよね、いい意味で。」

サトミにそう言われた時、心の中で思い切りガッツポーズしてました。

「実はね、私もダイエットしようかなぁって考えてて、でも上手くいく自信も無いし。」

「かといってこのままさらに体重が増えたら困るし、誰か相談に乗ってくれる人いないかな、なんて考えてた

んだ」

「ねぇ、その今やってるダイエット、やり方教えてよ」

もう一度、心の中でガッツポーズ!

それからサトミに3つのルール、それぞれの注意点とあとで追加したルールについても説明して実践してみ

ることになりました。結果は大成功。1年半で9キロも痩せられたのですから。

実はここにリバウンドしないダイエットにとって一番重要なポイントがあります。

ワタシは2年で15キロ。サトミは1年半で9キロ。短期間の成果は全く眼中になく、年単位で何キロ痩せられるかが重要なのです。

それまでの経験から、何ヶ月で何キロ痩せられたか、というのはリバウンド無しのダイエットには意味がないことだと感じていました。急に痩せるとリバウンドが必ず起こるのです。短期間で痩せることはリスクを伴った

痩せ方だとわかっていたので、ゆっくりと痩せる方法にしたのです。

のんびりゆっくりと。慌てずゆっくりと少しずつ減らしていけば良いのです。

たいていの場合、太る時はゆっくりなはずです。ひと月で5キロ以上増えることは珍しく、たいていの場合、

1〜2キロでしょう。なので減らす時もそんなスピードが理想的で、身体にも負担が少なく、健康にダイエットできます。

無理がないから、リバウンドしない。

ダイエットを成功に結び付ける一番大切なポイントは、ゆっくりと少しずつ体重を減らしていくことなのです。

 

ダイエットのルール

【ルールを追加】

リバウンドしないダイエットを始めてから3ヶ月目に入り、なんとなく身体が軽く感じた日に、そろそろ体重を

計ってみるか、と久しぶりに体重計に乗りました。

既に2キロ以上痩せていました。

もちろん計測条件で多少増減があるものの、その後何度か計り、平均すると間違いなく2キロ以上痩せ

ていたのです。

この頃から少し自信が出てきました。初めて芽生えた小さな自信です。

「このままこの調子で少しずつ痩せていけばいいな。」

今思えば、炭水化物を少し減らし、その他のものは好きなだけ食べていても痩せられる、そのことを実感

できたのが成功の鍵だったと思います。

痩せられることがわかったことで、心にも余裕が出て来ました。余裕はとても大切なものです。切羽詰ま

っていると、ろくな事を考えませんが、余裕があると自分の状態を客観的に見ることが出来て、アイデアも

たくさん出て来ます。

太り始めた頃、運動は何もしていませんでした。

ダイエットに成功した現在も、運動するためにジム通いをしたり、プールに通ったり、テニスを習ったりとかの運動らしい運動はしていません。

でも、太りっぱなしの頃とは少しだけ運動量が増えています。実はこれが新たに増やしたルールの1つです。

『運動量を日常の中で増やす』

ただこれをこの言葉の通りにキッチリやろうとすると大変です。おそらく自分には続かないと思っていたので

少し逃げ道を作ってルール化しました。

『出来そうな時だけ運動量を増やしてみる』

このルールなら、出来る時だけで構わないし、ただ単に試してみるだけだから別に運動量がそんなに増え

なくても罪悪感に苛まれないで済むし。

ダイエットで有名なライ◯ップのスタッフさんから思い切りダメ出しが出そうですが、無理しないのが続ける

秘訣なので、まずはこんなユルユルなルールで試してみることにしました。

まず始めたのは通勤を利用した運動でした。

20代の頃のワタシは、自転車(ロードバイク)を使って通勤していました。片道5キロ以上の道程を10

分弱で。

信号をちゃんと守ってこのスピード、平均時速30kmは維持していました。なので、わずか10分とはい

え、会社に到着した直後は脚がパンパン、慣れるまでは筋肉痛と戦っていました。心拍数もかなり上がり、間違いなく運動になっていたと思います。

その時のことを思い出し、自転車通勤を始めたのです。

この時点で、あー、これは無理だなー、って思いましたか?

だいじょうぶです。ワタシのルールはユルユルです。強制されることは何もありません。

ルールは、『出来そうな時だけ運動量を増やしてみる』

無理だと思うことは無理にしなくていいんです。嫌な時はやらない。それで大丈夫です。

【とにかくやってみる】

ではここからは改めて、私がどのように日常生活の中で運動を取り入れて行ったかお話ししましょう。まず

は自転車通勤から始めたのは先ほど触れたとおりです。

これは、自転車ではなく徒歩通勤に置き換えても良かったと思います。天気の良い風の無い穏やかな

日を選んでスタートしました。距離は約10キロ。時間にして30分〜40分の距離です。

1日目の感想は、

「しばらくぶりでも結構走れるもんだな」

でも「毎日は絶対無理だし、イヤ!」

そんな感じでした。なので次の日は自転車ではなく、いつも通りのバスになりました。今考えると、この2日

目のバスが良かったと思います。

バスも結構しんどいなー、そんな風に感じたからです。

実際のところ、バスを使うと時間が不安定な上、自転車の時より早く家を出なければなりませんでした。

加えて交通費もかかりますので、身体を使わなくて済むだけで、あまりメリットが無いと気付けたのです。

その後、気が向いたら自転車で行くようになりました。それと寝坊した日も、遅刻しないために自転車通勤になりました。

最初の3ヶ月は本当に気が向いた時だけでしたので、週に3日以上自転車で通勤した記憶はありません。本当に時々自転車通勤という感じでした。

その後、運動量を通勤以外でも増やしたことと、もうひとつの工夫のおかげか、自転車通勤の回数が自然と増え、1年後には、ほぼ毎日自転車通勤になりました。

【もっとウンドウしてみようっと。】

通勤以外でも運動するようにしました。

エスカレーターやエレベーターに乗る回数を減らしたのです。特にエレベーターの前でじっと待っているのが

嫌いだったので、3〜4階程度であればいつも階段を使うようになりました。

もちろん気が乗らない時は普通にエレベーターを利用していましたが、これを繰り返しているうちに階段を

使うのが当たり前になりました。家族と出かけた時は、エレベーターと階段でどちらが早いか競争したりし

て、身体を動かす事を楽しむようになりました。

身体を動かすことに慣れてくると、自然と身体を使いたくなります。嫌な時、気が乗らない時はやらないと

決めた事で、構えずに楽に運動ができるようになりました。

こうしてワタシは身体を動かすチャンスがあればそれを利用する習慣が身について行ったのです。

日常生活の中で運動らしい運動に置き換えることはそんなに多く出来ません。仕事がデスクワークだと、

それこそほとんど運動を増やせませんね。出来ても簡単な筋トレ程度です。

でも諦める必要はありません。身体の使い方、運動の仕方を工夫すれば良いのです。

階段を使う時は、歩くのではなく走るとか、1〜2段飛ばして登るとか。要するにスピードを上げる、負荷をかける、ということです。

ワタシはある程度運動する習慣が付いてきた5ヶ月目あたりから、運動の回数を無理に増やすのではなく、スピードを上げることも意識するようにしました。その証拠に、初めての自転車通勤では35分ほど掛かっていたのですが、2年後の現在は27分しか掛からなくなっています。

そうやって日々過ごし、自然に体重を落として行くことに成功したのです。

【ザセツしないコツ】

毎日、自転車通勤したくなったらその気持ちに逆らわず、自転車で通勤。でも、昨日の疲れが残ってい

て曇り空、とても自転車に乗る気分では無い、ということであればその日はやめていました。

無理して乗らないほうがいいと思っていました。その方が長く続くと感じていました。だるくて無理そうな時、

雨の日や風の日、何だか気が乗らない時、そんな時は無理しない。それで大丈夫。言い訳を考えなけれ

ばならないような状況なら、無理する必要は無いのです。

自転車通勤しなかったからといって、誰にも迷惑をかけないから、それで良いと気付いたのです。

本当は自転車で行けるのだけど、結構汗かくからなーとか、排ガス嫌いだからなーとか、交通事故のリス

クがあるからなーとか。そんなことが言い訳になると思いますが、言い訳を考えなければならない時は、無理なんです。

だからやらなくていい。

実際のところ、自転車で通勤しようがバスで通勤しようが、他人にとってはどうでも良いことです。言い訳は自分に向かってつぶやかれていることなので、誰も気に留めてなくて当たり前ですね。

ではなぜ言い訳を考えてしまうのか?

答えは簡単、〜ねばならない、という考え方に縛られてしまうからです。どうでも良いことなのに自分で勝

手に義務化してしまう。これはナンセンスです。

自分をコントロール出来るのは自分だけなのに、自分が自分にコントロールされてしまうというバカな状況を、自ら作り出してしまうことがなんと多いことか。

そういえば、サトミが本格的にダイエットを始めてから半年経つか経たないかという頃に、こんな相談を受

けました。

「ここ1週間、身体が重くてなんか運動してないの。」

「別にいいんじゃない。気にしなくて大丈夫だよ。」

「でもせっかく痩せてきたのに、また元に戻っちゃったら、と思うと、なんだか落ち着かなくて。」

「心配いらないよ。だれも強制はしてないんだから。」

「それより身体が重い、というのが気になるね、まだしばらく続くようであれば病院に行ってみたら?」

結局その1週間後、サトミは病院に行き検査を受けました。結果は『更年期障害の始まりかも知れな

い』ということでした。

サトミは自分がそんな歳になったことに多少ショックを受けていたようですが、原因がわかったので安心し

たのでしょう、それから程なく日常の運動を再開しました。

その時にワタシは『ある工夫』の方法をサトミにさりげなく伝えておきました。

繰り返しになりますが、ワタシの場合は、運動スタート当初は1週間に1日程度、多くても2日しか自転車通勤していませんでした。雨が続いた梅雨時は1週間に1度も自転車に乗らないこともあったくらいです。

でも、『ある工夫』をし始めたタイミングで自転車通勤の日が増え、雨の日以外はすべて自転車通勤になりました。

それからその工夫のおかげで、お金がドンドン貯まり、体重はドンドン減っていきました。

『ある工夫』って? 気になりますよね。ダイエットに効果絶大な方法があったのです。その工夫については、次の章でお話ししますね。

 

ダイエットでお金も増える

【お金が貯まる!?】

自転車通勤で得すること。それは交通費がかからないことです。ワタシが勤務していた会社は、交通費

が一定額までしか出なかったので、全部交通機関を利用すると足が出ます。

ところが、自転車通勤なら無料なので、支給された交通費がまるまる浮きます。その浮いた分で、大好

きなお寿司を食べに行ったんです。自転車通勤した自分へのご褒美として。

これに味をしめてから、自転車通勤の回数がぐっと増えました。

自転車通勤すればお寿司が食べられる!まさに一石二鳥。

痩せられそうなアイデアがあっても、それを実行し続けるのは難しいものです。しかし、痩せるだけでは無く

お金を節約出来たり、お金を貯めたり出来るとなると話は違います。

先ほどの交通費は、全額浮かすことで毎月1万円。この金額を給与で増やそうと思ったら、残業するし

かありません。でも、残業は極力避けるように言われていたので、1万円を増やすのは、かなり難しいことで

した。

しかし、自転車通勤すれば簡単にゲット出来るのです。

ワタシは自分へのご褒美として5千円はお小遣い、残りの5千円は貯金することにしました。そしてさらに

お金を浮かせるため、他にもダイエットしつつ節約出来ることはないか、出費を一通り調べてみました。

ビールなどのお酒代、これが結構かかっていて毎月2万円前後でした。

これを節約するのは禁酒になるから無理か、とも思ったのですが、普段から飲みすぎだと自覚していたので、とりあえず試してみようと始めました。

それはとてもシンプル。冷蔵庫に複数入れておかないだけなんです。

キンキンに冷えたビールが好きなので出来たのだと思います。1本飲んだらもう冷えたビールが無い状態だと諦めるしか有りません。

幸いすぐ近くにコンビニも無かったのでこれは効きました。

日によってはビールを冷凍庫に入れて急速に冷やして2本目を飲んでしまうこともありましたが、かなり減らせたのは間違いありません。

「半分にすれば月に1万円浮かせられるかもって思ったんだ」

サトミが更年期障害が原因とわかって運動を再開する時に、何気なく話しておきました。

「最初は無理じゃないかなって思ってたんだけど、慣れてしまえば何てことないし、ムシャクシャした時なんか節約忘れて結構飲んじゃってるけど、それでも全然浮くよ。」

この時、体重がドンドン減る効果があることは伏せていました。体重のことより、お金のことにフォーカスしてもらいたかったからです。

サトミは、何とわずか半年で7万円も浮かせ、旅行代にあてていました。(これだけ節約出来たということは、普段ワタシより飲んでたのかも知れませんね)

【ルールをもうひとつ追加】

ダイエットを始めてから1年経つか経たない頃に、新しいルールをさらに追加しました。それは『お腹が空いてから食べる』ということ。

お腹が減ってないのに食べるのはおかしい、と気付いたきっかけは、サトミと遅いランチをしている時でした。

「昼休みって何で12時からなんだろ?」

「今日は遅い時間だからペコペコだけど、いつものお昼休みはあまり減ってないんだよね」

「お腹減ってないのに、その時間に必ずお昼ご飯食べなきゃならないなんておかしくない?」

サトミは理に適わないことが嫌いなので納得がいかない様子でした。

「でも昼休みしかまとまった時間無いんだから仕方ないんじゃない?」

「最近は無理に食べないようにしたんだ。」

「え、でも昼食べないと途中でお腹すくでしょ?」

「いいの。その分夜食べるから。だけどその時は、炭水化物を出来る限り減らすけどね。」

サトミはそう言いながら、その日のランチはシッカリと完食。遅い時間だったのでお腹が空いていたようです。

これをきっかけに新しいルールを導入しました。

「お腹が空いていなければ無理に食べない」

サトミに言われてはっきり気付きました。いつの間にかワタシも同じことを無意識に実行していたのです。

食べたい時はしっかり食べていましたが、あまりお腹が減っていない時はこれまでよりかなり少食になってい

たのです。

これを意識的に実行することに決めました。

お腹が減ってなければ食べる必要なんか無い。3食抜いたって餓死しない。自分の身体が欲すること

を、タイミング良くしてあげると、身体は素直に喜ぶ気がします。なので世間一般では食事の時間でもそれ

は無視、気にしないようにしました。

あまり食べたく無いなら食べない方が調子が良くなることがわかってきたので、時間になったからと言って

無理に食べないことにしたのです。

朝も昼も夜も。1日3食という概念も忘れることにしました。食べたく無いときは1日1食、お腹が空いて

仕方ない時は1日4食になったりします。

意識するのは空腹感のみ。

この方法を取り入れたおかげか、今では便秘することがほとんどなくなり、とても快調に生活できていま

す。さらに良いことに、このルールを取り入れてから寝込むような風邪を引かなくなりました。

理由はわかりませんが、風邪気味だなと感じてもそれ以上悪化することが大幅に減り、寝込むことがなくなりました。

身体の負担を減らしたことで、免疫力がアップしたのかもしれませんね。

【 リバウンド出来ない? 】

リバウンドがどんな時に起こるのか考えてみたことがあります。そしてその結果、ストレスと密接な関係があ

るということに気づきました。

もうこれは紛れも無い事実で、うまくいかなかったダイエット法は全て例外無く、なんらかのストレスが有り

ました。

そしてたどり着いたのが、ここまでお話ししてきたダイエット方法です。

追加したルールも含めると5つ。この5つのルールを実行して、リバウンドしない健康な身体を手に入れま

した。

1.食べる量を少しだけ減らす

2.普段と同じものを食べる

3.初めは体重を計らない

4.出来そうな時だけ運動量を増やしてみる

5.お腹が空いてから食べる

そしてこの5つのルールの効果を加速させる工夫は本当にオススメです。

挫折しないで続けることが出来ただけで無く、お金が貯まり、健康な身体も手に入れることが出来たの

ですから。お金の節約とダイエットを同時に満たすものを見つけて実行し、その成果を自分へのご褒美にする。

辛いだけのダイエットとは全く違い、ワタシのモチベーションキープの柱になりました。

おかげで、ダイエットを始める前よりも美味しいものを食べられる機会が増えました。

繰り返しになりますが、この一石二鳥の工夫は本当に効果絶大です。

浮いたお金で普段食べられなかったものを食べに行けるようになったことがひとつ。

もうひとつは、食べ物の味がわかるようになったことがひとつ。

闇雲に食べることがなくなって、味わいながら食べることが出来ます。

そしてここが一番ありがたいことで、ダイエットを始めて1年半後には、いくら食べても太らなくなっていまし

た。

予想していなかったことなので、これはとても不思議でしたが、運動の習慣化で筋肉が付き、代謝が良く

なったことが功を奏したのではないかと思います。なので、今はお腹が減っていれば好きなだけ食べていま

す。炭水化物を減らすとかしなくても大丈夫です。

気をつけていることはただ一つ。

ゆっくり食べること。

量は減らさないで、食べたいだけ食べる。そんな時は早食いしません。

あとは満腹の上書きをしないようにしています。もうお腹は満足しているのに、残すのは勿体無いとか、ま

だ甘いもの食べてないからとか、何らかの理由を付けて、満腹なのにさらに食べることだけは避けています。

たったこれだけのことを実行しただけで、今では快適で健康な生活を送れるようになりました。

食べても食べても太りません。なので食べることが以前よりはるかに楽しくなりました。

ひとつだけ困っているのは、合うジーパンがほとんど無くなってしまったこと。太ってから大きなサイズのジー

パンを買い続けていたので、今では握りこぶしが二つ入ってしまうものまであります。

昔から愛用していたジーパンは、どうしても捨てられずに取っておいた2本だけだったので、そのほかは全

部買い直しです。

ダイエットしようと思っても、どのような方法が自分に合うのか、それはやってみないとわかりません。ワタシ

は何でも試してみたいタチなので、手当たり次第に試してみて、運良く今の方法にたどり着きました。

一歩踏み出せば、必ず結果が出ます。それが上手くいかなくても、次に別の方法を試せば別の世界が

拡がっています。

ワタシはそう思って、あきらめずにダイエットに挑戦し続けました。そしてそれこそが、ダイエットに成功した秘

訣だと感じてます。

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