ダイエットなどいろんなことへの決意

「このままじゃダメだ!」

「変わりたい!」

自分に自信が持てなかった、ダメサラリーマンだった私は、心底こう思いました。

私は二〇〇〇年春に社会人になり、大手印刷会社に入社。SuicaやPASMOに代表されるようなICカードの販売促進チームに配属されました。

当時はちょうどETCやSuicaの導入、クレジットカードのICカード化など、ICカードの需要が伸び始める時期で、一つの事業が大きく発展していくさまを内側から見ることができる、貴重な経験をすることができました。

しかし、恵まれた職場環境にはいたものの、私は要領が悪く、深夜残業や休日出勤もしばしば。コミュニケーション能力や時間管理能力が足らず、周りの足を引っ張ってばかりいました。

先輩のアドバイスに耳を傾け、新聞や本を読んで勉強もしましたが、なかなか思うようにはいきません。

「私には、基本的な能力が生まれつき欠けている」と本気で思ったこともあります。生まれつきだから仕方ないんだ、と。

一方で、プライベートはというと、趣味はダーツ、ボーリング、ネット囲碁、そしてテレビゲームと満載。夏はテニスやダイビング、冬はスキー、スノーボードを楽しむなど一見、行動的には見えますが、仕事には直結しない、単なる娯楽で時間をつぶしていたともいえます。

今思えば、仕事で感じるストレスやもやもや感を遊びでごまかすような生き方をしていました。

とくに、あるオンラインゲームにハマっていたときはひどいものでした。毎日深夜二時ごろまでゲームに向かってストレスを発散、休日も家にこもってゲームばかり。このままではマズイと思いつつも、同じ過ごし方を繰り返してしまう。

そんな私の体重はといえば、社会人になってから毎年二〜三キロずつ増えて、気づけば一〇キロ増の身長一七五センチで七八キロ。「成長期でもないのに毎年体重が増えるなんて問題だよ」と医者にあきれられるほどでした。

仕事もうまくいかない、どんどん太っていく……そんな中、追い討ちをかけるような出来事が起こりました。

そう、失恋をしたのです。

比較的立ち直りが早いタイプの私ですら、仕事がつまらない、太っていく一方、そして振られる、の三重

苦となれば落ち込みます。何日もやる気が起きないまま、ただ時間が流れていくだけでした。

しかし、ふと、「私には自信を持つ具体的根拠がないんだなぁ」と理解したのです。仕事ができない

のも、振られてしまったのも、自分に人をひきつけるだけの「何か」が足りないからではないか。

「変わりたい! このままじゃダメだ!!」と強く思いました。二〇〇四年の末のことでした。私はそのとき、変わ

り方は知らなかったけれど、自分なりに二つのルールを作り、二〇〇五年はそのルールどおり過ごすことを

決断しました。

〈私が作った二つのルール〉

・一年間、自己成長のために最大限の時間を割り当てる。お金は必要なら使う。

・まよったらやる。

このルールが私の人生を大きく変えることになるとは、当時は思いもしませんでしたが、とにかく「自分を変えたい!」という一心で、この二つのルールを自分に課したのでした。

決断しよう!「このままじゃダメだ!」

 

時間の使い方を一つ変えてみる

「自分を変える!」と一大決心をした私は、二〇〇四年の大晦日、オンラインゲームで出会った友人たちにきっぱりと別れを告げました。

オンライン上での付き合いとはいえ、約二年間、楽しく付き合ってきた仲間たち。バーチャルであれ、人間関係ができあがることがオンラインゲームの楽しいところです。だからこそ私はハマってしまったのですが……。

私は後ろ髪を引かれつつも、登録していたゲームを解約し、後戻りできないよう思い切ってゲーム機本体も押し入れの奥へと片づけました。その年ばかりは、大晦日だからと夜更かしすることなく、きれいに布団を敷いて早い時間に床につき、きたるべき二〇〇五年に備えます。

「目が覚めたら、新しい一年だ。新しい自分への第一歩を踏み出すんだ」。そんな思いで眠りにつきました。

わくわくした気持ちで新年を迎えたのは、大人になってから初めてのことでした。

さて、私がオンラインゲームに費やしていた時間は、平日は約三時間、土日は八〜一〇時間にものぼります。合計すると、毎週約三五時間、毎月一四〇時間。

最初はここまでハマっていませんでしたが、気がついたころには毎日やることが当たり前になっていて、すっかり習慣になっていました。仕事にエネルギーをぶつけられない分、ゲームで消費していたのかもしれません。

家の中でゲームをして多くの時間を過ごすと、外出してお金を使うことがあまりありません。毎月二〇〇

〇円程度ですみ、外に出かけるより節約になっているとすら思っていました。

二〇〇四年までは、お金と時間を秤にかけるならば、当然のようにお金のほうを大切に扱っていまし びん

た。お金がかからない安いゲームで時間を浪費することをなんとも思っていなかったのです。

二〇〇五年の一年間だけは、自己成長のために最大限の時間を割り当てると決意したことで、

タイムリミットが明確に定まりやる気のスイッチが入りました。

これで二〇〇五年という限りある「時間の価値」が一気に上がったのです。

ところで、いきなり趣味や娯楽に費やしていた時間を大幅に削ろうとすると「ストレス」や「痛み」を連想す

ることになります。

ストレス解消手段として最も頻繁に活用していた手段がなくなってしまうと、ストレスを発散することがで

きず、ひたすら頑張らなくてはいけない状況になってしまうからです。私がオンラインゲームをすぱっとやめることができたのは、オンラインゲームをやめることに「痛み」を感じることなく、むしろ今までのだらしない状況がず

るずる続くことに痛みを連想したからです。

私は「このままじゃダメだ! 変わりたい!」と強く思いました。「自分が変わらないこと」に、強いストレスを感じるようになったのです。

再びオンラインゲームに戻ることは二度とありませんでした。

これは私の精神力が強くなったわけではなく、同じ物事から連想する内容が変わったことで起きた「習慣の変化」です。私の中で、オンラインゲームに対するイメージが「ストレス解消手段」から「時間を浪費するもの」へと変わったのです。

私は精神力は強化できるものではないと考えています。行動が変わるのは連想パターンが変わり、時間をもっと有効に使いたいと思うようになった結果に過ぎません。ストレスや痛みを避けたいと思う考え方自体はまったく変わっていないのです。

ストレスを避けたいと思う気持ちが時間の有効活用につながります。時間の浪費に強いストレス、痛みを連想することで、行動は変わります。いきなり行動を変えようとせず、「時間を大切に扱おう」と決断すると、自然と行動が伴ってくるのです。

最も時間を割いている娯楽を一つやめよう! ほかはやめなくていい。

 

あらゆることに挑戦した二〇〇五年

やらない理由やできない理由よりも、行動することのメリット、可能性に焦点をあてて行動すること

に決めておくと、一歩先に踏み出せます。

「このままじゃだめだ! 自分を変える!」と二〇〇四年末に一大決心をした私は、人が変わったように新しいことに挑戦しました。

好きではあるものの苦手なカラオケを心から楽しめるように、ボーカルレッスンに通い始めました。日々上達していく自分にわくわくし、いつしか自分でボーカリスト限定のカラオケ会を主催するほど歌が得意になりました。

自信をつけた私は、今度は苦手な料理を克服することにしました。

せっかく料理にチャレンジするのであれば、人から「すごい!」といわれるまでになりたいと思い、パン作りに挑戦。毎週焼き続けた結果、今では約二〇種類のパンを自在に焼くことができます。

焼きたてのパンをボーカルレッスンに持参し、先生に食べてもらうことにしました。思い切ったチャレンジは人に喜んでもらえる環境を作ることでモチベーションが高まります。カラオケとパン焼きで小さな自信をつけた私は、「ヘンプ」(麻のこと。環境に優しいエコロジー素材)によるケータイストラップ作りも始めました。器用とは程遠い私が、始めてわずか半年後にアンティークショップで教室を開くまでになっていました。

ほかにも、「まよったらやる」というルールを自分に課した私は、合気道、富士山登頂、ティースクール、大学で臨時講師……と新しい体験に次々と取り組みました。

ボーカルレッスンで呼吸法の大切さに気づいたことがきっかけで、興味は健康ジャンルへと広がりました。

ヨガや中医学(東洋医学と同義)を勉強したくなり、専門学校「日本ボディーケア学院」に通い始めます。

同じころに都内のイベントで、のちに妻となる薬剤師の小笠原澄子さんとめぐり会うことになります。日本ボ

ディーケア学院には彼女とともに通い、良き仲間、良きライバルとして学びました。

このとき学んだ予防医学やカウンセリング、そしてサービスで教えてくれた最新のマーケティングが、のちの朝バナナダイエット普及活動で大いに役立ちました。

気がつけば、何をやってもうまくいかない、つまらない日々を送っていたかつての私からは想像もつかない毎日がそこにありました。毎日が充実し、ダイエットにも成功、朝バナナダイエットを一緒に広めることになる将来の結婚相手に出会えるまでに人生は大きく変わっていたのです。

「まよったときは、行動する」と決めよう!

脱三日坊主

やりたいことをトコトンやる一年間で自分へ先行投資

がむしゃらに、やりたいことに挑戦した二〇〇五年。

私はこの一年間の経験によって「変わることは素晴らしいことだ」と身をもって学びました。過去の経験や

価値観にとらわれない自由な発想と行動を手に入れることができたのです。自ら行動したことで素晴らし

い人たちとの出会いにも恵まれました。

あなたが過去にどれだけの成功、または失敗をしていても、あなたが決断することで、新しい人生

を始めることができます。過去の延長を生きることに「安定・安心」を連想するのではなく、「退屈」を連想

する。新しいチャレンジをすることに「リスク・失敗への恐れ」ではなく、むしろ「できることを増やすチャンス・人

間関係を改善するチャンス」というメリットを連想するのです。

「いつかやりたい」と思っているだけでは時間はムダに過ぎていきます。新しいチャレンジにはお金もかかりま

すが、一年間だけは腹をくくる。いわば自分への先行投資だと思って、生涯にわたって自分を助けてくれる

財産を手に入れましょう!

まずはこの一年間限定、と時間を区切り、この期間中はやりたいことをトコトンやる期間に決めます。「この一年間で生まれ変わる!」という気持ちで臨むのです。

遊びもやってかまいませんが、自分を成長させてくれるものを優先しましょう。

まずは一日で変化が得られるものなど、短い期間で自分自身の成長を実感できることに優先的に取り

組むといいでしょう。私にいわせれば、英会話など習得期間の長いものは後回しでOK。慣れてきたところ

で、徐々に習得期間が長いものにチャレンジしていけばいいのです。

人は不思議なもので、やりたいことがたくさんあるような気がしていても、実際にリストを作ろうとすると、す

ぐに挙がるのは三つくらいだったりします。

やりたいことは書き出すことが重要です。思いつくだけ挙げてみましょう。書きながら考えてみると、忘

れていたことも思い出します。金銭的にすぐにはとても無理だ、時間がかかりすぎて難しいなど、実現性の

ないものも思いつくならばとにかく書く。家を自分の手で建てたい! 世界中を旅行したい! ヘリコプター

を操縦する免許が欲しい! などの夢も、思い切って書き留めておきましょう。

全部書き出したら、今度は一つずつ実現するにはどうしたらいいか考えてみます。「世界中を旅したい」

と思っているならば、世界中とはすべての国を訪れることなのか、それとも十数か所の地域のことなのか、ア

メリカに行きたいのならばアメリカのどこを訪問するか、最初にいつ、どこを訪問するかなど、できるだけ具体的に考えるのです。

実現したいことは具体的に考えれば考えるほど、実現に向けて近づきます。夢は具体的に考えることで計画に変わります。計画ができれば、行動すること自体は難しくありません。

計画を立てることが苦手ならば、計画作りを楽しむ経験をすることで苦手意識を取り除くことができます。自分のやりたいこと、モチベーションをキープしやすいテーマで計画作りを経験しましょう。趣味や得意なことならば、知っていることや経験が多く、計画をスムーズに立てることができるのではないでしょうか。

最初から璧な計画を練る必要はありません。何を実現したいのかというゴールのイメージと、まず ぺき何をするのか、スタートだけは決めておきましょう。

さあ計画を立て、やりたいことをトコトンやってみましょう! 新しい自分に出会えるはずです。

やりたいことを全部書き出そう! すぐに一つ始める。二つ同時にやらない。

 

自分自身とアポ取り

ダイエット中は、なるべく飲み会は避けたいですね。しかし、そんなときに限ってお誘いが入るもの。自分が

一番やりたいことと比べてみて、参加したくない場合は断りましょう。とくに用事がなくても、「先約があって」

といえばいいのです。

また、急な外食や飲み会のお誘いにダイエットを妨げられないためにも、自分一人で取り組むこと

をスケジュールに組み込んでしまうことをお勧めします。

手帳を見せてもらうと、人と会う予定だけを書いている人が多いことに気づきます。これでは一人で取り

組むことはいつ取り組むのか、いつ終わるのかわかりません。自分一人でやること、たとえば「ジムに行く」と

か「会社帰りにスーパーに行く」といったことも手帳に書いておき、そのとおり実行してみましょう。

自分自身とアポを取り、その他の誘いをすべてブロックしてしまう。

これは、いわば自分との約束を守るということ。小さなことから訓練することで、仕事やダイエットで

必要な「自分をコントロールする力」が養われていくのです。

自分一人で取り組むことを手帳に書くことには、もう一つメリットがあります。

「いつかやろう」「そろそろやらなきゃ」と心の中で思い続けることは、思いのほかストレスになります。具体的に何日の何時にやるのか決めておき、それを手帳にメモしておけば、頭の中で予定を覚える必要がなく、

目の前の今やるべきことに集中できるのです。

私はこれを実行し、今まで漠然と感じていた「時間に追われる感覚」がなくなりました。同時にアレもやら

なきゃ、コレもやらなきゃと考えることがなくなり、仕事がスムーズに片づくようになると、「時間を追う感覚」を

得られます。

時間は目に見えませんが、その「使い方」が人生を決めています。

では、どうしたら時間を大切に使えるのか。試行錯誤してたどりついた結果が、「毎朝自分の今日の

予定を一時間ごとに明確にすること」です。これで一日にやるべきことと順序が明確になり、まようことが

なくなります。

細かく予定を書くことで、どれだけのことを一日の間に終わらせられたのか、プロセスではなく、「成果」に注目するようになってきます。

はじめは面倒に感じるかもしれませんが、まず一週間実践し、一日にどれだけこなせたかチェックしてみてください。今までよりも多くの仕事を今までよりも少ない労力でこなせたと実感できれば、「自分自身とのアポイント」は習慣になります。

今日やることをスタート時点で決めることは、今日やらないこと﹅ ﹅ ﹅ ﹅ ﹅ ﹅

を決めるということでもあります。スタート時点で一日のゴールが明確になり、今日のゴールに向かって仕事を進めることができます。明日でもかまわないものは明日の予定に入れること。そのとき、明日の何時にやるのか決めるとずるずる後回しにはなりません。

以前、私が印刷会社に勤めていたとき、仕事が一つ終わるたびに、「よし、次!」と口に出していう先輩

がいました。先輩は区切りごとにリフレッシュするためにお決まりの掛け声を使っていたのです。この先輩は、

仕事を何時までに終わらせるか、明確な目標を立て、一つずつ仕事をこなしていました。

人の集中力は一般的に三〇分間、長くても六〇分程度しか持続しないといわれています。一度深呼吸したり、体をほぐす時間を一分間でも取ったほうが集中力が戻り、次の仕事を効率的にこなすことができます。

まずは一日にやることを書き出し、一つ終わるごとに深呼吸してリラックスすると良いでしょう。集中力がコントロールできるようになり、一日で多くのことが実現できるようになります。一人でやることも、何日の何時にやるのか具体的にスケジューリングしよう。

 

土日から始める

ダイエットを決意しても、運動する時間なんかない! ゆっくり半身浴なんか続かない! そんな人も多

いのではないでしょうか。いろいろ手を出して挑戦はしてみるけれど、どうにも続かない。習慣にすることが難しい。

実は私自身がそうでした。ダイエットだけではなく、仕事の場面でも、時間やスケジュールの管理は毎日と

なるとなかなかやっかい。毎朝早く出社しようと思っても、まあいいかと自分に甘くなる。結局時間がうまく使えず、残業続き。そんな私でもできた、無理なく楽しく実践できる時間管理方法をご紹介します。

それは、「休日こそ一時間きざみのスケジュールを組む」ということ。

せっかくの休日、何の予定も入れずに気楽に過ごしたい、だらだらしたい、そんな気持ちもよくわかります。

しかし、自由に時間を使える休日こそ、自分をコントロールする力を訓練する、絶好の機会ととらえるのです。

まず、休日にやりたいことを仕事の合間にでも手帳にメモしておきます。運動、買い物、友達とのショッピング、掃除や洗濯。どんなに小さなことでもいいのです。休日は自分のために使える時間ですから、楽しく

やりたいことを書き並べることができるでしょう。

書き並べることが習慣になってきたら、今度は少しレベルアップ。

一時間ごとに何をやるのか決めるようにします。朝九〜一〇時、掃除。一一〜一二時、英会話の勉

強。一二〜一三時、ランチ。一四〜一六時、水泳。このように、細かく予定を書き出し、そのとおりに実行します。

一時間ごとに終わった予定を線で消すのもいいですね。自分がやり遂げたことが目に見えてわかり、達成感が味わえます。

私はこれを始めたとき、SNSの日記に公開していました。やりたいことを書き出して、かつ人に見られるようにすることで、目的なくテレビを観たり、インターネットやゲームをすることがなくなりました。ダイエットや勉強など自己実現につながることを全部終えたら、自由に趣味や娯楽を楽しむようにすると、充実した休日を過ごせます。

仕事ではなく自分のやりたいことであっても、具体的に計画を立て、実行できたことはやがて自信に変わっていきます。もしも計画どおりできなくても、また次の休日にチャレンジできます。

休日を計画的に、充実して過ごすことができると、休み明けの仕事にも積極的に取り組むエネルギーがむくむくと湧いてきます。休日の過ごし方で、一週間の充実度が変わってくるのです。

休日のチャレンジで自信がついたら、前項で述べたように、今度は仕事の場面でも一時間ごとにスケジ

ュールを決める習慣を取り入れると良いでしょう。会議の予定やプレゼン、メールチェックやお昼休みに読む本まで書き込んでもいいですね。

効率よくサクサク仕事を終わらせることができ、ダイエットや自己実現に今までよりももっと時間を割けるようになるでしょう。

朝、仕事に取り組む前に一時間ごとの計画を決めるだけで、「時間に追われる感覚」という目に見えない敵にストレスを感じる機会を減らせます。

ストレスはダイエットや健康、そして仕事の大敵。時間に対する感覚が変わるだけでもストレスは大幅に軽減されます。時間を自ら追う、気持ちの余裕を持ちつつ、充実した一日を過ごす。その感覚をまずは休日で味わい、時間をコントロールする訓練をするのです。

休日を「休む日」から、「チャレンジする日」に変えよう!

 

結婚式前の女性はなぜダイエットに成功するのか?

あなたにとって、一番重要なことは何ですか?

自分のことなのにはっきりと答えられる人は少ないのではないでしょうか。

一番を決めるということは、二番目以降のものを捨てるということです。一つだけ選ぶのはなかなか難しい

ですね。二番目以降のものも気になるでしょう。

しかし、おしなべて、成功する人は同時に複数の目標を掲げることはありません。

より多くのことを、より短い時間でこなすことがあたかも重要なことのように思えますが、本当に大切なのは、「一番重要なことを一番重要に扱う」ということ。結果が出るまでは、その一つだけに最大限集中します。

ついつい一番重要なこと以外に手を伸ばしてしまう。しかし、ほかのことをやっているとき、その一番重要なことはまったく進んでいません。この「放置している時間」を最大限ゼロに近づけることが正解です。

二番目以降を一切忘れることで、一番重要なことを集中して考え、行動する時間を多く割り当てること

ができます。一つだけに集中して取り組むことで、最も短い時間で成果を得ることができるのです。

やりたいことがいくつもあって、とくに一番がないのであれば、リストの上から順に全部片づけていくことを私

はお勧めします。どれが自分に一番しっくりくるかどうか、チェックする気持ちで臨めば、より積極的に取り組

むことができます。

経験の幅が広がることで、一番やりたいこともそのうち見つかるでしょう。

残念なことに、具体的な目標を持って日々を過ごしている人は一割もいないといわれています。

しかし、人生をもっと豊かにするために、主体的に生きるための目標を見つけたほうが毎日を断然楽しく

過ごすことができます。思い切った行動をしないと、今よりも大きな幸せが訪れることなどないのです。

ダイエットでも、いつまでに何キロ

痩せたいのか、具体的な目標を掲げられる人は少なく、さらにそれを達

成できる人は限られています。

ダイエットアドバイザーをしていて気づいたのは、結婚式を控えた女性は、ダイエット成功の確率が

極めて高いということ。

数か月後に控えた人生の一大イベントに向けて、仕事や結婚式の段取りに追われてとても忙しく、ゆっ

たりリラックスできる状況が少ないにもかかわらず、必ずといってもいいくらい成功します。それは、「結婚式

までに必ず痩せる」ということを一番に考え、集中的にダイエットに取り組むからです。

ちなみに、結婚した後は具体的な目標を失ったためか、ダイエットをやめたり、リバウンドする傾向にあります。次の目標を立てるといいのですが……。

何はともあれ、一つだけに集中して過ごすことは大きなエネルギーを生み、大きな成果を生み出します。

今、何を一番重要に扱うのか、それはいつまでなのか意識すると、時間を大切なものとしてとらえるようになります。

時間は目に見えないもの。何もしなくても流れていきます。残り時間を意識して、何に使うのかじっくり考えることで、何が一番重要かわかるでしょう。

一番重要なこと以外は一時的に忘れる。あれこれと考えず、気持ちを一つに集中させて取り組めば、おのずと短い時間で大きな成果が得られます。

できないことはいくつあってもかまいません。一番重要と感じたことだけに取り組んでみてください。

一番重要なことを一番重要に扱うために、二番目以降のものを捨てよう!

印刷会社で働いていたときの私はどんくさく、仕事も遅い、我ながらうだつのあがらないサラリーマンでした。段取りがよく、効率よく仕事をこなせる人になりたいと思っていたものの、まったく

正反対の自分。

そんな私を救ったツールがありました。

それは、名づけて「今月シート」。A3の紙にマジックで今月やるべきことを書き並べて、机の前に張りだす

のです。

ルーチンワークや細かい予定は書かず、重要なやるべきことを書きます。一つ終わるごとに蛍光ペンで消

していくと達成感を楽しむことができますし、ほかの人が見ても何が終わっていて、何が終わっていないのか

がわかります。

仕事の中には当然苦手なことや未経験のことが含まれるもの。それらは

一 いっ

旦着手しても、いつ完了する たん

のか

目 め

処が立たないことがあります。また、期限が明確には決まっていないけれど、長期的には重要な仕

事、というのもあります。これらは目先の仕事に追われてつい後回しにしてしまいがちですが、今月シート

で自主的に「今月中」と期限を決めることで、「いつかやろう」という中途半端な状態を防ぐことがで

きるのです。

今月シートは第三者にも見えるように張るのもポイントです。やると決めたことを表明することで、引き下

がりにくい状況を作り、推進するパワーを生みます。

同時に、今月やることを明示するということは、つまり今月はやらないこと

﹅ ﹅ ﹅ ﹅ ﹅ ﹅

を明らかにする、ということでもあ

ります。

私が今月シートを取り入れ始めた会社設立時には、ついつい今月中にアレもやろう、コレもできると、欲

張ってA3の紙二枚にびっしり書いていました。最初は一か月でこんなにたくさんできたのだと

嬉しかったので うれ

すが、決めたことを終わらせるために残業することもしばしば。効率よく仕事を終わらせるために取り入れて

いるのに、これでは元も子もありません。現在では一枚に収めるようにして、コレは今月、アレは来月とメリ

ハリをつけて仕分けすることで、残業する必要もなくなりました。ムリなく続けられるボリュームを見極めるた

めにも、今月シートは便利です。

逆にいうと、やるべきことはA3の紙一枚にうまい具合に収まるもの。収まらないようなことは、今すぐに

やる必要はないものだと割り切り、そのかわり、目の前にある今やるべきことに全力を傾けるとメリハリ

がつきます。

私自身、今月シートを使うことで、結果を出すということに以前よりもこだわるようになりました。今月シー

トに書いたことだけは最高の形でやり遂げよう。やり遂げられたことはきれいに線で消す。そんな簡単で明

確なルールを作り、しかも目に見える形にしたことが大きな要因だと思います。

毎月、今月・来月は何をやるのか、少し先を具体的に決められるようになると、段取り上手になれ

ます。

この「今月シート」、もちろんダイエットにも効果的。ダイエットには、目標を明確に描き、毎月少しずつ目

標を達成していくことが大切だからです。今月は「二キロ減量する」「よくかんで食べる」、来月は「日付が

変わるまでに寝る」など具体的な数値や行動を挙げて、達成できたかどうか判断するといいでしょう。

ただ漠然と「痩せたい」と思うだけでは、痩せることなどできません。一か月先、半年先の目標を明確に

設定することで、時間とともに自然と目標に近づいていきます。

プライベートで使うならば、家族が集まるリビングなど人目につくところに張っておくと、周りの人もあなたの

目標達成に協力的になってくれるでしょう。

「今月シート」で目標を達成しよう! 見えるところに張って、常に意識しよう。

 

期限を前倒しする

あなたは子どものとき、夏休みの宿題をギリギリになって終わらせていたタイプでしたか? それともコツコ

ツとこなしていたタイプでしたか?

正直な話、私は夏休みの宿題を休み中に完成させたためしがありません……。多くの人が、いつも期

限ギリギリ、そんな悩みを持っていることと思います。

一方で、すぐに取り組み始める人がいます。なぜすぐに取り組むことができるのでしょうか? 彼らは生ま

れつき意志が強く、自分は意志が弱いのだから仕方がない、そんなふうに思っていませんか?

私は、「すぐに取り組める」かどうかは精神力の差ではないと思っています。すぐに取り組み始める

人は、すぐに取り組まなければ損だ、ということをわかっているだけなのです。

すぐに取り組まなければ損をする、と思えるようになれば、損しないためにすぐ着手できるようになります。

そのためには、「二 に四が八」の法則を覚えておくといいでしょう。 はち

これは、「人は二四時間経過すると八割のことを忘れる」という研究結果です。つまり、すぐにスタートしないと、忘れてしまったことを思い出す作業から始める必要があり、余計な手間がかかるということです。ずるずる後回しにすればするほど、思い出す手間がかかって損をする。思い出すことに手間をかけるくらいなら、すぐに取り組んだほうがずっといいですね。

すぐに着手できるようになると、能率アップだけでなく、信頼されて評価が上がる、人間関係が良くなるというメリットもあります。

たとえば、部下が依頼されたことにすぐ着手するようになったら、上司としては大変嬉しいものです。すぐに着手できるようになると、以前よりも短期間で成果が出せるようになるため、自分の能力を上司にアピールするためにも、短い期限で約束しようと考えるようになります。しかし、ここで重要なのは、張り切るあまり「期限を短縮しない」こと。

期限を短縮するときは、自分の中で、こっそりと、が鉄則です。

私もかつてはスケジュール管理がとてもヘタでした。

最も失敗した理由は、そのときに入っているスケジュールだけを見て、ついつい最短でいつまでにできると

考えて回答していたことです。割り込みの仕事は突然入るものですから、余裕のあるスケジュールを立てることも大切な仕事です。

約束の期限とは、これくらいでやってくれるだろうという、あなたが期待されている、明確な基準でもあります。

その基準を上回ると、「すごい!」といわれるチャンスです。

期限を短縮して、期待されている基準を先に上げてしまうと、失敗するリスクも高くなってしまいます。まずは約束する期限は長めにキープする。

その上で、最短で成果を上げるにはどうしたらいいか考えてみるといいでしょう。自分の中で、「この日までにやる」と早めの期限を決めておく。ほかの仕事が入らず、約束した期限前に終わらせることができたならラッキーとし、もし自分の中での締め切りに間に合わなくても、本当の期限に間に合えばOK、というゆとりを持ちましょう。

期限を守るためには、「こっそり前倒し」をねらうことで、本当の期限に追われるストレスがなくなります。ストレスを少なくするためにも、すぐに着手して、最短で終わらせようとする意識で取り組むといいでしょう。

期限を大きく短縮して、「すごい!」といわれる機会にしよう!

 

テレビは観ないと決める

テレビを観るのが好きな人は多いと思います。ニュースや天気予報、さまざまな楽しい番組が観られますし、ゲームもできます。それらは友人との共通の話題にもなります。しかもその多くのメリットが、ほぼタダで得

られます。

しかし、同時に、戦争や災害、悲惨な交通事故や凶悪な殺人事件、火事、不正などについて毎日たくさん報道されています。テレビはめずらしい出来事、つまり悪い情報を多く伝える傾向にあります。

暗いニュースばかりが続くと、世も末だと、気分まで暗くなってしまった経験はありませんか? テレビを観て気分が悪くなっては損ですよね。

悲観的になりがちな人は、悪い情報ばかりに目が行っているのだと私は思っています。悪い情報をまっ

たく無視するのは難しいでしょうが、少なくとも悪い情報と同じくらいの良い情報をインプットしてみてはいかがでしょうか。

そのためには、いっそのことテレビを観ない、と決めてしまうのも一つの手です。

たまには息抜きも必要ですが、だらだらとテレビを観ると思いのほか疲れてしまいますし、無駄な時間を過ごしたと後悔しかねません。

一見、テレビを観ることにはお金がかかっていないように思えますが、実は繰り返しCMを観た結果、購買意欲を

掻き立てるようにできています。無駄なお金は使っていないように見えて実は、結局お金が出て行ってしまうのです。

知らなくても困らない情報は思い切って遠ざけてしまいましょう。

ダイエットには直接関係ありませんが、悪い情報をインプットして心がすさむとストレスをためやすくなり、ストレスがたまれば、食事のコントロールも難しくなります。運動などやりたいことをやる時間も削られていきます。

ダイエット中はテレビを観ない、と決めてもいいかもしれません。

テレビを観るときは、「この番組を観た結果、自分が得られるモノは何なのか」を考えて、観るかどうかを選択する習慣をつけましょう。

テレビに限らず、こうした判断基準を持っておけば、自分にとって本当に必要な情報を見抜くことができ

るようになります。

とはいえ、いきなりテレビなしの生活なんて耐えられない! という人もいると思います。そんなときは、リモ

コンを隠してしまうことをお勧めします。

私の場合、テレビはあまり使わない部屋に置いています。さらに、リモコンですぐにスイッチを入れることが

ないよう、手が届きにくいところに置いて、本体の主電源は常にOFFにしています。これでテレビを観ることは基本的になくなりました。

テレビを処分したくない、場所を移すことが難しい、というのならばリモコンをしまう、コンセントを抜く、画面

に布を

被せるなど、テレビを観るためには一手間必要な状況を作ると、テレビを無駄に観る頻度は低くな かぶ

ります。

テレビとの付き合い方を変えるだけで、自分のために使える時間が継続的に増えます。平日に一日二時間、週末に一日三時間観ているのならば、一週間で一六時間、一年間で約八〇〇時間をテレビに使っていることになります。

これほど膨大な時間を割いて、役に立ったことはどれほどあるでしょうか?

まずは一年間、テレビを遠ざけて、専門分野の勉強など自分のために使う時間をできるだけ増やしてみる。外から入ってくる情報よりも、自分と向き合う時間を大切にしてみましょう。

テレビを観ることは意外と疲れます。時間の無駄遣いと不毛な疲れをもたらす機会がなくなり、今までとは違う充実度の高い一日が味わえます。

テレビを観ていた時間を、自分と向き合うための時間に変えよう!

 

整理整頓で体脂肪と遊休時間を減らす

余計な物が増えて部屋が散らかっていると、なぜかぜい肉も増えていくという法則。よくいわれることです

が、あながち間違いではなさそうです。部屋をきれいに片づけ、こまめに捨てることでストレスフリーの環

境ができ、痩せやすい体に変わっていきます。

もちろん、仕事をする上でも、デスク回りがきれいだと効率が何倍もアップすることは間違いありません。

職場での整理頓はもちろん大切ですが、なかなか時間がとれない、いざ片づけようとしても処分してい とん

いのかわからない、という場合も多いと思います。

そんな人は、まずは自分の部屋をキレイにすることから始めましょう。自分の部屋が片づいていないと、無

意識のうちに職場も散らかりがちになります。

自分の部屋の物ならば、自分の判断で処分できます。思いっ切り片づけて快適な環境を実現し、整理

整頓できた状態を体験するには自分の部屋が最適です。

整理整頓の基本は、「捨てること」。一年以上使っていない、今後具体的に使う予定のない物は基

本的に処分していくといいでしょう。

物を減らすことで三つのメリットが得られます。

一つ目は時間が増えること。探す時間や物を管理するために使っている時間は、積み重なると大な時間になります。

二つ目はスペースが増えることです。スペースを確保することもタダではありません。物を置くためだけのス

ペースに、毎月家賃が発生していると考えたことはありますか?

プライベートの場合、いらない物を処分することで、今までよりも小さなスペースで生活できるようになりま

す。家賃の安いところに住んだり、同じ家賃でも駅の近くに部屋を借りることができるようになります。

三つ目はストレスがたまりにくくなること。探しものをする時間が多かったり、視界がごちゃごちゃしていると

無意識のうちにストレスが発生してしまいます。

散らかった部屋で、ストレス発散のために暴飲暴食……。まずは物を減らすことで、こんな悪循環もすっ

きり解消されます。

物をため込んでいた人の場合、整理整頓に数日かかるかもしれませんが、それでも将来的に獲得できる

時間のほうがずっと多くなります。プライベートの時間を有意義に過ごすためにも、整理整頓を完成させましょう。

一度整理整頓が完成したら、物を増やさない工夫が必要です。何か一つ物を足すときには、同時に一つ処分するなど、物が増えないルールを作ります。整頓する際、分類に困ったときは「未分類」を入れる場所をあらかじめ決めておきましょう。分類できない物専用のスペースを確保するだけでも、雑然とすることはなくなり、快適な空間を作ることができます。

自分の部屋が整理整頓できている状態が当たり前になってくると、今度は職場でも同じ快適さを求めて、同じ基準で整理したくなってきます。

私の会社では、毎週一回、全員参加の整理整頓タイムを決めました。そのときは、ただ整えるレベルではなく、物をできるだけ減らすようにしています。

整理整頓は仕事の能率に大きな影響を及ぼします。探しものをしている時間は人生の三分の一ともいわれていますが、その時間は生産的な活動は何もしていません。

すっきりと物を片づけ、ぜい肉と無駄なストレスも捨ててしまいましょう!

自分の部屋をトコトン片づけて、整理整頓できている状態を当たり前にしよう!

 

集中力を高める見えない化

前項では、まず自分の部屋の整理整頓を実践することをお勧めしました。ここでは、職場で使える整理

整頓術「見えない化」をご紹介しましょう。

業務の効率化のために、必要な物がどこにあるのか見えるようにすることや、グラフの活用などの「見える

化」が大切だといわれています。「見える化」で、問題や状況をタイムリーに把握できるようになります。

もちろん有効な方法だと思いますが、ここでは、目の前のやるべきこと以外を見えなくする「見えない化」

を提案します。集中できる環境を作るのです。

まずは、作業スペースには視界に入るところに物を置かないこと。

目の前の作業に集中するためには、ほかの物を目に入れないことが鉄則です。

ヒトの

眼に映っている情報は、潜在意識のみで認識している部分もあります。物があるとついそちらに気

がそれてしまいます。デスクにあれこれ物があふれているならば、それらは無意識に集中力を奪っていくので

す。

仕事の成果は、「集中力×時間」で決まると私は思っています。時間は誰にでも一日二四時間

が平等に流れていますから、集中力が高まれば、人よりも大きな成果があげられるわけです。

机の上には今必要な物以外置くべきではありません。パソコンでやる作業ならば、パソコンだけ。紙と

ペンを使う作業ならば、パソコンの画面は消しておく。長時間使う必要がないならば、思い切って電

源を落とすといいでしょう。

パソコンで新着メールの表示をさせている人がいます。仮に毎日八時間の就業中に五〇通のメールが

届くとすると、一時間あたり六・二五回、平均すると一〇分たたないうちに一回の新着通知が表示される

ことになります。高い集中力を取り戻すには約三〇分かかるといわれていますから、これではなかなか集中

できません。

このように、一見便利そうな機能でも、集中して作業するためにはむしろ邪魔になっていることも少なくな

いのです。

会社の電話が自分のデスクに置いてあるときは、一秒でも早く出るように率先しましょう。電話が鳴って

いる間は、それが聞こえている人たち全員の集中力が低下するといわれているからです。見た目が変わら

なくても、電話が鳴っている、誰か出る人はいるのか、自分が受話器を取る必要があるのか、などと無意

識に考えることになり、その間は目の前の作業が進まなくなってしまうのです。

アメリカでは基本的に留守電となっている会社も多いそうです。集中して一つ一つの仕事に取り組む環

境を作ることをそこまで徹底しています。

私は長年、自分には集中力が足りないと思っていました。集中力があるかないかは、精神力や能力の

問題なのだから仕方がないとあきらめていました。

しかしあるとき、集中力と環境の関係についての本を読み、そして「見えない化」を実践している人のパフ

ォーマンスの高さを目の当たりにし、環境がどれほど集中力に影響を及ぼしているのかわかりました。

仕事に取り組む環境を整えると、今までの自分がうそのように集中力を発揮できるようになりまし

た。集中力不足で悩んでいるとしたら、それはあなたの能力の問題ではありません。集中力は環境で作ら

れます。ぜひ一度、集中できる環境を作ってみてください。

デスクに向かうとき、視界の範囲にはできるだけ何も置かないことが理想ですが、水はいつでもサッと飲め

る定位置に置いておくといいでしょう。こまめな水分補給は集中力の持続に役立ちます。

机の上に物を置かない。集中力が発揮でき、能率がグンと上がる!

 

仕事をツールでスピードアップ

仕事でパソコンを使用している人ならば、マルチディスプレイを導入することをぜひお勧めします。

マルチディスプレイとは、一台のパソコンに複数台のモニターを接続する構造のことです。モニターを一台

追加した場合、デスクトップを二台のモニターで広々と使えるようになります。

何台のモニターが最適かは仕事によって異なります。証券会社などでは四台や六台使っていますが、ス

ペースの都合もありますし、一般的には二台で十分でしょう。

二台使うものはデュアルディスプレイといいます。

パソコンで行う作業は、一つのウインドウを見ながら、もう一つのウインドウで入力する、そんな作業がほと

んど。モニター一台の場合、大半の人は、ウインドウを分割して小さい画面で作業したり、いちいち画面を

切り替えています。

デュアルディスプレイで見るための画面と入力するための画面をきっちり分けると、ウインドウの位置を動か

したり、サイズを調整する必要がなくなり、数クリック分の無駄が省け、作業がはかどります。

たかが数クリックの差だと思われるかもしれませんが、積み重なれば大きいものです。

とくに、入力作業に集中して取り組むことができるようになります。アメリカの研究では、デュアルディスプレ

イの使用によって作業効率が四〇パーセントアップしたとの報告もあります。

液晶ディスプレイは一万円から三万円程度で入手できるようになりました。この程度の投資金額で、仕

事の能率が四〇パーセントアップする方法はなかなかありませんから、極めて費用対効果の高い投資だと

いえます。

マルチディスプレイを導入することのメリットは、能率アップにとどまりません。

パソコンを使用する時間が減れば、電気代の節約や、残業が減る、視力悪化防止などさまざまなメリッ

トが同時に得られます。

視力が低下すると、記憶力や集中力が低下して、全体的な仕事の能率を下げてしまいます。

パソコンを使わない作業にも影響することですから、できるならばそれこそ全社をあげて導入すると良いで

しょう。

マルチディスプレイ以外にも、手持ちの機器に少しプラスするだけで驚くほど効率が上がるツールがありま

す。

それは、携帯電話用のキーボード。携帯電話とキーボードは無線で通信します。

携帯電話にさっと接続するだけで、パソコンと同じサイズのキーボードを使って打つことができるよう

になるのです。

長文のメールを打つとき、指一本で打つのは思いのほか時間もかかり、イライラするもの。そんなストレス

 

 

を解消してくれます。

ただし、こちらはマルチディスプレイほどにはまだまだ広まっておらず、身近で持っている人もあまり見かけま

せん。対応機種も限られています。

めずらしいようで、私も電車の中で取り出し、使っていたら、周りの人に興味津々の目で見られることが

多々あります。

とはいえ非常に便利なものですので、一度試してみる価値は大いにあると思います。この機会にチャレン

ジしてみてください。

マルチディスプレイと携帯用キーボードを導入してみよう!

 

ダイエットに成功する人の情報管理術

あなたが今、一番やりたいことは何ですか?

情報管理で最も重要なことは、今一番やりたいことの情報に集中することです。あれもこれもと欲張ら

ずに、今一番やりたいたった一つのことだけにアンテナを張っておくと、有益な情報を手に入れることができ

ます。

私の場合、朝バナナダイエットの普及活動、コミュニケーションツールの開発、そして会社経営を行ってい

ます。これらはすべて重要なことですが、同時並行して進めているわけではありません。その時々に応じ

て、自分にとって今一番やりたいことは何か、と自分自身に問いかけて、一つ一つ着実にこなしてきたのです。

今一番やりたいことは何か明確にすると、一つに集中して取り組むことができ、情報もスムーズに集まり、

そして整理できるようになります。かつては朝バナナダイエットの普及を最重要事項としてとらえていました

が、ある程度普及した現在では、コミュニケーションツールの開発に最も時間を割くべきだと考えています。

前章でも述べましたが、不思議なことに多くの人は自分にとって一番重要なこと、一番やりたいことは何

かわかっていません。あなたが冒頭の質問に一瞬で答えることができなかったならば、この機会に、明確に

なるまで考えてみるといいでしょう。

この作業には紙とペンさえあれば十分。情報はあなたの頭の中にあります。

いくつかやりたいことを思い浮かべてみて、書き並べてください。書き並べたらその中から今の一番を見つ

けるのです。明確になったら、たった一つの一番やりたいことを忘れない状況を作る必要があります。一番

やりたいことでさえ、時間がたつと記憶が昧になってしまうからです。 まい

忘れないためには、まず印象を強めること。声に出したり、誰かに伝えるなど、自分の中での優先順位が上がるように印象を強くするような行動をしましょう。もう一つのアプローチは、「外部メモリー」を使うことです。自分の頭に頼るのではなく、よく見る手帳に書いておいて、かわりに覚えてもらうのです。一週間取り組み続ける必要がある内容ならば、「今週一番やりたいことは○○」と書いておきます。一年間ならば、手帳の最初のページなど、埋もれないページに書きます。一日で足りるならば、「今日のテーマ」として書いておきます。これであなたは、今一番やりたいことが明確になり、それをうっかり忘れても思い出すことができる状況を得ることができました。一番やりたいことがわかっていれば、情報を取捨選択する基準が明確になり、ほかの情報に振り

回される心配がなくなります。受験のときに、「○○大学合格!」と書いて張り、第一志望を突破するための勉強に力を入れるのと同じことです。

実現したいことは紙に書いて繰り返し見えるようにすることで、行動する機会が増えます。行動すればするほど、実現に近づいていくのです。

今一番やりたいことが明確になると、難しそうなことでも、一週間あれば実現するために必要な情報は十分集まります。インターネットで調べたり、詳しい人に尋ねてみましょう。必要な本は何か、どんなイベント

があるのか、知ることができます。

ここで大切なことは、あくまでも一つに絞って集中して取り組むことです。

幅広いことをいくつも同時に進めようとすると、いちいちモードを切り替える必要があり、効率的に情報を集めることができません。

あなたが今、ダイエットに一番力を入れたいと思っているならば、自分に合いそうなダイエット方法に関する情報を集中して集めてみましょう。そして、いつまでに何キロ痩せたいのか、手帳に書き、繰り返し見て記憶に定着させましょう。今一番やりたいことを明確にしよう。いつやるのか決めて、手帳に書き込もう。

 

情報整理

私が普及活動をしているSNSの朝バナナダイエットのコミュニティでは、メリットが得られないコミュニティ

は、ぜひ退会してください、と呼びかけていました。

管理できないほど多くのコミュニティに入ると情報が

氾 はん

濫し、質の高い情報を見逃してしまうためです。具 らん

体的なメリットが得られるコミュニティのみ参加することをお勧めしていました。

SNSに限らず、自分にとって役に立つ情報を見極められるかどうかは、成功する人としない人との

決定的な差となります。情報があふれる現代、どのように情報を得るかよりも、どのような情報は捨てる

かが大切になってきました。

情報源ごとに「要」「不要」を思い切って分別しましょう。情報のルートを整理し、具体的に役立ってい

ない、役立つ確率が低い情報源は使わないと決めるのです。

これは価値がある、と判断した情報に多くの時間を割きましょう。大事なことに時間を集中するのです。

集めるのは時間。やみくもな情報量ではありません。

私の場合、テレビ、新聞、フリーペーパー、雑誌は見ないようにしています。

テレビやフリーペーパーは金銭的にはタダで情報が得られますが、大切な時間を使うに相当する情報源

ではないと判断しました。

新聞は意外に思われるかもしれませんが、重要なニュースならば人から自然に入ってきますし、読まなく

てもそう困ることもありません。

私が使っている情報源は、書籍、メール、SNS、必要最低限のブログだけです。

とくに書籍は情報が整理頓されていて、情報の質が高いため重宝しています。 湧いたら、著者と直接会えるイベントに参加します。書籍ではわからなかった微妙なニュアンスを正確に理解することができますし、最新情報や今後の展開も教えてくれます。

人から薦められた本は必ず読むようにしています。自分で選ぶ本はどうしても偏りが出てしまいますが、

知人が薦めてくれた本は、客観的に見て私に必要だと判断された本なので、自分に足りないところを補っ

てくれます。

メールはイベントや出版などのお知らせを配信していることが多いので、縁を深めたい人のイベントをチェッ

クし、できるだけ参加するようにします。

SNSの日記を読んでおけば、実際は初対面でも近況を一から聞く必要がなく、自分との共通点を伝え

ることも容易になり、スムーズに深いコミュニケーションが実現します。

これら、私が使っている情報源の共通点は相手に実際に会うことを想定していること。一対一の

関係を作る、関係を深めることにつながるものを厳選しています。

大切なことは、自分なりの基準を作って、自分に合った情報を分別するくせをつけること。さらに、自分

に合った情報のルートが整理できたら、もう一つ重要なことがあります。すでに得た情報の中で、重要なも

のは何か? と考えることです。

たとえば、お気に入りの本の中で何を覚えていますか? 人に伝えようとしても意外と思い出せない、とい

う方も多いのではないでしょうか。本を読む目的は、数をこなすことではありません。乱読を楽しむことが悪いとはいいませんが、自分にとって重要な本を繰り返し読むほうが大いに役に立つと感じています。

読破することを目的とせず、覚えたい部分、身につけたい事柄を探して、一番重要だと思った部分だけ

を脳に刻み込むつもりで、繰り返し読みましょう。

深い理解をともなった情報は自分の内面に根を張り、軸を強化します。軸が太くなると、精神的

にブレなくなり、目標達成にとてもよい影響を与えます。

使うメディアを決めよう。本当に重要な情報源に触れる時間が増える。

 

本をとにかく読むこと

何かを新たに専門的に勉強したいというとき、私はそのジャンルの本を「一〇冊」読むようにしています。

一、二冊でわかったような気になりますが、一〇冊読むことで、知識をより正確に自分のものにしていくの

です。

最初の数冊は丁寧に、ゆっくりと読みます。半分の五冊を超えたあたりからは、重複も多くなりますの

で、斜め読みになります。最後のほうは、目次を見て、内容がイメージできないところだけ読みます。

一冊読んだだけでは、わかりづらい本や、自分のレベルには合っていないものを選んでしまう可能性もあり

ますが、一〇冊読み終わったころには、基本が理解でき、その専門分野の全体がぼんやりと見えてくるよ

うになるのです。

一冊読むのと一〇冊読むのとでは、得られる知識の量は大いに違うと思います。

しかし、実をいうと、五冊と一〇冊では、学習効果はあまり変わらないかもしれないとも感じています。

それなのに私がなぜ一つのテーマについて一〇冊読むと決めたかというと、「すごい!」といわれる

基準を超えたい、という気持ちがあったからです。

一つのテーマについて一〇冊読む人はなかなかいません。だからこそ、

桁が変わるところまでチャレンジす けた

ることで、自分はやればできるのだと、自信がつくのです。

また、ただ「興味がある」というよりも、「そのテーマについてもう一〇冊も本を読んだ」というほうが、

インパクトがあります。自分がそのテーマに強く関心を持っていることが伝わります。そうすれば、より詳しい

人から何かアドバイスをもらえたり、本には載っていない情報を教えてもらえる可能性が高まります。

本を読むことに慣れていない人はなかなか大変かもしれませんが、そこをなんとか頑張って一〇冊読んで

みると、そのジャンルについて「一皮むけた」自分を感じられるはずです。

達成するコツは、邪魔が入らない環境で、できるだけ一気に読むこと。携帯電話の電源をOFFにする、

テレビのない部屋で読むなど、集中できる環境を作ります。

一〇冊の選び方は、まずはAmazonのおすすめレビューをチェックして、評価が高いものを数冊選ぶとい

いでしょう。精読する価値が期待できます。残りは書店で選んだり、その業界の雑誌から探すのもいいですね。

とにかく一〇冊読んだことを事実にします。達成感を味わって、やればできるんだと自信を深めることができます。

私の場合、予防医学や心理学、教育、投資、マーケティングなどについてそれぞれ一〇冊読み、理解を深めました。

ダイエットに関心があるならば、たった一つの方法を鵜呑みにせず、いろいろな本を調べて読んでみる。ダイエット方法の背景にある理論を勉強してみる。

ただやみくもにダイエットを実践するより、そうして知識を広げて、自分に合ったものに挑戦してみるほうが、よっぽど効果は上がります。

面白いと思ったら、興味のあるうちに読み始めるといいでしょう。スタートまでに時間をかけないことが、成功するポイントの一つです。

本を購入したら、少なくとも購入した代金の元を取るつもりで読みます。

読み終えることを目的とするのではなく、何を活用するか考えながら読むようにします。同じ本を読んでも、どんな心構えで読むかによって得られる情報量は大きく変わってくるのです。本書も、元を取る心構えで読んでいただけたらと思います。

学びたいと思っているジャンルの本を「一〇冊」読んでみよう。

 

コミュニケーション上手になる

コミュニケーションのすれ違いが原因で、ストレスを感じることはありませんか? 友達と些細なことでけんい

かをした、恋人と電話ができなくてさびしい、連絡ミスで取引先に迷惑をかけてしまった……こうしたストレスが積み重なってドカ食いに走り、自己嫌悪。さらにストレスがたまる、という悪循環に陥っていませんか?

コミュニケーションをとるときに意識すべきことは、コミュニケーションの質を良くしようとすることです。そして、その質の良し悪しを決めるのは、あなただけではありません。あなたと、コミュニケーションする相手です。

私の場合、結論だけを簡潔に伝えようとして、うまく伝わらないことがしばしばありました。能率を重視し

て、できるだけ短い言葉で伝えようと工夫したつもりだったのですが、全然うまく伝わらないのです。

そのときに、同じ言葉であっても、イメージするものは人それぞれ異なることに気づきました。どんなに丁

寧に説明されても、相手の持っているイメージを一〇〇パーセント理解することはできないのですか

ら、こちらが伝えようとすることも相手に一〇〇パーセント伝わることはないと思い至ったのです。

そこで、能率を重視するのではなく、できるだけ伝わるよう配慮することにしました。うまく伝わらないのは

相手のせいではなく、自分のアプローチを変える必要があります。言葉だけでは伝わらないのならば、映像

を見せてみる、絵を描いてみる、いくらでも工夫できます。そして、伝わったかどうか確認するようになりまし

た。

確認が大切である、と職場でよくいわれると思います。仕事のミスが発生するのは、ほとんどがコミュニケ

ーション不足に起因します。誰かが伝えるべきことを伝えなかったことで、段取りが狂ってしまい、商品やサ

ービスの質を低下させます。

どう伝えたら一番伝わるのか考え、常に確認するクセをつけましょう。

また、コミュニケーションでは聴く姿勢もとても大切です。相手の言葉どおりの理解をするのではなく、声の調子、表情や姿勢、しぐさなどに注意し、相手が本当は何をいいたいのか読み取ります。このこ

とを、私は「聴く」と表現しています。

ただ言葉だけを「聞く」のではなく、じっくりと耳を傾けて「聴く」ことで、相手が何を伝えたいのか、イメージ

を明確にできます。

一方で、人はそれぞれ価値観が違いますので、相手がいうことを全部受け入れるのは難しいものです。

ここで大切なことは「受け止めること」と、「受け入れること」はまったく違うということです。自分が自分自

身を包み込むボールになった状態を想像してみてください。「受け止める」とは、相手のいいたいことがボー

ルの表面に届いた状態、「受け入れる」とは表面を通過して、内側に入った状態のことを指します。

相手が何を伝えようとしているのか理解することが「受け止める」ことで、相手のいうとおりに考え方や行動を変えることが「受け入れる」ことです。

まずは受け止める姿勢を持たなければ、相手もあなたが伝えようとすることを受け止めてはくれません。

コミュニケーションでは、どちらか一方が勝ち、または負けの状態はありません。コミュニケーションが通じた

状態が両方にとって「勝ち」であり、通じていない状態はお互いにストレスを発生する、両方にとって「負

け」の状態です。

「受け止めた」ことを示すだけでも、印象はずっと良くなり、コミュニケーションはスムーズになります。ぜひ相

手の伝えたいことをしっかりキャッチし、スムーズなキャッチボールを目指しましょう。

伝わらないことを前提にコミュニケーションしよう。「聞く」ではなく「聴く」。

 

異業種交流

視野を広く持つためには、自分と違う立場の人と多く触れることが大切です。そのためには異業種交流

会に定期的に参加することをお勧めします。異業種交流会とは、全国各地で開催されていて、その名の

とおり、業種を問わず人が集まる場です。

異業種交流会に参加することには、四つのメリットがあります。

1:出会い

異業種交流会で得られる最大のメリットは出会いです。仕事では出会うことのない業界・職種の人々と

知り合うことができます。

私の場合、キャラクター作家のフルタハナコさんとの出会いが、後に出版する『朝バナナダイエット』のベス

トセラーにつながりました。出版が決まり執筆する際には、ベストセラー作家の黒木安馬さんから貴重なア

ドバイスをいただきました。

異業種交流会には新しいことにチャレンジしたい人、またはチャレンジ中の人が多く参加します。エ

ネルギーにあふれた人々との出会いは大変有意義なものです。

人生を変える素晴らしい出会いがあるかもしれませんので、勇気を出して参加してみてください。

2:視野が広がる

異業種で問題解決に使った手法を、自分の業界、自分のぶつかっている問題解決に応用することがで

きます。または、今まで問題が起きていることにすら気づいていなかったことを発見できることもあります。

さまざまな業界の考え方に触れることで、同じ出来事をさまざまな切り口から見ることができるよう

になります。

自分が思ってもみなかった、しかし一番やりたいことが見つかるかもしれません。

3:スキルアップ

異業種交流会の多くは、セミナー形式で講師が話す時間があります。

パソコンの画面越しに情報を得た経験と、リアルで会って話を聴いた経験では、学びの深さに大き

な差が生まれます。表情、目のエネルギー、呼吸や姿勢、間の取り方など、リアルだからこそ多くの要素

を感じることができます。

その講師の著書を読んだときに、微妙なニュアンスを正しく理解するための参考材料にもなります。

また、一般的に参加者全員が自己紹介する機会もあります。回を重ねるごとに自己紹介に慣れて上達していきます。自己紹介がうまくできれば、仕事でもプライベートでも、コミュニケーションが楽しくなります。

4:リフレッシュできる

異業種交流会では、普段は接点のない幅広い年代の人々と会うことになり、仕事での顔、家族や友人と接しているときとはまた違う顔を持つことができます。

定期的に参加する会を作れば、ともに学ぶ仲間ができてクラスメイトのような親しみも湧いてきます。仕事場や家庭以外の居場所を作り、年代、性別、職種を超えた仲間を持つことは、いいリフレッシュになります。

成功している人のパワーをリアルに感じることもできます。成功者ならではの自信、エネルギーを肌で感じることは、あなた自身のエネルギーにもなるのです。

異業種交流会を探して参加してみよう。素晴らしい学びと出会いが得られる!

 

メモを取る

メモすることが大切であると知っていても、面倒でメモできない人、メモをとる習慣がない人は多いのでは

ないでしょうか。

私も社会人になって四年間、メモすることなど面倒だと思っていました。メモしなくても覚えられるし、メモ

しても必要なときに見るとは限らない、と。仕事でうっかりミスを犯しても、人は誰でもミスするものだから仕

方ない、と都合のいいように解釈する始末。四年目になると、仕事の責任が徐々に増し、そのうっかりが

納期トラブルなどの大きなミスに発展してしまうこともありました。

自分の仕事のやり方が原因で、得意先や上司、同僚に迷惑をかけてしまい申し訳ないやら、情けない

やら。それなのに自分ではどうしようもないという有様でした。

そんなどうしようもない状況が、とても簡単なことですが、「メモすること」で一気に改善されたので

す。先輩からタスクを全部書き並べるように指示されてはいましたが、当時は、書き並べる時間があった

ら、一つでも処理したいと思いながら、しぶしぶ書き並べていました。それぞれのタスクについても、一つ一つ

を完成させるよりも、できるだけ多く並行して作業を進めたほうが効率的だと思っていたのです。いつもやら

なければならないことが二〇から三〇ほどあったので、同時にいくつもの処理を進めなければとても追いつ

かないと考えていました。

しかし実際には、一つ一つの仕事が雑になっているためにミスが発生し、そのミスをリカバリーすることに時

間を多く割いていたのです。

タスクを書き並べるようになってからは、それらを一つずつ完成させるようになりました。これだけでも仕事

のミスはほとんどなくなりました。

メモすることの大切さを痛感した私は、日々のタスクにとどまらず、積極的にメモするようになりました。メ

モすることは面倒なことではなく、多くのメリットがあると考えるようになったのです。

メモは移動中でもできます。会議の前後など、ちょっとした時間を使ってメモをしたり、あるいはメモを見返

すことで仕事の段取りを確認することができます。

すっかりメモ魔になっていた私は、メモ術に関する本を一〇冊以上楽しんで読むようになります。図の描き方も学び、マインドマップを簡略化してアイデア出しやタスクの整理に役立つマップ術「バナップ」を考案するようになっていました。

まず、横長に置いた紙の中央に楕円状のセンターサークルを描きます。その中に、今整理したい「メイン

テーマ」を書き入れます。次に、センターサークルの斜め四方にサブサークルを描き、センターサークルと線で

つなぎます。サブサークルの中には、メインテーマに関連するキーワードを書きます。さらに、サブサークルに関連するキーワードを分類し、書き出す、ということを続けます。

この「バナップ」はダイエットの場面でも大いに役に立ちます。「ダイエット」をメインテーマにし、やり方は?スケジュールは? 必要なものは何か? そんなサブテーマを整理していくと、ダイエット成功の助けとなりま

す。

しっくりくる手帳が人それぞれ違うことと同じで、メモ術は好みが分かれますので、数多くの書籍を読んで、自分に合った、

活かせる部分を探してみてください。メモはするけれどうまく活用できていない人は、今書いていることをどう活用するのかを考えて書くと

改善されます。スケジュールを整理するのか、誰かに渡すのか、PCで入力するのか、覚えたいことか。書く目的は何か考えて書くと、手帳に書くべきか、ノートか、ふせんか、などベストな媒体を選ぶことができます。

すると、今自分がやりたいこと、やるべきことが一目タスクを全部書き並べよう。どう活用するのか、具体的に考えてメモしよう。

 

付箋を活用する

メモする習慣がついたら、ふせんも活用してみましょう。

ふせんの最大の特徴は「書いた情報を移動できる」ことです。

手帳やノートに記入した内容は別のページに移したり、不要な部分だけ消したり捨てたりすることは難しいものです。シャーペンで書いていれば消しゴムで消せますが、能率的ではありませんし、なかなか現実的

ではないですね。

ぜひ、ふせんを効率化を高める最強ツールとして活用してみましょう。

ふせんには、「自分のためのふせん」と「相手のためのふせん」としての使い道があります。

まず「自分のためのふせん」術は、「やるべきこと」をふせんに書いてよく見えるところに

貼っておくこと。

つい後回しにしてしまいがちなことを目に見える形にすることで「今日は何をしなくてはいけないんだ

っけ?」と考える時間とストレスが減り、やるべきことが明確になります。

ダイエットの場面でも、月曜日は「腹八分目を心がける」、火曜日は「こまめに深呼吸する」など曜日や

週ごとにテーマを決めて書いておくといいでしょう。

「相手のためのふせん」術とは、「ポイントは何かを伝えるツール」として使う方法です。相手が知らなかった

情報は、自分で書いて渡せばスムーズに伝わります。

スケジュールの確認など、とくに大切なことはふせんに書いて渡し、手帳などよく目につくところに貼っても

らうと安心です。また、口頭では伝えにくい位置関係や順番も簡単な図で伝えれば、ポイントが確実に伝

わります。

これでコミュニケーション方法に、「その場で書いて相手に渡すこと」が加わります。口頭だけのコミュ

ニケーションよりも丁寧で印象的で、そして形に残ります。

ふせんで情報を確実に渡して、必要な場所に貼ってもらいましょう。

私の場合、大切な内容なのだと理解してもらって、メモしたふせんを財布に入れてもらうことがありまし

た。丁寧なコミュニケーションは相手の心に届き、その情報を丁寧に扱ってもらえます。

ふせんにはさまざまなサイズがありますが、私は約七〇ミリ角の正方形のふせんを重宝しています。手帳

の表面に貼って立ちながらメモできますし、簡単な図を描くために必要十分なスペースがあります。手帳の

中の使わないページに貼ってストックしておくといいでしょう。

もっと大きなふせんも使い方次第では便利です。二〇センチ×一五センチ(A4の約半分)のタイプは、

ミーティング前の数分間で使うツール。何を話したいのか、ふせんを六つのカテゴリーに割って使っています。

一つ一つのカテゴリーについて深く考えることができ、ミーティングでの話し合いが濃密になります。

私が朝バナナダイエットのプロジェクトメンバーとミーティングをする際は、「書籍」「パブリシティ」「イベント」「キャラクター」「サイト・コミュニティ」「組織・コラボ」という六つにカテゴリー分けし、要点を書き出しています。

レジュメをパソコンで作ってプリントしなくても、一枚にポイントがまとまります。プロジェクト開始時のキックオフミーティングの場合は、一枚の大きなふせんにまとめ、定例ミーティングの場合は、一カテゴリーにつき七〇ミリ角のふせん一枚を使うなど、その場に応じて使い方を変えています。

ちなみに一般的なふせんは粘着力が弱く、はがれてしまう心配があります。強粘着タイプならば、粘着力を心配する必要がないので、お勧めです。

ふせんを常備して、コミュニケーションツールとしてどんどん使ってみよう!

 

シェアで効率アップ

仕事はチームで行うものですから、チームでシェアしている情報が増えるほど、効率は上がります。ここで

は一般的にはシェアされていないけれど、シェアすると画期的な効果をもたらすものを紹介します。

まずは、ノートをシェアすること。仕事でやりたいことや、売りたいもの、アイデアレベルの提案などはパソコ

ンできれいな文書をまとめるよりも、ノートをシェアして記入したほうが、どんどんアイデアが出てきます。

一つのトピックにつき見開きページを使って、チームで記入しましょう。誰が書いたのかわかるように、ペンを

色分けするとサインする必要がなくなります。

項目が多いと書くのもチェックするのも手間になってしまいますので、せいぜい五つのトピックに絞ります。

人数は四、五人までにすると全員参加しやすいでしょう。

売ることが得意な人は、売りたいもののページに多く記入します。職場環境作りが得意な人は、快適な

職場を実現するためのルールをリクエストしていきます。

記入する量から、その人の得意分野が明確になります。何が得意か明確になり、得意な部分を活かすチャンスを得るきっかけが生まれます。

ノートのシェアで、強力なチームワークがはぐく 育まれるのです。

目には見えませんが、「集中する時間」をシェアするのもお勧めです。集中力を発揮するには、気が散らない状況が必要です。下着メーカーのトリンプは毎日一二時三〇分から一四時三〇分を「がんばるタイ

ム」と設定しています。コピー・電話・立ち歩き禁止。部下への指示や上司への確認さえも禁止されていま

す。

時間にルールをつけてシェアすると、集中できる環境が実現するのです。

オフィスにあるさまざまなものに名前をつけて呼ぶ、ということも「効率化」のための工夫です。

弊社では、透明なガラスボードが張られている本棚は、「クリスタル」と命名。真四角のキャビネットは、そ

の名も「サイコロ」。我ながらなんとも安直な名前かとは思いますが、名前そのものは大して重要ではありま

せん。

たとえば、「本棚の中にあるあの書類を取ってきて」と頼んだとしましょう。部屋の中のどの本棚の、どこに

ある書類のことなのか相手には明確に伝わらず、指示や確認のために余計な時間がかかってしまいます。

そんなとき、収納場所の一つ一つに名前がついていれば、「クリスタルの二段目から取ってきて」などと相

手にもわかりやすく、明確で簡潔な指示を出すことができるのです。

ものに名前をつけると、いつのまにか愛着も湧き、大事に使おうと思うものです。同じものを長く丁寧に使

うことになり、結果的にはお金の節約にもなります。

これは家庭でのシェアの話になりますが、「お金のシェア」も日々の「効率化」のためにできるちょっとした工夫です。

はまち。家には、お金を持っているぬいぐるみ、〝タマ〟がいます。タマが持っているお金は七万円。この

お金は私のものでも妻のものでもありません。あくまでタマのもの。急な冠婚葬祭などの出費でお金が必要

になったときには、タマからお借りします。借りるときはふせんに「三万円借用中」などと書いて借用書代わ

りにし、外出したら現金を下ろして、タマに返済します。

いわば、「公開型へそくり」です。このおかげで、お金を下ろすだけの用事で外出する必要はなくなり、時

間と、時間外手数料の節約になります。

ボイスレコーダーや携帯電話の充電器、シェア用メールアドレスなど、自分に合った、シェアするツールをぜひ探してみてください。

「効率化」のためにシェアできるものを探してみよう!

 

友達を活用する

あなたには、どんな友達がいますか? 共通の趣味を持つ友達、ダイエット情報をシェアしたい友達、仕事の悩みを打ち明けられる同僚……。

自分のことなのに意外と整理できていない人も多いと思います。どんなときに、どんな友達に声をかけたら一番楽しい時間を過ごせるか、もっとわかっていたら、今よりも楽しく、充実した人間関係を築けると思いませんか?

それを助けるツールが「フレンドマップ」です。フレンドマップとは、あなたの人間関係を図に表したものです。

趣味関係の友達、学生時代からの親友、会社の同僚といったカテゴリーは、四つか五つ程度に絞ります。

目的は友達の多さを示すことではなく、あなたがどのようなカテゴリーの人間関係を持っているか示すことです。友人すべてを載せる必要はありません。

フレンドと銘打っていますが、必要なときは上司や部下など会社の人間関係も示します。たとえば仕事

で名刺交換する人は幅広くいますが、実際に日々の業務でよく接する重要な人は限られています。中に

は、現在動きはないけれど、将来的に重要な人もいます。こうしたことを把握しておくと、仕事がスムーズに

運びます。

直接ビジネスにつながらないことでも、どのようなカテゴリーの友人を持っているのか、フレンドマップを描い

て、上司や同僚、取引先に示すことで自己紹介に活用することもできます。

自分にとって重要な人は誰なのか、接点を持っている人はどのようなカテゴリーに多いのかを把握

することで、人間関係全体が見えてきます。

フレンドマップの目的は、自分の人間関係を整理することだけにとどまりません。最大の目的は、フレン

ドマップをシェアすることで自分の人間関係を相手にわかってもらい、必要であれば人と人とを結びつ

けたり、紹介しあったりすることです。

友人関係を相手とシェアすることで、出会いが生まれ、思いがけないコラボレーションに発展するかもしれ

ません。

自分のフレンドマップを示したら、相手にもフレンドマップを描いてもらいましょう。フレンドマップをシェアする

ことで、人間関係のつながりをシェアできるようになり、自分と友人たちの可能性が一気に広がります。

私の場合、A2サイズの紙にビジネス関連のフレンドマップを描き、壁に張っています。定期的に見直し、

新たな出会いやビジネスが生まれないか吟味しています。

友人同士では、まだ接点を持っていないけれど、会う機会を作ったら面白そうな組み合わせを発見することもあります。主体的に人と人とを結びつけることで、人脈が一気に広がり、チャンスに多く出会うようになります。

また、フレンドマップを描くことで、今後どんなカテゴリーの友人が欲しいか考える機会も生まれます。

大きなプロジェクトや夢を実現するためには、多くの協力者が必要です。

夢に一歩近づくために、どんなカテゴリーの人と会うべきかが明確にわかれば、ご縁を得るための具

体的な行動に落とせるようになります。

不思議なもので、「こんな人と出会いたい!」と考えていると、そのご縁が近いうちに訪れるものです。積

極的にイベントや交流会に参加してみるようにしましょう。友人に相談することで、紹介してもらえる可能

性もあります。

仕事だから、プライベートだからと公私を厳密に分けるよりも、人との出会いを積極的に広げていくと、人脈という財産を作ることができます。

フレンドマップを描いて、可能性を広げよう。

お世話になった人にメールをしようしようと思ってつい後回しにしてしまう。知り合ったときには意気投合

し、メールをやりとりするものの、一年ほどたつとほとんど交流もなくなり、自然消滅してしまう……。

あなたにもそんな相手はいませんか?

成果の大きな差を生むポイントは、「重要だけれど緊急ではない」仕事をどれだけこなせるかにか

かっています。

このような仕事の一つに、現在案件は動いていないものの、将来的には重要な仕事を一緒にする可能

性のある人とのコミュニケーションが挙げられます。

冒頭に挙げたような人とのコミュニケーションをきちんと続けて、チャンスを取りこぼさない方法があります。

私はこれを「プラチナメール」と呼んでいます。

「プラチナメール」は二か月に一度、大切な人たちに送るメールのこと。忘れないように奇数月の月初

にやると決めて、手帳に大切な予定として記入しています。二か月に一回ですから、二〜三時間を割い

てもいいでしょう。

まず出しやすい一人へ、近況報告とその人のことだけを考えたメッセージやアイデアを盛り込み、送りま

す。

二人目から近況報告は流用してもかまいませんので、その他のメッセージを一人一人について短時間で

も考えましょう。

私のプラチナメールリストは手帳のマンスリーページに書いてあります。約三〇人の名前が連なっていますが、三〇人は欲張って最大の人数だと感じています。

人数が多いほどいいわけではありません。今縁がなさそうな人はリストから随時外していきます。返信をいただいたとき、そのレスポンスがいいかげんになってしまっては意味がありませんので、五〜一〇人でもいいと

思います。

中には、事あるごとにBCCで近況メールを不特定多数に送る人がいます。確かに効率的な方法です

が、不特定多数として扱われることを不快に感じる人もいますので、あなたが重要だと思っている人に対してやるべきことではありません。

プラチナメールは基本的に電子メールで送っていますが、手紙や電話、プライベートで接点があれ

ば、ブログやSNSでアプローチしてもいいでしょう。活躍されている方には毎日膨大なメールが届いてい

ます。基本はメールで、気が向いたときは違うアプローチで一手間かけるのもいいでしょう。プラチナメールをやりとりする際には、自分が関わった仕事の成果など現在のことだけではなく、今後やりたいこと、ちょっと大きな夢も書くようにしています。

重要だと思っている人に自分の夢を伝えると、中には応援メッセージをいただいたり、その夢の実現に必要な人を紹介していただけることもあります。

逆に、自分から近況を公開することで、相手の状況も教えてもらえる機会が生まれます。自分の夢を

話すと、心を開いていることが伝わり、相手の困っていること、現在の課題をヒヤリングしやすくなります。相

手の課題が何かわかれば、あなたが役に立てるチャンスがあるかもしれません。自分の知恵、スキル、人

脈、持っているものを使ってサポートできるか考えてみましょう。そして提案してみましょう。

たとえ自分に仕事の業績や金銭的なメリットが発生しなくても、信頼関係が強化されたり、誰かの役に

立てたという経験が得られます。

もしも役には立てなかったとしても、あなたが損得抜きで応援しようとする姿勢を示すことができ、価値があると私は思います。

プラチナメールを送るリストを今すぐ作り、大切な人たちに送ってみよう!

 

ストレス撃退術

ダイエットのためにとエレベーターは使わず、階段を一生懸命登っていませんか? 私は「階段は使わなく

てもいい」とアドバイスしています。

頑張っているにもかかわらず、なかなか

痩せない。ダイエットは難しい、と信じている人は多いと思います。

食後に激しい運動をしたり、毎日筋トレをすることは実はダイエットにほとんど貢献しないばかりか、やり方

次第では健康を害する恐れがあります。

私にいわせれば、階段を使うことは、ほとんどダイエットにはなりません。それどころか疲れてしまい、本来

仕事や勉強で発揮すべき集中力が奪われてしまいます。

エスカレーターなどの楽な手段があるのに、わざわざ時間をかけてしんどい思いをすることは少なからずス

トレスを生み出します。それどころか、階段を登りきって頑張った気分になると、頑張った分の報酬が欲しく

なる人もいます。ストレス解消と合わせて「自分へのご褒美」とばかりに食に走る。これでは本末転倒で

す。

このようにダイエット中だから、いつでも階段を使うといったアプローチでは頑張っているわりに得られ

る成果は小さくなります。

仕事でも同じような状況が発生します。「頑張っているのに成果が出ない。けれど仕事はつらくて当たり

前。努力することに意味があるから、結果は出なくてもいい」。このように思っているならば、まずは現状に

問題があると認識しましょう。

どんな問題が起きているか遠慮しないでどんどん見つけ、アプローチを改善していきましょう。頑張って結

果が出るのと、頑張らないで結果が出るのはどちらがいいでしょうか? 同じ結果ならば、頑張らない

で結果が出るほうがいいですね。

一度良い結果が得られたならば、誰でもスムーズに再現できるよう、ポイントをまとめて関係者でシェアし

ましょう。社内であなたしかできない仕事をいくつも抱えていると、残業が増えるだけで、新しい経験を積む

機会がなくなってしまいます。

また、休むことも仕事のうちと考えましょう。人間の集中力は通常三〇分程度で切れるといわれていま

す。三〇分頑張った後は、水分補給や深呼吸をするなど、旦リフレッシュして気持ちを新たに、更なる たん能率アップを目指しましょう。

体が凝っている、血流が滞った状態では高い集中力は持続的に発揮できなくなりますので、周囲に遠慮せずストレッチをして体をほぐしましょう。昼休みにまで仕事を頑張ってパソコンのキーボードを勢いよく

叩いていると、周りはリラックスできず、良い たた

休憩を取ることができません。自分のためにもチームのためにも、休むべきタイミングがあることを意識しましょう。

本人はよかれと思って行動していることでも、成果につながっていないことは多いものです。自分で自覚

することが難しいときもありますので、客観的に見ることができる第三者の目を借り、何を改善すべきか聞

いてみましょう。

頑張っている自分の姿に酔っていても、成果はついてこないのです。

行動と結果は対の関係にあります。頑張っているのに結果が出ない状況ならば、そこには必ず原因とな

る問題があります。

失敗の原因を突き詰めることなく、問題が発生してから対処するというのでは、仕事はクレーム処理ばか

りになってしまいます。私もそのような状況を何度も体験したことがあり、本当に苦しい思いをしました。頑

張っているのに結果を出せない、そんな自分が情けなくなって泣いたこともあります。

階段を無理して登るような無駄なアプローチは今すぐやめ、頑張らなくてもより結果が出る方法を探すよう心がけましょう。

頑張って結果が出ないならば、アプローチが間違っている。問題はどこにある?

成功する人と、そうでない人の差は何でしょうか?

それは、成功するためのポイントを知っているかどうかだけです。そのポイントをスムーズに理解するに

は、「どうしたら?」と考えることです。

仕事において「なぜ?」と考えることが大切だといわれています。

私も試してみたのですが、うまくいかないときがあることに気がつきました。自分で思いつく質問の質によっ

ては、価値が生まれません。

たとえば、なぜ給料が上がらないのか? なぜこの仕事をやらなければならないのか? などと考えたとこ

ろで、具体的な解決策は見えてきません。

「なぜ?」で考えてうまくいかなかった私は、「なぜ?」よりも、「どうしたら○○できるか?」と考えるこ

とでうまくいくようになりました。「どうしたら○○できるか?」と自分に質問するためには、得たい結果を明

確にする必要があります。

どんな状態を望んでいるのか、結果を明確にしないで行動していると、なんとなく良い結果を期待してい

るだけで、行動すること自体が目的になってしまいます。

たとえば、アポの電話を一〇〇件かけることを目標にしている人と、アポを五件取ることを目標にしている

人では、電話をかけまくる行動は一見同じですが、得られる結果がまったく違います。

五件アポを取る、という結果を目標にした人のほうが、早く得たい結果を手に入れられます。なぜなら、

行動を目標にした人と、結果を目標にした人では、一件一件の電話で話す質や内容が変わるからで

す。

一〇〇件かけることを目標にしている人は、電話をかけた時点で件数をカウントできますので、アポが取

れたかどうかにこだわらなくなってしまいます。数をこなすために、心のどこかで早く電話を切りたいと思ってし

まう可能性すらあります。

アポを五件取ることを目標にしている人は、すべての電話でアポが取れるようコミュニケーションをします。

どうしたら結果が得られるか、考えながら行動していますから、話し方も上達していきますし、成果が得ら

れるようになります。

得たい結果を目標にしましょう。

その際、売り上げ〇〇万円、新規受注一〇件のように、数字を入れて明確にします。

「どうしたらチームのパフォーマンスが二〇パーセント上がるのか?」「どうしたらもっと能率的に仕事がはかど

り、毎日定時退社できるようになるのか?」「どうしたら同期で一番になれるのか?」といったように目標を明確にしましょう。

目標を明確にする時点では、その目標を達成するための手段はわからなくてかまいません。正しい

手段は目標を掲げたときにはわからない場合が多いものです。

実際にやってみて、うまくいかないならアプローチを変えてみる。アプローチを改善しているうちにより的確

な手段にたどりつきます。

「どうしたら〇〇できるか?」という質問は、目標に近づくためのいわば「魔法の言葉」といえるのです。

もちろんダイエットの場面でも、「なぜ痩せないのか?」ではなく「どうしたら痩せられるのか?」と考えるほう

がシンプルに正しいアプローチにたどりつけます。

まずは「○月末までにマイナス五キロ」などと目標を明確に定め、どうしたら痩せられるのかを考えましょ

う。

仕事が忙しく、夕食が遅くなる日が続いて太ってしまったならば、原因と向き合い、「どうしたら定時に帰

って夕食を早めに食べられるか」まで考えましょう。

仕事もダイエットも「どうしたら?」ではかどることを応援しています!

何を実現したいのか、得たい結果を明確にする! 手段はその次。

「もっと自分に自信を持っていれば、思い切ったチャレンジができるのになぁ」「自信がないからいつもしり込

みしてしまう」と思ったことはありませんか?

その一方で、未経験のことでも、思い切ってチャレンジができて、大きな成果を上げる人がいます。この

差は「焦点の違い」から生まれています。

自信を持てない人は「自信を持てない理由」に焦点を当てています。失敗する可能性や、失敗したとき

にどうなるか、どう感じるかを一番に考えているのです。

一方、未経験のことでも自信を持って取り組める人は、自分の中でいわば「参考材料」を持ってお

り、「できる理由」に焦点を当てているのです。

「今、目の前にある課題よりも、私はもっと難しい課題をこなしたことがある。あのときのチャレンジと比べた

らたいしたことはない」と判断します。自信の有無は気持ちの問題ですから、参考材料はまったく違うジャン

ルのことでかまいません。

新しいスポーツをやってみることや、まだ行ったことがないところを訪れること、好きな人への告白も思い切

ったチャレンジです。

自信を持てない人でも、自転車に乗れるようになったり、パソコンや携帯電話の使い方を覚えたり、生ま

れたときはできなかったことができるようになっています。

ほかの多くの人ができているから、それが世間の「普通」だから、自信の有無とは関係がないと思っ

ているかもしれません。

でも、あなたは自転車に乗れるようになる前は、自転車に乗ることに自信を持てませんでしたよね? 自

転車に乗れる前のあなたの「普通」は、自転車に乗れないことでした。そのとき、あなたは行動することで

自転車に乗れるようになり、一つ自信を持てるようになりました。現在、自転車に乗れることは当たり前す

ぎて、自転車に乗れることから自信を感じることは難しいかもしれません。

しかし、自転車に乗れるようになった事実から、あなたは「行動すれば、できるようになること」、そしてでき

るようになると「普通」の基準が変わることを経験しました。上達のスピードに差はあるかもしれませんが、行

動すれば、できなかったことも必ずできるようになります。

私はフィギュアスケートの浅田真央選手のファンです。何よりも、チャレンジを続けている姿勢に感銘を受

けます。「二〇〇点を取る」など高い目標を設定して、未経験のことでも結果が出ることを信じてシンプルに突き進んでいます。

目標を達成したら素直に喜び、一旦満足する。そして、素早く次の目標を具体的に設定しています。

真央ちゃんは天才かもしれませんが、それでもダブルアクセルに何度も何度も失敗していた時期があります。素晴らしい活躍をしている人から、チャレンジする姿勢を学びましょう。

また、自信を持って物事に取り組める人は、行動することにリスクが伴う反面、行動しないことにも

リスクが伴うことを知っています。

行動しないことの最大のリスクは時間を失うことです。時間は一日二四時間が平等に与えられていま

す。失った時間は誰にも取り戻すことができません。

チャレンジを引き延ばすことは、そのチャレンジによって得られる喜びだけでなく、その先にあるチャレ

ンジをする機会、そしてもっと大きな喜びを得る機会を失うことを意味します。

リスクを恐れて安定を求め続けると、一〇年後、そして二〇年後はどうなっているでしょうか? それはあ

なたの望む人生でしょうか? 行動しないことのリスクにも焦点を当てて、行動しないことで損をする面もあることを覚えておきましょう。

チャレンジすることのリスクよりもチャレンジしないことのリスクに目を向けよう。

ストレスがたまる原因は、イメージと現実の間にギャップを感じることです。やりたい仕事のイメージと現実にズレがある、やって欲しいことをやってくれない、頑張っても認めてもらえ

ない……。これらのストレスを減らすためには、適切なコミュニケーションをとり、ギャップを解消することが大

切です。

私にはコミュニケーションのプロと話す機会がしばしばありますが、その中で、彼らの共通点は聴く態度が

素晴らしいことだと気づきました。

私はそれを「おもてなし」の聴く態度と呼んでいます。

コミュニケーション能力の高い人は、一般的に話すことがうまいと思われていますが、成功のポイン

トは、うまく話すことよりも丁寧に聴くことにあります。

相手のニーズをきちんと聴くことができるからこそ、的確なレスポンスができるのです。一方的に自分のニー

ズを満たそうと相手に話し続けても、得たい結果は得られず、相手のニーズとギャップが発生してしまうこと

になります。

コミュニケーションのプロは、まず相手のニーズは何かを正確に把握することに集中します。少ない情報で

勝手に判断すると、本当のニーズとズレてしまい、誤ったレスポンスをすることになってしまいます。言葉だけ

ではなく、話し方や表情、ジェスチャーなどさまざまな要素から情報を受け取ることに集中します。

集中力は姿勢の影響を受けます。おへそを相手の方向に向けると集中して聴くことができます。きちんと体を相手の方向に向けて、話を聴きましょう。話す相手に体の正面を向けないでいると、集中して情報を

受け取ることが難しくなります。

きちんと聴くことができる人は、実はとても限られています。体の正面を相手に向けて聴くだけで普通

の人よりきちんと聴くことができて、一歩リードできます。

コミュニケーションがうまくできれば、信頼関係をスムーズに築けるようになり、相手とのコミュニケーションで

ギャップやストレスを感じる機会は激減します。

「おもてなし」の聴く姿勢が素晴らしい人には、ファンがたくさんでき、応援してもらえます。まずは「良く聴くこ

と」を意識すると、あなたの印象はとても良くなり、より良い関係が築けるはずです。

コミュニケーションを上達させるもう一つのコツは、自分は無知であることを知ることです。いわゆる

「無知の知」です。

あなたは素晴らしいキャリアや資格を持っているかもしれませんが、最初は何も知らずに生まれました。も

しかしたら勉強したおかげで誰にも負けない専門分野があるかもしれませんが、その専門分野についてすべて知っていることはないでしょう。さらに、ほかの分野については知らないことがたくさんありますね。

その事実を受け止めれば、自分と違う経験をしている相手から学ぼうとする意識が生まれます。学歴や

職業、地位、性別、年齢、国籍などにかかわらず、誰からでも学ぼうという謙虚な姿勢が生まれます。

謙虚になれば、効率的に学ぶことができます。相手がいっていることでわからない部分があれば、その場

で素直に意味を確認していいのです。

小さなズレを放置してコミュニケーションを進めると、やがて大きなズレに発展し、トラブルを生み出しかね

ません。

ストレスを感じない人間関係を築いていると、毎日が楽しくなり、ダイエットや健康管理は容易になりま

す。

「おもてなし」の態度で聴くこと、わからないことは謙虚に学ぶことは、年齢、性別、国籍を問わず誰

にでもできる、人を魅了する方法なのです。

コミュニケーションの基本は聴くこと。できる限り丁寧に聴こう!

「応援力」とは、誰かを全力で応援する力のことです。自分の損得にとらわれずに、どれだけ相手の

ことを思って行動できるか、その力の大きさを指します。

仕事では、一人で解決することが難しい課題がしばしば発生します。自分のやるべきこともあるでしょう

が、近くの人が困っていたらぜひ手伝ってあげましょう。

ほかの人の問題を一緒に解決することで、自分には発生しなかった課題を擬似的に体験することにな

り、解決する力を蓄えることができるのです。

とくに未経験のことは誰でも解決が難しいもの。擬似体験していれば自分に似たようなことが起こったとき、さほど難しく感じることなく解決できます。また、本気で応援していれば、見ていてくれる人は必ずいるもの。「親切な人だ」と評判になり、自分が困ったときには多くの人に応援してもらえるでしょう。

アイデア力のアップや、相手を尊重しながら応援する、コミュニケーションスキルの向上も期待できます。

応援力を高めることは、即効性はありませんが、思いがけない大きなメリットが返ってきます。中途半端

な気持ちではなく、「全力で」応援してみましょう。

私はSNS上で、無料のダイエットアドバイザーとして約二年ほど全力でダイエッターたちの応援をしてきま

した。環境も状況も違う個々人に、それぞれに合ったアドバイスをするのはこまやかな配慮が必要であると

同時に、非常に骨の折れる作業ではありましたが、結果として朝バナナダイエットは多くの人に支持され、

私自身もおかげさまで本の出版や会社の立ち上げに至りました。

応援力の高い人は、普通の人の何倍も経験の幅を広げることができると同時に、自分の仕事と仲間の仕事がどのようにつながっているのか、広い視野で見ることができるようになります。

仕事をスムーズに進めるためには、まず全体像をつかまなくてはいけません。そのためには自分の仕事だけではなく、仲間の仕事について詳しく理解することが必要です。自分の仕事しか見えていないときは、い

わばサイコロの一面しか見えていないことと同じ。見える面の数が増えるほど、全体が見えていきます。

とくに自分の仕事がいつどのように発生しているのか、自分の仕事によって次は誰がどのような仕事をするのか見えていると、その仕事における自分の役割の本質を理解でき、最適なタイミングで、最適な道具を使って作業することができます。

応援力は、プライベートでも高めることができます。職場で実践しづらい場合は、まずはプライベートで実

践してみるといいでしょう。家族や友人のメリットを考えて、彼らを一日もてなすゲームだと思って楽し

んでみましょう。

私が実際試してみると、普段どれだけ手抜きしているのか気づきました。とくに、わかり合っている間柄だという油断からか、話の聴き方が雑になっていました。

家族に気を遣いすぎることはリラックスできる時間・空間がなくなって精神衛生上良くないと思いますが、

まったく気を遣わなくなると、コミュニケーションするたびにすれ違いが起きて、お互いにストレスを感じるよう

になります。

私の場合は、買い物や料理を手伝ったり、掃除を積極的にしたり、パソコンの使い方を教えてあげた

り、自分ができることをやっているうちに、家族との時間がとても有意義なものに変わっていきました。

応援力を高めるためにも、家族ともっと快適に過ごすためにも、ぜひプライベートで応援力を高めるチャレ

ンジをしてみてください。習慣になれば、オフィスでも応援力を発揮したくなって、きっとうずうずしてきます。

自分の損得を抜きにして、全力で人を応援してみよう!

前項でご紹介した「応援力」は、ダイエットの場面でも高めることができます。

私が普及活動をしている「朝バナナダイエット」では「朝バナナ友達」というパートナー、略して「バナトモ」

を作ることをお勧めしています。

バナトモとお互いのダイエット日記をチェックし合うのです。自分自身の生活習慣を、客観的にチェックし

てもらえる環境が得られます。

役立つアドバイスがもらえると同時に、人から応援されることが、モチベーションを高めてくれるのです。

仕事でも、バナトモのようなパートナーを見つけると、よりやりがいを得ることができます。上司や先輩、仲

の良いチームのメンバーや隣の席の人でもいいですね。

名づけて仕事の友達、「シゴトモ」と呼んでみましょう。

シゴトモがいれば、客観的に自分の仕事をチェックしてもらえます。成果だけでなく、机の整理ソコンの使い方など、仕事の進め方についてお互いに良い点は何か、もっと良くなる点は何かチェックできる

ようになります。

まずは自分にはできていない、相手のできている点に注目しましょう。もし相手のほうが経験が浅く、年

齢が若くても、自分より秀でているところは必ずあります。

本人は良いところを当たり前だと思っていることが多いものです。それでも良いところを認められ、ほめられて

嬉しくない人はいません。お世辞をいう必要はありません。自分が良いと思った相手の良いところを伝え うれましょう。

そして、自分もできるようになるためのコツを教えてもらいましょう。

コツを教えてもらい、身近でデモンストレーションを見られるわけですから、すぐに同じことができるようになります。

これをお互いにやっていると、人間関係が良くなると同時に、すぐに効果が表れるスキルアップになります。スキルアップは一人で黙々と本を読んだり、試行錯誤しながら進めていくこともできますが、誰かを巻き込むことで、客観的なチェックができ、楽しく続けられるようになるのです。

優れた実績をあげている人からは、成果だけでなく、役立った方法、困ったときはどのように問題を解決しているのかを教えてもらうようにします。

ポイントを整理するために、効果がありそうなことでも、実際の成果につながっていないことは省いて教えてもらいましょう。実際の成果につながっているポイントだけに絞ると、成果をあげるためのポイントは思いのほか限られていることがわかります。

シゴトモがいると、気軽に相談できる相手が増え、パソコンの操作など上司には相談しにくいちょっとした

ことも教えてもらって、解決できるようになります。

結果だけでなく、進め方などもシゴトモに認めてもらうことで、やりがいを持って目の前の仕事に、そして新

しい仕事術の導入に取り組むことができます。

この不況のまっただ中、最も有効なリストラ対策は、スキルを高めることです。

スキルアップに有効な職場環境は与えられるものではなく、自分で作れるものだと覚えておきましょ

う。今の仕事にやりがいを感じることができない人は、職場にある、スキルアップできるチャンスを探してみて

ください。スキルアップはセミナーや書籍だけではなく、コミュニケーションの仕方や手帳術、資料の整理術な

ど、人から直接学べることがたくさんあります。

あなたの隣の席の「シゴトモ」から、明日から役立つ仕事術を教えてもらいましょう。「シゴトモ」を作って、良い点を書き出してみよう。

前項では、スキルアップとモチベーション維持のための「シゴトモ」についてお伝えしました。ここでは、チーム

全体の結束が深まる方法をご紹介します。

それは、本をシェアすることです。それぞれお互いの最もオススメの本をチームで交換して読むことで、お互

いに対する理解がグンと深まります。

価値観は経験から生まれています。「同じ本を読む」という経験をシェアすることで、価値観を少し近

づけることができるのです。

経験を共有し、共感できる要素が増えると職場の雰囲気はがらっと変わります。

経験をシェアしていなければ、同じ言葉でも人によって頭の中でイメージする内容が違うのは当然のこ

と。

本のシェアは、そのズレを少しずつ解消するのに役立ちます。

それぞれが持っている本をシェアするだけですから、お金もかからず、手軽に実践できます。ジャンルは仕

事と直接関係のない本でかまいません。自分の生き方に最も影響を与えた本が理想的です。マンガや雑

誌、趣味の本でもかまいません。

一見、本のシェアは仕事に直接は関係ないことのように思えますが、共感できる部分がお互いに得ら

れるとコミュニケーションがスムーズになるという効果があります。人は共感できる部分が見つからない相

手には積極的にコミュニケーションしたいとは思わないものです。コミュニケーション不足は仕事のトラブルの

元ですね。

シェアした本の中に出てきた人物や状況を会議の場でたとえ話として出すなど、応用して使えば、

今までは表現しづらかった微妙なニュアンスが一言で伝わるようになります。

本のシェアで最も気をつけるべきことは、借りても読まない人、なかなか返却しない人を出さないようにす

ることです。そのような態度で臨まないよう、あらかじめ目的を説明しておきましょう。なかなか返ってこない、

場合によっては紛失してしまうような事態が起きては、やる意味がありません。

チームの人数が多い場合、なかなか返却されない可能性が高いので、誰が読んでいるかわかるように、二〜三人で貸し借りします。

貸すときは必ず期限を設定してメモしておきましょう。一方的に貸す状況はなるべく避けて、お互いに交換している状況を作るといいでしょう。

返すときにはふせんやポストカードに感想を書いて渡し、感想もシェアするようにすると、同じ本でも人それぞれ心に響くポイントが違うこともわかります。

私はこの方法をマンツーマンから少人数相手の研修時に使っています。

研修が複数日にわたって行われる場合、初日に相手のキャラクターをつかんで、興味がありそうな本を

選びます。研修の内容と直接関係ない本を選び、内容をシェアしたり感想を聞くことによって、心を開いて

いることを示すと、お互いの心が通うきっかけになります。

シゴトモと気軽に実践する場合、仕事術の本をシェアするのもいいですね。人それぞれ実践している仕

事術は異なります。読んだだけで実際にはできていない要素を一緒に実践するきっかけになります。

この本もぜひ、シゴトモとシェアして、できるだけ多くのノウハウを実践してみてください。

仕事術の本は読むことが目的ではなく、実際に仕事で活用することではじめて読んだ価値が生まれます。実践せざるを得ない状況を作って、一冊の本からできるだけ多くのことを吸収しましょう。本をシェアしてみよう。コミュニケーションがもっと楽しくなる!

二四時間休まず無意識に行っている呼吸。

ボーカルレッスンに通い、腹式呼吸で歌えるようになったとき、腹式呼吸で深呼吸すると、気持ちが落ち

着くことに気づきました。

それまで気持ちのコントロールは精神力の問題だと思っていました。深呼吸で得たい状態が得られる。

これは私にとって非常に驚くべき事実でした。

正しい深呼吸には、疲れを取り除き、集中力が発揮できる状態を回復する素晴らしい効果がありま

す。なぜ深呼吸にそのような効果があるのでしょうか。

血液によって全身に運ばれた栄養は、細胞が受け取って消費します。このとき発生した老廃物は細胞

からリンパ液へ移されます。

リンパ液に老廃物がたまると疲れを感じて、能力を十分に発揮できなくなりますが、リンパ液にはポンプ

がありません。運動して動かすしか方法がないのです。

リンパ液を最も効果的に動かすことのできる運動が、実は深呼吸なのです。

仕事で疲れてリフレッシュしたいとき、集中力が欠けてきたときなどに取り入れてみるといいでしょう。

気持ちが落ち着いて正しい判断ができるようになるので、感情に左右されない、適切なコミュニケーション

を図れるという効果もあります。

あなたの呼吸が深く落ち着いていると、コミュニケーションする相手も落ち着くことができます。お互いに気

持ちの余裕を持って話すことができるのです。

また、私は食事の前後や移動中、寝る前などにも実践しています。

食前の深呼吸は食べ過ぎを防止し、寝る前の深呼吸は快眠を促します。とくに寝る前は、首をほぐしな

がら深呼吸するとぐっすりと眠ることができ疲れが取れます。

そう、深呼吸は、ダイエットの強力な味方でもあるのです。お金がかからない、そしていつでもどこで

もできる素晴らしい方法です。

基本は鼻から吸って、一瞬止める。そして口からゆっくり吐くことです。鼻から吸うときは上を向いて、吐くときは正面を向きます。

ポイントは、吸うことではなく、吐くことのほうが大切だということ。

肺の空気を入れ替えて新鮮な空気を取り込むためには、まずはできるだけ多く古い空気を吐くことが大切です。できるだけ多く吐くためには、ゆっくりゆっくり吐く必要があります。

まずは、ゆっくり吐く点に集中してトレーニングするといいでしょう。口を小さく開けることで、細く長く吐くことができます。

深呼吸は吸って吐くのではなく、吐き切ったから吸えるのです。

今までよりも多く吐き出せるようになると、より多くの酸素を取り込めることが実感できます。

深呼吸は初めの一回では大きな変化を実感できないことがあります。上半身の力を抜くようにしましょ

う。大きな変化を実感できればその後は習慣になりますから、それまではこまめに、意識的に深呼吸したほうが良いでしょう。

水を飲んだら深呼吸するなど、こまめに実践できるルールを試してみてください。

習慣になるまで紙に書いて張っておいてもいいですね。

呼吸という日常誰もが無意識にやっているなにげないことの中から、大きな変化が得られたことに、私はとても驚きました。

目に見えないもの、今まで目を向けていなかったものも大切なのかもしれないと考えるようになりました。

体験してみないとその価値がわからないことの一つです。

深呼吸をいつやるか決めよう。疲れがたまらなくなる!

あなたは目に見えない力の存在を信じていないかもしれません。しかし、目には見えなくても、仕事にもダイエットにも活かせるものがあるのです。

ここでは、見えない力を仕事、ダイエットに活かすことをご紹介します。

私は社会人になってから、日本ボディーケア学院で中医学(東洋医学と同義)を中心に予防医学を学びました。また、趣味で二〇〇五年から合気道をたしなんでいます。どちらも「氣」が重要なポイントになります。

この「氣」について理解することが、仕事でもダイエットでも役に立つのです。

大学時代は芝浦工業大学で電気工学を学び、会社でもICカードに携わるなど、私はかなりの科学系。学院で中医学を学ぶまでは、目に見えない「氣」を扱う中医学は、非科学的で胡 う散臭いと思ってい さん

ました。あなたも同様かもしれませんが、限られたページでその興味深さを伝えられればと思います。

まずは、「氣」と会社、仕事の関係をご紹介します。

会社をシステムとして見ると、経営者が決めたルールに沿って人やお金、モノ、情報が出入りしていま

す。会社経営とはそれらが入っては出ていく流れのバランスを整えることです。バランスが崩れると不安定

になって、会社は傾いてしまいます。

会社はくるくる回っている大きなコマのようなものです。そのコマの中を見ると、さまざまなチームが小さなコ

マとして回っています。会社のコマの外には、お客様や取引先のコマが回っています。独立して存在するよ

うに見えるコマですが、ほかのコマとお互いに影響を及ぼし合っています。ですから、自分のコマだけを大きく

しようとか、勝手に速く回転させようとするとムリが出てきます。

その会社の内外に存在するコマそれぞれと良い関係を作り維持する、そんな絶妙なバランスを取るに

は、全体が利益を得られるシステムがなければなりません。

そのような全体の大きな流れ、循環しているエネルギーのことを氣といいます。

全体の流れが整っていれば、会社は安定します。

このように会社や社会など大きく複雑なシステムを管理するには、流れているエネルギー、「氣」に

注目し管理する手法が有効です。「氣」を少し意識して仕事をすると、会社全体の能率アップにつなが

るかもしれません。

「氣」は、人の体の中にも流れています。

氣について理解すると、感情と臓器のつながりが見えてきます。

感情はエネルギーです。マイナスのエネルギーを出すことで、特定の臓器がダメージを受けます。たとえ

ば、「悲しみ→肺」「憎しみ→心臓」「不満→肝臓」「恐怖→臓」「自己否定→胃」「後悔→大腸」とい ぞうう関係があります。

マイナスの感情はストレスと一くくりに扱われがちですが、感情の種類によって反応する臓器が変わるとこ

ろがポイントです。

仕事の成果があがらず自己否定ばかりしていると、胃がダメージを受けて、胃瘍になってしまいます。 よう

上司に恐怖を感じていると、腎臓がダメージを受けます。

仕事で感じるストレスは、継続的で同じ種類の感情であることが多いものです。どんな感情を持ってい

るか把握することから、体の状態を知ることができます。逆に、体の状態から心の状態を推測することもできるのです。

自分の感情と体の傾向を知っていると、弱っている臓器につながっているツボを押すなどの対策ができます。

目に見えない「氣」の力を借りて、ストレスやマイナスの感情を撃退し、心も体も元気な状態で仕事やダイエットに取り組んでみましょう!

「氣」の力を借りて、心も体も落ち着かせよう。

私はサラリーマン時代、半年で七四キロから六一キロへ一三キロのダイエットに成功しました。本書の最後に、ダイエットが仕事に与えたメリットをご紹介します。1:評価が上がるダイエットの成功で、「やればできることを示した」ことになり、上司からの評価が上がりました。

また、肥満で悩んでいる人は多いので、どうやって痩せたのか、今までそれほど親しくしていなかった人が積極的に話しかけてくることもありました。

人は中身が大切なことはいうまでもありませんが、外見で損しなくなることの影響はとても大きいもので

す。中身に興味を持ってもらうためにも外見は大切です。

2:コミュニケーションが快適になる

ダイエットは多くの人が関心を持つテーマです。成功者としての実体験がありますので、話せるネタが増え

ました。

どうして太ったのか、どうしてダイエットしようと決意したのか、どうやって痩せたのか、痩せた後の体力や体

調はどうか、などさまざまな質問を受けました。

多くの人が興味のあるダイエットで雑談の中心になると、新しい人間関係を作る機会につながりま

した。ダイエットの話しかしないわけではありませんが、ダイエットネタがあれば、同僚や得意先との雑談ネタ

を一から探す必要がありません。

3:姿勢が良くなる

ダイエットに成功してからは、自分に自信がつき、人から見られることに抵抗感がなくなり、リラックスして

自然に良い姿勢をキープできるようになりました。

姿勢が悪いと集中力を発揮しづらくなり、首・肩・腰などのコリにつながります。

痩せる前は良い姿勢をキープしようと思っても、自信のなさから無意識に姿勢が悪くなってしまい、直す

ことはとても難しいと感じていました。

それが意識の変化によって自然に良い姿勢になりました。姿勢が良くなると、筋肉は不要な緊張をし

なくなり、疲れにくくなります。

4:集中力が上がる

せつ 泄できる体になります。老廃物がスムーズに体の外へ出て

いくようになると、疲労を感じにくくなりました。疲れにくくなれば、集中力を長く持続できるようになります。

これは姿勢が良くなったことも影響しています。姿勢が良い状態だと、前向きな気持ちになり、余計なこ

とを考えなくなるものです。

仕事の成果は「集中力×時間」で決まりますから、集中力が上がることは最高の仕事術です。段

取りが良くなって、残業する必要がほとんどなくなりました。

仕事の価値は疲れることや頑張ることではなく、成果を上げることにあります。

ダイエットも体重を減らすことではなく、健康レベルを上げることと私は解釈しています。仕事を「決めら

れた時間で最大の成果を出すゲーム」としてとらえ、残業しないことを当たり前にする。取り戻したプ

ライベートの時間を、まずは最新のダイエットについて学び、実践し、健康レベルを上げる時間にす

る。

今を負のスパイラルから脱するきっかけにしてはいかがでしょうか。

ダイエットに成功すると、老廃物をきちんと

ダイエット成功は最高の仕事術の一つです。時間を割く価値がある

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