ヒプノダイエットについて

ヒプノとは、英語でヒプノシスという「催眠」を意味します。ヒプノセラピーという、心をやしなう療法があ ります。それは、文字どおり「催眠療法」といって、クライアントさんを催眠状態に導いて、セラピーを行う ものです。

〈ヒプノ式セルフケア・ダイエット〉とは、ヒプノセラピーのエッセンスを取り入れて、心を整え、磨いていく ことで、理想的な自分を仕立てていきます。それは、内面を健やかに、うつくしくしていくために、心のよ どみを取りのぞくという、心のダイエットと言えるかもしれません。

からだの状態は、心の表れにほかなりません。心が健全に保たれ、洗練されることは、からだも同様 に整えられていきます。そして、本質の自分に目覚めていくことで、心身が調和していきます。

ヒプノセラピーは、自らの潜在意識につながることで、心の違和感となっている原因を探ります。自分 に向きあって、心の重荷を明らかにすることで、解き放たれたように感じられます。そして、自分で自分 を苦しめて、もがいていたことに気づくのです。

そうした心のよどみが、からだの不調和を招くことが少なくありません。そして、知らないうちに、自分で もコントロールが効かないからだの状態に陥ってしまうことさえあります。

たとえば、まったく問題のない、ややふっくら体型に過ぎないところ、自分の外見をとても醜いものと感 じてしまうことがあります。

そのような思いを抱えたまま、ダイエットに取り組むと、ときに極端に走ってしまうことがあります。早く 痩せて、自分を変えようと必死になって、無理なダイエットに傾倒する危険があります。

いつしか、ただ痩せることに達成感を覚えて、過激な食事制限などで、からだに負担をかけるのもい とわないようです。もしくは、からだが悲鳴を上げても、無視をするか、気づかない状態になっているのか もしれません。

危険なダイエットを長く続けると、深刻な摂食障害を招くことがあります。それを自覚した頃には、自 分で自分のからだをコントロールできない事態になっています。

しかし、問題が明るみになるものの、出口の見えない深い闇にとらわれて、身動きできない状態にな ってしまうことになります。

特に、思春期の少女や若い女性が、安易にダイエットを取り入れる風潮があります。しかし、ときに 大きな落とし穴があることを認識しておくべきでしょう。

問題になる病状を招かないとしても、無理なダイエットで、成長期のからだに負担を与えている場合 があります。流行の外見に近づけようと、摂取カロリーの不足が続くと、基本となるからだづくりの弊害と なりかねません。

からだの根幹をつくる成長期には、無理に食欲に抗うことなく、バランスの良い食生活を心がける必 要があります。多感な時期で、精神的に不安定になることは多いでしょうが、心身が快活に、健全に やしなわれることが求められるものです。

〈ヒプノ式セルフケア・ダイエット〉は、とりわけ成長期にある少女や若い女性に向けて、自分のからだ を大切にする意識に目覚めるとともに、自分らしく、より魅力ある自分像をめざす手引きとなっていま す。

もちろん、若い女性のみならず、年齢問わず、男性にも、自分を高め、自分の魅力を磨くためのダイ エットとして、ご参考にしていただけます。

ダイエットといっても、食事療法やワークアウトといった物理的な手法というより、心をやしなうことに主 眼を置いています。イメージワークといった、ヒプノセラピーに関連する心の鍛錬を取り入れながら、自分に向きあい、自らの魅力を高めることにつなげていきます。

さらに、自分を傷つけ、ぞんざいに扱うダイエットに走ることがないように、心に秘めた痛みに向きあっ て、自らを癒す方向へとうながします。

トータルとして、心をやしない、整えていくことが、自然に、健康的なダイエットとして、有効に作用す るものです。

さらに、〈ヒプノ式セルフケア・ダイエット〉は、自分の心に向き合うことで、本質の自分の存在に気づく 機会が生まれます。それは、自分に秘められた大いなる可能性に気づくことです。

それによって、新しい自分に目覚めて、自信にあふれることでしょう。自分を好きになって、内から輝く 魅力を醸し出すにちがいありません。そして、自由自在に自分の世界を広げていくことになるでしょう。

〈ヒプノ式セルフケア・ダイエット〉のコンセプトは、本当の自分に出会う機会をうながすことにあります。 それは、自らに秘めている無限の可能性を信じることです。そして、自分の魅力を楽しみながら磨い て、可能性を広げて、人生を謳歌する姿勢をやしなっていくのです。

 

健康的なダイエットの心得

▷1 ダイエットをする意味

何か病気の治療の一環として、ダイエットが推奨される場合はあるでしょう。また、中高年のなかに は、メタボリック症候群を気にして、ダイエットを意識する人は多いでしょう。

極端な場合、特異な食事療法もいとわず、ハードなフィットネスに没頭するなどして、急激に成果を 上げる人がいます。ところが、しばらくすると、元の状態に戻ってしまうことが少なくありません。そして、リ バウンドを繰り返すということがしばしば見受けられます。

一方、「痩身=きれい・かっこいい」という広く浸透した認識があって、各自が気まぐれに、ダイエット に取り組むことが多々あるのではないでしょうか。特に女性は、ダイエットに関心が高く、話題になるダイ エット法を、流行のように取り入れることも少なくないようです。

極度の肥満であれば、健康のために、早急かつ絶対的に、ダイエットに取り組む必要があるでしょ う。それでも計画的に、身体への負担を考え、リバウンドがないように、段階的に進めるべきでしょう。 場合によっては、専門家や医療関係のアドバイスが必要かもしれません。

ダイエットを必要不可欠とする人は、実は、それほど多いわけではないでしょう。もちろん、若干からだ をスリムにすることで、より健康体になる人は少なくないかもしれません。

それは、取り立ててダイエットをするというより、健康的な食生活を心がけて、多少からだを動かすこ とを意識することで、徐々に体型は変わっていくものだと思います。極端な食事療法に取り組んで、体 質が合わず、不調を招くということがあります。また、次々に流行のダイエットに精を出して、一度は成 功したものの、飽きて続かなくなり、リバウンドを繰り返すということは少なくありません。

若い女性で、美容のためにダイエットに励む場合、実際は、ダイエットの必要がない人が大半かもし れません。医学上の健康という範疇で見れば、それらの女性または、思春期の女子は、ほとんど該当 しないということになるでしょう。

健康という指標と、美容もしくはファッション的な観点には、大きなかい離があるものです。特に、ファ ッション界の流行において、時代によって、理想とされる体型も大きく変わってきました。現代では、スレ ンダーであることが、美形の絶対条件のようになっています。

とりわけ、若い女性は、流行の見本をめざして、ダイエットに励むことが課題であるかのごとく、意識に インプットされているようです。本来、体質や体型にちがいがあるのは当たり前です。場合によっては、 過酷なダイエットを自らに強いて、心身を追いつめていることがあります。

流行という画一的なスタイルにとらわれない、自分が活かされる個性があるはずです。たとえば、健 康的なからだの丸みが、その人の魅力を際立たせていることもあるでしょう。

今一度、ダイエットをする意味を、冷静に考える必要があるのではないでしょうか。 今、盲目的に無理なダイエットに精を出しているなら、立ち止まって、自分のことをみつめることが大 切です。もし、極端な食事制限などを実践しているなら、それは自分を痛めつけていることにほかなり ません。

そうしたダイエットが本当に必要なのか、有益にはたらくのか、冷静に考える必要があります。

 

▷2 心身のつながりを意識して

心とからだは、表裏一体です。からだの状態は、心の表れにほかなりません。不調がみられるのは、 不安定な心がからだに影響を与えているのです。

だれもが健康が一番と考えますが、ときに、心に隠れた思いがはたらいて、病気の状態を選んでい ることもあるのです。それは、かならずしもネガティブな意図ばかりではありません。

たとえば、心の奥で自分をコントロールして、からだに大きなダメージとなる前に、休ませるために病気 を招くということがあります。また、人生に関わる大きな意味を得るために、病気を経験するということが あるかもしれません。かならずしも、病気をマイナスとして考えるべきでない場合もあるでしょう。

一方、心がふさいで混乱していると、病気を招きやすいものです。それは、自分自身でそういう状態 をつくっているのです。現実に嫌気がさしているとか、不満を溜め込んでいるなど、それがからだの不調と いうかたちで現れることは少なくありません。

さらに、心の奥に秘めた思いが、自分自身を痛めつけるということがあります。若い女性のなかに、軽 い気持ちでダイエットを始めたところ、食事制限で、次第に自分を追いつめていくケースがあります。

それは、明確に意識していないかもしれませんが、自分自身を否定する思いを持っているのです。あ ることを引き金に、自虐的な行動に走る場合があります。知らぬ間にエスカレートして、心身のバランス が大きく崩れてしまうのです。

具体的には、ダイエットをきっかけとして、拒食症や過食症などの摂食障害を起こしてしまうことがあ ります。最悪な場合は、命の危険さえあります。

ダイエットは、自分を変身させる有効な手段ととらえることもできるでしょう。比較的、短期間で外見 を変えることも可能です。見違えるような姿になって、自信が持てるようになったなら、内面にも変化を 及ぼして、相乗効果で、心身がブラッシュアップされたと言うことはあるかもしれません。

かたや、ダイエットとリバウンドを繰り返す人がいます。一度は理想的な体型に近づいたものの、無理 なダイエットに音をあげてしまうとか、からだが反発するように、元の状態に戻ってしまうのかもしれませ ん。

ダイエットを繰り返す悪循環というのは、もしかしたら、心に隠れた思いが作用している部分があるの ではないでしょうか。

ダイエットは、食事制限など、自然に抱く欲求を妨げ、無理に自分を抑制することになります。目標 などを掲げて、ストイックに自己鍛錬をする、とも言えるかももしれません。

しかし、安易な感覚でとらえるのは、注意が必要です。ダイエットは、思いもよらぬ危険性を秘めてい ることを認識しておくべきでしょう。ダイエットに精を出して、効果が表れたことに達成感を覚えることがあ ります。ところが、知らず知らず、その達成感にとらわれてしまうのです。

たとえば、自分に対して否定的だった人が、そうした達成感を味わうと、ダイエットに喜びをみいだし て、拍車がかかるということがあります。いつしか歯止めのきかない状態に陥って、命の危険を招くことさ えあるのです。

女性は特に、ダイエットの効果が現れると、うれしい気持ちになるものです。ただし、ダイエットは、健 康的な範囲で理想の体型をめざすとか、自分なりの目標をもって行うべきでしょう。栄養面にも配慮し て、不健康にならない食生活を守るのであれば、問題ないでしょう。

しかしながら、個々の体質もあり、極端なダイエット法は、自分のからだに合わない可能性があること も認識しておくべきです。いずれにしても、健康的な範囲で行うことを原則にして、良識を失わず、自 分のからだに無理のないダイエットでなければなりません。

今一度、心とからだのつながりを意識して、常に自分のからだの状態に向き合う姿勢を保つようにし ましょう。そういう姿勢を培っていくことで、心身のバランスがよりよく保たれるようになります。

すると、ダイエットも含めて、自分に必要なケアをトータルで意識するようになるでしょう。そして、自分自身で適切に心身をコントロールできる素地がやしなわれていきます。

心とからだが一体であると意識づけすることは、セルフケアの大前提であることを強調しておきます。

 

▷ 3 自分という主体

だれでも自分の心をもって、自分の目で取り巻く世界を見ています。私たちは、まさに自己中心で 生きている存在です。「自己中心」というと、一定の意味合いが浸透しているので、「身勝手」とか「わ がまま」といった印象を持つかもしれません。

私たちは、存在としては、自己中心で生きているのであり、他者のことも自分で推し量るしかありま せん。それは、だれもが自分を主体としながら、取り巻く世界のなかで生きていくのが、原則ということで す。

つまり、人として生きるとは、自分という主体をもつことにほかなりません。ならば、自分という主体を 活かしてこそ、充実した生き方となるはずでしょう。それは、この世に生を受けた課題でもあるのではな いでしょうか。

多くの人がよりよく生きたいと望むものでしょう。だからこそ、自分を磨こうと、自己鍛錬に励んだり、ス トイックになることもできるのでしょう。ただ、ときには、もがいたり焦ったり、自分との葛藤に苦しむことが あるのかもしれません。

表面的に自分をよりよく見せたいという人は、少なくないでしょう。それも自分という主体があるからこ そ、自意識がはたらいて、自身の姿かたちにこだわるのでしょう。

外見を磨こうとすることは、ごく自然にわき起こる欲求です。前向きな思いがはたらいていると言える でしょう。ただ、同時に、内面も成長し、磨いていく必要があることは、意識していなければならないもの です。

自意識を持つことは大切なことですが、過剰にはたらいて周囲と軋轢を生むのであれば問題があり ます。また、自身の言動が周囲に受け入れられないとき、冷静に受けとめることが必要です。

かならずしも周囲に迎合する必要はありませんが、取り巻く世界と自分との関係性をみつめることは 重要なことです。他者との関係で齟齬があって、一方的に批判することなく、相手の姿勢を受けとめる ことは必要でしょう。その上で、自分の判断をすればいいのです。

今やダイエットは、現代人のライフスタイルとして浸透しているところがあります。女性は、思春期にな ると、外見を強く意識することもあって、成長期にもかかわらず、食事を減量するなど、自分でダイエッ トを徹底して行うことがあります。そのなかには、少なからず、危険なダイエットに陥るケースがあるので す。

そのような極端な行動の影には、心の奥に秘められた思いがはたらいていることが少なくありません。 ある少女は、それほど太っているわけでないものの、自分の体型に不満を抱いています。容姿ととも に、自分自身に劣等感を持っています。少女は、食事制限のダイエットを始めたところ、次第に体重 が減少して、達成感を覚えるようになります。

いつしか、それはエスカレートして、少女は、摂食障害の状態に陥ってしまいます。危険な状況を認 識するものの、自分自身をコントロールできないところまで進んでしまうのです。

そうした少女は、命をあやうくすることもあります。最悪の事態に至らないまでも、健全な状態を取り 戻すことは容易ではありません。その後もからだの不調を抱えて、自身をもてあますことが少なくないよう です。

そのままでは、快活に生きる自信が持てないでしょう。いつも不安にかられ、迷走して生きるようなも のです。

深刻な状態に陥る少女などの場合、それぞれに個別の理由があるのでしょうが、いずれも自分とい う主体をなくしているという、重大な問題を抱えています。生い立ちなどの影響で、心の奥に、自分へ の否定的な思いを秘めていることがあります。

それが、ダイエットなどの機会に、無意識に自分を必要以上に痛めつける行為に及ぶことがあるので す。けれど、そうした代償は、とても重いものです。結局、自分をコントロールできない状態までにいたらしめ、生きる上で、さらに重荷を背負うことになってしまいます。

そうしたケースは、自分でも気づかないまま問題を抱えていることが多いのですが、認識として、ダイエ ットの危険な側面を踏まえておくことは大切です。自分の心に秘めた思いに気づいて、自分という主体 として生きる意味を探すことが望ましいでしょう。

ダイエットだけで自分を変身するというのは、少なくとも表面的なことだけで、否定的な思いが払しょく されるものではありません。過度なダイエットに走っているなら、早く立ち止まって、自分をみつめる必要 があります。

健康的なダイエットの心得として、自分という主体を忘れてならないことは鉄則です。ダイエットにふり 回されて、心身を翻弄することがないよう、常に注意が必要でしょう。

 

▷ 4 今の自分をみとめるところと変えたいところ

人は成長する過程で、自分のことで悩むことは多いものです。しばしば他人と比べるようになって、自 分の容姿や性格、頭の良さとか、はたまた生い立ちなどで、恵まれていないとか、劣っていると感じると ころがあるものです。特に、思春期などに、自意識が高まって、劣等感に悩むことは少なくありません。

同級生で、人気者とか秀才やスポーツが得意な人、おしゃれで目立っている人など、特技や自慢 できるものを持っているのをうらやましく思うかもしれません。けれど、そうした人たちがみんな自信満々 で、悩みも何もないと思ったら、けしてそんなことはありません。彼らも同じように、自分のことで悩んでい るものです。

実は、だれもが自分以外の人がより恵まれているように感じられて、自分が劣っていると思う部分 や、自分に満足できないことに過剰にとらわれてしまうことは多いのです。思春期にはつきものかもしれ ませんが、少し他人のことを気にすることはやめましょう。

自分のことを辛辣にみるのではなく、おおらかな気持ちで自分をみつめてみます。曇りない心で、自 分のよさをみとめる姿勢を持つのです。自分という主体をもって生きるという、鉄則を思い出してくださ い。

それは自分を大切に、何より自分が自分をみとめて生きるということです。自己否定ばかりして生き るのは、いつもいやな重荷を背負っていることになります。それでは、満足して生きることができません。

不満な部分があるなら、自分を否定するのではなく、見方を変えてとらえることができるでしょう。ま た、それを変えていくこともできるのだと考えます。欠点とか、劣っているように感じている部分は、個性 として活かすことが可能です。理想とする自分を持って、今の自分を成長させる原動力にすることもで きるのです。

自分の長所をみつけることは、とても重要なことです。自分に向きあって、ありのままの自分をみとめ るなら、かならず長所がみつけられるはずです。そして、それを誇りに思います。

それは、自分がよりよく生きる支柱となるでしょう。おのずと歩む方向も定まってくるものです。すると、 見方が変わってくるところもあるでしょう。欠点と思っていた部分は、個性と感じることができるかもしれま せん。そして、本当に変えたいと思う部分について、冷静に向き合うことができるでしょう。

 

▷ 5 無理なく気持ちよくダイエットする

日本では、多くの人が、「ダイエットとは、運動や食事制限によって痩せること」と解釈しています。と ころが、本来は、運動や食生活を管理することで、適正な体重にしていくことが、ダイエットの意味で す。ちなみに、痩せすぎの人が食事量を多くして、体重を増やすこともダイエットと言われます。

つまり、ダイエットとは、「健康になる」ことが本当の目的なのです。 本来の言葉の意味はさておき、現代の社会では、健康志向はきわめて高く、ダイエットは、健康体 をめざすための有効な手段として、広く認識されています。ただ、特に若い女性が、美容としてダイエッ トを行う場合、くれぐれも健康を損ねる方向に傾くことがないよう、本来の目的をしっかり認識しておくこ とは必要でしょう。

メディカルの範疇での理想体重と、美容の観点では、たしかに明らかな差があります。それは、時代 の流行などもあって、若干、痩せすぎの体型を女性が理想に求めるのはいたしかたありません。

とはいえ、もともと体質や体調は個人差があるもので、健康体とされる数値の範疇を若干、超えて いるとか下回っているとしても、その人が快適に元気で過ごしているのならば、大きな問題はないのでは ないでしょうか。

また、基礎代謝なども個人差があるでしょう。たとえば、同様の体型のふたりの女性が、同じ内容の ダイエットをしたとして、効果に差が出ることがあります。さらに、同様のメニューをこなしたとして、片方は からだが軽快になって、健康的と感じられるかもしれませんが、片方は、苦痛で耐えがたいと感じるかも しれません。

やはり、自分自身のからだに向きあうことが、何より重要なことです。食事制限のダイエットでリバウン ドすることは、多いでしょう。それは、無理なダイエットに心身が悲鳴を上げて、反動を起こすことが多い からではないでしょうか。

よく言われることですが、早急な結果を求めると、からだに負担がかかって、体調を崩しかねません。 結局、ダイエットを断念することになります。そして、リバウンドして、からだだけでなく、自己嫌悪とか精 神的なダメージを与えることは避けたいものです。

ダイエットの手法にも、自分に適したものがあるでしょう。無理なダイエットは、けして長続きしません。 劇的なダイエットの誘惑にはくれぐれも注意して、自分のからだを大切にする意識を持つように心がけ ます。

 

セルフケア・ダイエットの約束

▷1 常に自分をコントロールする

セルフケア・ダイエットの基本は、常に自分をコントロールする意識を保つことです。自分がより健康 になって、心身をうつくしく整えるために、最善のダイエットでなければなりません。

からだだけでなく、心の状態にも気を配らなければなりません。自分が本当に何を求めているのか、 心に問うことも大切です。興味本位で試してみるだけなのか、本格的にダイエットをしようと決心がある のか、確認しておく必要があります。

また、何のためにダイエットをするのか、ダイエットをしてどのようになりたいのか、自分で把握しておくこ とも重要です。そして、ダイエットにとらわれ過ぎて、日常の大切なことをないがしろにしてしまってはいけ ません。

あなたが学生であるなら、ダイエットが支障になって、学校生活が妨げられるようなことがあってはい けません。学業に励むこと、友だちとの交流を楽しむ姿勢も保ちたいものです。また、あなたが社会人 で仕事を持っているなら、ダイエットで仕事に傾けるエネルギーが損なわれるようではいけません。日常 の生活を滞りなく、送ることを忘れてはいけません。

ダイエットをしようと考える場合、今の自分を変えたいという強い思いにかられることが少なくありませ ん。その背景には、自分を否定的にとらえるなど、不満を抱えていることが多いものです。

自分のことが好きになれないといった気持ちがあったとしても、自分を管理するという姿勢を、常に保 っている必要があります。やりすぎのダイエットで、心身を消耗することのないよう、自分でコントロールで きなければいけません。

どこかに自分をないがしろにする気持ちがあって、怠惰な自分に厳しい負荷を課すように、無理な 食事制限を強いることがあります。そのような行動に走る自分に気づいたら、行動を改めるようにしなけ ればいけません。また、ダイエットで自分を変えることばかりにとらわれて、他の事柄への意欲を失くして いるようなら、自分に気づかせなければいけません。

ダイエットが、生活全般に大きな影響を与えてはならないのです。本来、自分が興味を傾けること や、集中すべき事柄、またはプライベートの楽しみやくつろぎのひとときを失うことになってはなりません。

ダイエットを、自分を変える魔法かのように、勘違いしないよう注意が必要です。心に抱えている葛 藤があって、自分への不満を募らせて、迷走することがないようにしなければなりません。心に巣食う苦 悩や、自分を縛っている重荷があるなら、冷静にみつめる姿勢を培っていきましょう。

ダイエットを取り入れるとしても、生活に負担のない程度に決めて、常に自分で自分をコントロール する姿勢を保つことを約束しましょう。

 

▷ 2 自分を信頼する

さまざまなダイエットの種類があって、興味本位で取り組むことがあるかもしれません。内容によって は、自分に向いていないとか、効果が表れにくいものもあるでしょう。また、極端な手法や徹底したやり 方で、効果が早く現れるとしても、からだに負荷がかかる場合があります。

体質への影響や、体調不良を招く危険性には、十分に配慮が必要です。自分のからだの状態に 注意を払って、的確に判断するためには、自分を信頼していなければなりません。当たり前のことのよ うですが、心が定まらずに、方向性を見失うことは少なくありません。

絶対的に自分を信頼するなら、からだと心は万全に整って、滞りなくはたらきます。さらに、心と一体 となったからだの状態に敏感になると、自然に自己コントロールがやしなわれるでしょう。

自分を信頼しているなら、自分に効果が見込めるもの、からだが喜ぶものを判断して、有益なとらえ 方をするでしょう。どのようなダイエットが望ましいのか、見極めることができるでしょう。

自分を信頼することは、よりよく生きる基本です。それによって、自分という主体を活かすことができま す。そして、しっかりと舵を取って、生きる方向性を見定めていくことができます。

ダイエットを、そうした前向きな生き方に、有効に取り入れる一つの行動として、位置づけなければな りません。それであれば、セルフケアとしてのダイエットは確保されます。

もちろん、だれでも自分に不安を抱くことや、自信が持てないことはあります。完璧に自分を信頼し ていると、断言できる人は少ないでしょう。けれど、常に自分に向き合って、自分への信頼を高めるよう に、心のあり方を整えていく習慣を身につけることがとても大切です。

ここで、どれだけ自分のことを信頼しているか、簡単なチェックをしてみましょう。次頁の一覧表の項 目で、どれほど当てはまるものがあるか、認識することで、今の自分を客観的にみつめることができま す。そして、意識的に自分を仕立てていく、きっかけをつかむことができるでしょう。

自分への信頼の度合いをみる一覧表

項 目 YES NO どち らで もな い 自 分 へ の 信 頼 度 が 高 い

自意識は 強い方だと 思う 人は人、自 分は自分だ と思う この自分で よかったと思 う 自分の長所 を3つ以上 アピールでき る ものごとを自 分なりに工夫することが できる 楽天的な 方である 将来、やり たいことがあ る もっと自分を 表現したい と思う 満足できる 生き方を求 めている いざというと きに行動で きる 自 分 へ の 信 頼 度 が 低 い

自分のこと が好きにな れない 人が自分を 見る目が気 になる 別の人間に 生まれたか ったと思う 自分の欠 点を3つ以 上すぐに思 いつく 自分は失 敗すること が多いと思 う 悲観的に 考えがちで ある 将来に漠 然とした不 安がある 自分には得 意なものが ない 無気力に 生きていると思うことがあ る

チャレンジす る勇気が持 てない

前半と後半の項目で、どちらの方に YES が多かったでしょうか。前半の方に多いなら、自分への信 頼度が高いと言えるでしょう。後半の方に YES が多いとしても、意識することで、変えていくことができ ます。

自分の心の状態に目を向けて、少しずつ仕立て直すことができます。徐々に変わっていく自分を意 識すると、自分への見方が変わって、自信が芽生えていきます。そして、新しい自分を発見していくこと でしょう。

 

▷ 3 目標をあきらかに

特に、若い女性は、流行のイメージにとらわれて、漠然と痩身体型になりたいと考えます。かなりスリ ムなスタイルが理想形となって、たとえ自分の体型が標準であっても、太っていると位置づけることは多 いようです。

ダイエットしてすっきりとして、きれいになりたいと望む女性は多いものです。ところが、実際に、ダイエッ トをしようと決心して、意気込むものの、明確にどのような自分になりたいのか、思い描けていないことが 少なくないようです。

以下のような項目で、自分にとっての目標をあきらかにして、ダイエットによって、どんな自分になりた いのか具体的に思い描いてみましょう。そして、どうしてそのように変わりたいのか、理由を考えてみまし ょう。

ダイエットして目標とする新しい自分の姿・その理由

項目 現状 目標・なりたい自分 体重 Kg kg(マイナスkg) 3サイズ B cm W cm H cmB cm W cm H cm 自分の イメージ

〈変えたい自 分のイメージ〉

〈なりたい自 分のイメージ〉 ファッシ ョン

〈現在、選ん でいる傾向〉

〈変わった自 分が取り入 れたいもの〉

変わりた い理由

目標とする新しい自分の姿がしっかりと描けるでしょうか? ダイエットを取り入れると決めたなら、目標をもって臨む方が効果的です。ダイエット中、常になりたい 自分の姿を思い描いて、目的意識をもって取り組みます。ただし、けして急激な効果を求めて、無理 な目標を立ててはいけません。

そして、現在の自分から、新しい自分へと向かっていくのだと、前向きな変化として受けとめる必要が あります。気負うことなく、自分が変身することを楽しみに考えましょう。

目標とする数値になったなら、負担となるダイエットは終了します。そして、それを維持するため、健 康的で楽な生活を心がけることを意識します。新しい自分になって、快適に生きるのだと受けとめまし ょう。

 

▷ 4 自分を高めていく意識

ダイエットを取り入れるにあたって、自分を高めていく意識を持つことが重要です。それは、自分にと って有意義で、健全なダイエットでなければならないという認識が徹底されるからです。

ダイエットを計画的な課題としてとらえます。日常生活のバランスを崩さず、効果的に取り入れる工 夫が必要です。たとえば、朝食だけダイエット食にして、後は普通に生活するなら制約が少なく、ストレ スを溜めにくいでしょう。自宅での夕食を工夫して、低カロリーを徹底するなら、効果的で、アレンジを 楽しみながら、ダイエットを実行できるでしょう。

極端なことをしなくても、日常のベースを崩さず、無理のない食生活の管理や運動の習慣など、簡 単に実践できることがあるでしょう。健康的な日常生活を第一においた、持続できるダイエットを設定 することが有意義な結果をもたらすはずです。

適切な自己管理でダイエットを行うなら、客観的に自分をみつめることになって、生活面も洗練され ることになります。さらにダイエットを終了した後も、自分で自分をコントロールする習慣が身につくことで しょう。

ダイエットは、通常、禁欲的に行うことが多いでしょう。少なからず、忍耐や自己抑制を強いられるも のです。音を上げて、自分に甘くなるのは好ましくないかもしれませんが、極端に制限するのはよくありま せん。

ダイエットで極端な食事制限を自分に課すとき、しばしば無意識に自分を痛めつけていることがあり ます。それは、心の奥に自分を罰する気持ちがあって、そうした機会に行動となって表れるのです。

秘められた心が迷走して、危険なダイエットに向かわない姿勢を、自らで培うことが、まさに、このセ ルフケア・ダイエットの重要なテーマでもあります。それを具体的にほりさげていくのは次章以降になりま すが、ダイエットは安易に行うのでなく、常に自分を高めていく意識を保つことを、忘れることがないよう にしたいものです。

ダイエットが、自分にとってどのような効果をもたらすのか、客観的に認めることができなければいけま せん。そして、それによって自分が洗練され、よりよい生き方につながっていくと考えられるものでなけれ ばいけません。

もちろん、からだへの影響も配慮して、計画的に無理のない範囲で行う認識も欠かせないもので す。さらに、有意義な生き方につなげていくために、具体的にどんな自分像を描いていくのか、それから の道すじまで思い至る必要があります。

ダイエットによって、素敵な自分に変わるという意識を持ちましょう。そして、変わった自分はどんなこ とをしたいのでしょうか。それに向かっていくことを楽しみに、ダイエットの励みにできるといいでしょう。

ダイエットは、自分を高めるための一つの手段として、適切に利用して、見極めて行うものです。それ を忘れてはいけません。

 

▷ 5 自分の変化を冷静にみつめる

ダイエットを始めると、身体的な変化が現れてきます。からだが軽くなったように感じるとか、見た目が ほっそりとしてきたと実感することもあるでしょう。実際に、体重計で体重が減少する成果を確認するこ とができます。そして、達成感を覚えて、うれしい気分になるかもしれません。

ただ、そうした身体的な変化に必要以上にとらわれてしまってはいけません。食事制限の辛さも忘 れるほど、ダイエットの成果に夢中になってはいけません。さらに、ギアを上げるような誘惑に陥ること は、危険な行為です。

ダイエットで自分を高めるとは、表面的な部分だけでなく、内側から洗練されるものでなければなりま せん。むしろ、内面が磨かれるきっかけとなって、本当にうつくしい自分がつくられていくのです。

自己管理のためのダイエットのチェック項目(サンプル)

ダイエット期間 (予定)

○○月 ~ ○○月(○○ヵ

月)

項 目

確認 経過チェック 留意点

体 重

1日1 回測 定

毎日の変 化の把握 週単位・月 単位の変 化の把握

体重が急激に 減少していな いか 目標の体重を クリアすれば見 直す 食 事

毎日 食事の回

数・量 栄養状態 やカロリー摂 取量

1日の栄養に 問題はないか 拒食・過食な どの傾向はな いか 運 動

日常で の運動 量

ふだんのから だの使い方 ワークアウト などの導入

運動不足にな っていないか 体力が低下し ていないか 睡 眠

毎日 就寝時間・ 寝つきの状 態 睡眠時間・ 睡眠の深さ 寝起きの状 態

不眠になって いないか 熟睡できてい るか 朝、爽快に目 覚めているか

体 調

朝・日 中・夜 間

毎日、体調 は万全か 気力の有 無

意欲的な気 持ちを保ってい るか 便通の調子は

免疫力や 持続力の 変化

どうか 生理不順など ないか

身体的な変化を客観的に把握して、適切な自己管理に努めます。体重を測定して、急激な変 化があるなら注意しなければいけません。逆に、一向に成果が現れないとしても、焦ってはいけません。 もっと食事の量を減らすといった、無理な負担をかけることがないように気をつけます。

なお、体調の変化には、より注意を払わなければいけません。ダイエットは、少なからず心身に負担 をかけるものです。ただ痩せるために抑制をすることは、精神的に欲求不満となって、体力は低下する などして、心身が不安定になります。

かといって、ダイエットの成果に目覚めて、達成感や高揚感を抱くのは、不健全な状態と言えるでし ょう。いずれにしても、健康的なダイエットを守るために、自分の変化を注意深くチェックすることを欠か してはいけません。

心身に過度の負担がかかっていないか、常に注意を払って、真に効果的なダイエットを自分でコント ロールする意識を保ちましょう。それこそが、ダイエット後にリバウンドなどせず、自分にとって良好な心 身を定着していくことにつながるのです。

 

▷ 6 自分の幸せを思い描く

ダイエットをするにあたって、自分の幸せな姿を思い描けることが、健康的なダイエットのお約束で す。それはダイエットを決心するモチベーションであり、つらいダイエットをやり遂げる励みともなるもので す。

たとえば、夏に向けて、薄着になるとか、水着が似合うように、ダイエットしなければと思い立ちます。 すっきりときれいなからだのラインになりたいとか、贅肉をなくしてアクティブに過ごしたいといった願望があ るでしょう。そして、ダイエットに成功したら、着たい洋服や大胆なビキニなどあるかもしれません。

素敵な洋服が似合っている自分や、水着でバケーションを満喫している自分など、想像してみてく ださい。わくわくして、とてもいい気分がわき上がってくるのではないでしょうか。常に、そういうイメージを持 っているなら、ダイエットで不満が溜まっても、気持ちをそらすことができるでしょう。

気持ちが折れそうになったときや、倦怠感や無気力にさいなまれたときなど、見違えた姿になって周 囲から注目される自分を想像すると、また活力がわいてくるはずです。幸せな自分のイメージをさまざま に思い描いてみましょう。健康的なダイエットに励んだら、もっと幸せな自分に向かっていくのだと、自分 を鼓舞しましょう。

心の状態をいつも気に留めて、幸せなイメージをモチベーションにして、前向きな姿勢になるよう整え ます。あまり気分に起伏があるのはよくありません。落ち込んだり、頑張りすぎないように気をつけなけれ ばなりません。健全にダイエットを持続するためには、おだやかで安定した精神を保つことが欠かせませ ん。

自分の幸せなイメージを常に心に留めておくことは、ダイエットによるストレスや精神的な混乱を招く ことを妨げる、有効なセルフケアともなります。目的意識を高めて、健康的で有用なダイエットに役立 つでしょう。

ダイエットによって、自分がどのように変わるのか、より明確にイメージできるほど意味のあるものにな るでしょう。そして、新しい自分の世界が広がっていくと確信するのです。

ダイエットによって、表面的に変わるだけでなく、自分の中身もよりよく変化するのだと意識しましょ う。贅肉とともに、自分に対してネガティブに感じていた部分、思いぐせで自分を決めつけていたこと、 足かせとなって自由に自分を活かせていなかったことなど、すべては取り払われるのです。

からだとともに心も洗練されて、かろやかになるのです。そして、好きなように、新しい自分を彩ること ができます。どんな自分に生まれ変わりたいのか、思い描いてみましょう。

イメージが浮かんできたら、しみじみと浸ってみます。幸せな気分がわき上がってくるでしょうか。それを しっかりと自分の目標にします。ダイエットによって、心身がより健康になって、もっと幸せな自分が生ま れるのだと心に留めます。

無理なダイエットで負担をかけるとか、早く結果を求めて焦る必要なく、幸せな自分の姿を思い描い て、心にゆとりを持ちます。そうして、さまざまな希望を増やしていくのです。

しっかりと着実にダイエットをするということは、心身が健康になる生活を定着させていくということにほ かなりません。すると、あえて我慢するとか、欲求不満を感じることなく、自然に理想的な姿に向かって いきます。

心とからだのバランスに気をつけて、幸せな自分を思い描いて、おおらかにダイエットをすることを決心 します。必要な時間をかけることで、表面的な変化を求めるだけでなく、内面が豊かに幸せに感じられ ることが、意味のあるダイエットとなることでしょう。

健康的なダイエットによって、幸せな自分をイメージするチャンスとすることを自分に約束するのです。

 

ヒプノ式セルフケア・ダイエットのイメージワーク

▷1 ヒプノ式セルフケア・ダイエットの極意

第1章で、ヒプノ式セルフケア・ダイエットの概要について触れました。本章では、ヒプノ式セルフケア・ ダイエットのプラクティカルなワークアウトをご提案します。ヒプノ式セルフケア・ダイエットのワークアウトと は、ヒプノセラピーの根幹であるイメージワークを取り入れます。

イメージワークを習慣的に行うことによって、よりよいイメージを自らに浸透させていきます。それこそ が、心身をトータルに整えて、健康的なダイエットを行うヒプノ式セルフケア・ダイエットの極意でもありま す。

具体的には、イメージワークによって、セルフイメージを高めていくことで心身がやしなわれていきま す。それは、心とからだが調和して、理想的な自分に向かっていく、自然体で行うダイエットと言えるか もしれません。

セルフイメージとは、だれもが無意識に自分に抱いているイメージです。だれの内面にも、生まれ持っ た意識とか、成長の過程で抱いた、自分に対するさまざまな思いが蓄積されているものです。それらが からみあって、自分としての存在があります。意識している部分もあるでしょうが、無意識の部分も含め て、自らでセルフイメージを形成しているのです。

自分のことはよくわかっていると、考える人は多いでしょう。自分に対する認識には、ある一面をとらえ て、自分を限られた枠に入れていることが少なくありません。そして、それをベースにして、自分を取り巻 く世界が形づくられていきます。

つまり、自分が抱くセルフイメージによって、人生の方向性は大きく変わるということです。自分が持っ ている可能性も、セルフイメージいかんによって、発揮されるかどうかが決まるといっても過言ではありま せん。

ヒプノ式セルフケア・ダイエットのイメージワークとは、自分に対する偏った認識や否定的なセルフイメ ージを刷新していくことがカギとなります。そして、自分の可能性を広げていくために、主体的によりよい セルフイメージを抱くように方向づけていきます。

イメージワークは、こころよい前向きなイメージを日常的に持ち続けるトレーニングでもあります。そうし た習慣が身につくことによって、沈みがちな気持ちを、希望にあふれるイメージに置き換えていくことがで きます。

 

▷ 2 セルフイメージを高める

特に若い女性が、ダイエットに傾倒する動機として、自分の容姿にコンプレックスを持っていることが 少なくありません。また、自意識が過剰になって、とらわれた理想像に近づけようと、ストイックにダイエッ トに励むということがあります。

それは、自分が抱いているセルフイメージに満足できない思いがはたらいているのでしょう。ここでは、 自分のことをこうだと思っている考え方を解放します。そして、自ら望むセルフイメージを描いていくとい う、新しい意識に目覚めます。

現実の自分の容姿や、置かれている状況などはさておいて、どんな自分になりたいのか、理想の自 分を思い描いてみましょう。実際にあこがれる有名人などいれば、参考にしてかまいません。ビジュアル だけでなく、人となりや、どのような仕事に就きたいかなど、具体的な人物像を形づくります。

より詳細なイメージを思い描いたら、何か活動している場面を想像してみましょう。そして、その時の 表情や感情なども思い浮かべてみます。しばし、ゆったりといい気分になって、自由にイメージしてみま しょう。

なりたい自分〈セルフイメージ〉をつくる

プロフィー ル

例 セルフイメージ 顔 小顔・目が大きい・二重まぶた・鼻がシャープ・色 白・肌がきれい・歯並び がいい 髪形 ロングヘア・なめらかでつやのある髪の毛 体型 細身・背が高い・手足が長い・首が細い 性格 明るい・おおらか・忍耐強い 気に入り のファッシ ョンフェミニン・ベーシック・着 物

趣味 旅行・カフェめぐり・菓子作り 得意なス ポーツ

テニス・水泳・エアロビク ス 職業 大企業のOL・CA・スペシャリスト 交友関 係

良縁・親しい友人・趣味 の仲間 目標 貯金・結婚・出産・ライ

フワークを持つ 家庭 趣味のいいマイホーム・

頼りになる夫・充実した子育て

どのようなセルフイメージが描けたでしょうか。もっとイメージを膨らませて、理想とする魅力的な人物 像をしっかりと心に描きます。それは、自分とはかけ離れた存在だと思うことはありません。鮮明に思い 描いた人物像は、繰り返しイメージすることで、自分のなかに根付いていきます。

心に宿った人物像は、セルフイメージとして、現実の自分自身が向かうべき方向性としてインプットさ れます。それは、明確な目標となって、おのずと自分自身の姿勢が整えられていくものです。そして、取 り巻く環境や、生きていく上で、自分がする選択を左右していくのです。

鮮明なセルフイメージを持つことは、生きる方向性が明確になって、力強く前に進んでいく原動力と なります。強いイメージを持ち続けることによって、それは、違和感なく自分として認識されるものとなっ ていきます。そして、自信が芽生えてくることでしょう。

自分のなかに目標をはっきりと描くと、より多くのチャンスに恵まれる機会が増えていきます。最初は 意識的であっても、熱心に理想的なセルフイメージを描いていきましょう。それは、楽しみながら、主体 的な生き方へと向かっていく機会となるはずです。

 

▷ 3 心身のリラクゼーション

自由にイメージを広げていくためには、心身をリラックスさせることが絶対条件です。気持ちが沈んで いたり、不安にこわばっているなら、けして希望的なイメージを描くことはできません。

たとえ悩みや心配事を抱えていたとしても、自ら気分転換をして、なるべくこころよい状態を保つよう に心がけましょう。そのために、必要なときにはいつでも、心身のリラクゼーションを行う習慣を持ちましょ う。

心からリラックスすることに専心すると、悩みなどはひとまずはわきに置かれます。リラックスした状態を 意識的につくると、心配事もおおらかにとらえることができます。そして、明るく希望的なイメージを多く 描くことによって、心の重荷は、確実に軽くなっていくことでしょう。

ここでは、心身のリラクゼーションを、イメージワークによって行います。心とからだは、密接に連動して いるものであり、イメージに集中することによって、心身が楽になっていきます。

まずは、自分が一番、心地よく思える場所でくつろいでください。そして、自分のからだをイメージの世 界でやわらげていきます。

ソファやベッドで楽な姿勢で横たわります。軽く目を閉じて、呼吸に意識を集中します。 最初に、深呼吸をします。3秒ほどかけて息を吸います。そして、3秒ほどかけて息を吐きます。それ を2回続けます。3回目は、息を吸い終わったら、3秒ほど息を止めます。そして、6秒ほどかけて息を 長く吐いて、吐ききります。深呼吸を終えたら、後は静かな呼吸を意識します。

力を抜いて、楽になっている自分を感じてください。今、自分がどこかとてもくつろげる場所で、寝そ べっていると想像してみましょう。

たとえば、さわやかな空気に包まれた大草原に横たわって、晴れわたる青空を仰ぎ見ていると想像 します。ゆるやかな風がそよいで、草がそよぐ音とかぐわしい香りに、安らいでいくのを感じます。

そして、寝そべっているからだ全体に、心地よい黄金の光のシャワーが降り注がれます。それを浴びて いると、次第にからだが溶けるように、やわらかくなっていく感覚をイメージします。

次に、からだがよりリラックスする感覚を味わうために、イメージのなかでエクササイズをします。先に行 った深呼吸を用いて、からだの部位ごとに、イメージを集中していきます。

〈頭・顔〉

大きく息を吸って、止めます。その時、頭全体が布にまかれて、強くしめつけられているとイメージしま す。頭全体の筋肉が強く収縮します。顔の筋肉が中央に集まって、しわが寄ります。

3秒たったら、息を大きく吐いて、筋肉を緩めます。頭をしめつける布が外されて、楽になっていくのを 感じます。息を吐きながら、頭と顔全体の筋肉がやわらいで、力が抜けていくのを感じます。 〈首・肩〉

大きく息を吸って、止めます。その時、首と肩に大きな荷物を載せるイメージをします。首が重く固ま って、肩が上がります。

3秒たったら、息を大きく吐いて、首と肩の筋肉を緩めます。荷物を下ろして、首や肩が楽になって、 こわばりがなくなるのを感じます。 〈背中・腰〉

大きく息を吸って、止めます。その時、高い塀の上からのぞき見るために、懸命に背伸びをします。 背筋を伸ばして、腰を上に持ち上げます。

3秒たったら、息を大きく吐いて、楽な姿勢に戻します。背中と腰から力が抜けるのを感じます。 〈胸・腹部〉

大きく息を吸って、止めます。その時、飛んできたドッジボールを受けとめるイメージをします。胸とお 腹の筋肉がこわばって、収縮します。

3秒たったら、息を大きく吐いて、胸やお腹の筋肉を緩めます。 〈腕・手〉

大きく息を吸って、止めます。その時、重い荷物を両手で引き上げるイメージをします。腕と手に力 を入れて、筋肉が張りつめます。

3秒たったら、息を大きく吐いて、荷物を下ろして、手と腕の筋肉を緩めます。指先からも力を抜き ます。 〈腿・足〉

大きく息を吸って、止めます。その時、不安定な土台の上で、両足で踏ん張っているイメージをしま す。足全体に力を入れて、安定を保ちます。

3秒たったら、息を大きく吐いて、楽になります。腿・足の筋肉を緩めます。足先からも力を抜きま す。

ゆったりとくつろいでいるからだ全体に、注がれている光のシャワーが、どんどんと浸透していきます。か らだのすべてがやわらかく、溶けるように、楽になっていくのを感じます。

力が抜けて、心も解き放たれていくのを感じます。そのまま、眠ってしまってもかまいません。 心地よい気分を存分に味わったら、元に戻ります。1から 10 までゆっくりと数えながら、足先から順 に力を入れていきます。ふくらはぎ、腿と力を入れて、足を少し動かします。指、手に力を感じて、少し 動かします。腕と肩に力を入れ、同時に、背中、腰、胸、お腹にも力を感じます。次に、首、頭と力を 入れ、少しずつ動かしていきます。

10 まで数えたら、ゆっくりと目を開きます。そのときには、すっきりと最高の気分になって、目覚めま す。それから、ゆっくりと動き始めましょう。

イメージに集中することで、いつでも心身をリラックスさせることができることを忘れずにいましょう。心 身のリラクゼーションのイメージワークは、セルフ・メンテナンスとして、日常的に有効に取り入れることが できます。

毎日、十分にリラックスする時間を確保することで、健康状態が格段に安定するでしょう。免疫力 が高まって、本来かねそなえている、身体のはたらきが整っていくことでしょう。

それは、健康的なダイエットを行う、土台作りになるものです。

 

▷ 4 心を柔軟にするイメージワーク

ここでは、常におだやかな心の状態を取り戻すように、心を柔軟にするイメージワークを行います。心 落ち着ける場所で、ゆったりと楽な姿勢になります。そして、自由にイメージの世界を描いて、心を遊 ばせます。

まず、軽く目を閉じて、3回深呼吸します。3回目は、息を吸ったら止めて、そのあと長く息を吐い て、吐ききります。後は、楽に呼吸します。

イメージのなかで、心を解き放って、気持ちのいい、快適な場所へ行きます。時空を飛び越えて、そ の場所へ向かいます。それは、過去に旅行したことのある気に入りの場所でもいいです。もしくは、雲の 上とか、おだやかな海の中とか、自由に想像する場所でもかまいません。また、子どもの頃の楽しい時 間を思い出して、その場面に向かってもいいでしょう。

イメージに集中して、心安らぐその場所へ、一気に向かいます。そこに身を置いて、心からリラックスし ましょう。周囲を見渡して、イメージを広げます。取り巻く世界を鮮明に、臨場感をもって思い浮かべま す。

イメージの中の色彩に注目してください。どのような彩りに包まれているでしょうか。次に、音を意識し てください。どのような音が聞こえてくるでしょう。風の音や水の流れる音、動物の鳴き声が聞こえるかも しれません。また、優しい人の声がするかもしれません。

もっと意識を集中して、自分自身の感覚を味わってみましょう。たとえば、陽の光を浴びて、風に吹 かれる感じを思い浮かべて、実際にからだで感じてみてください。また、優しい人に触れられる感覚を思 い浮かべてください。大きな腕で肩を抱かれて、とても安心する感覚を味わってみてください。

心ゆくまでイメージの世界にひたったら、ゆっくりと目を開けます。現実の世界に、意識がはっきりと戻 ったら、すっきりとした気分を味わいます。

しばし、心落ち着けるイメージにひたると、それは、自分の心にしっかりと根付きます。これからいつで も、リラックスして、心を楽にしたいと思ったとき、そのイメージをすぐに思い起こすことができます。

日常で、気分が沈みがちとか、心配事にとらわれて、心がざわついているときなど、意識的にイメー ジワークをして、安定した状態を取り戻すことができます。イメージワークを有効に取り入れて、心の状 態を柔軟に心がけると、希望や目標を抱きやすくなります。

快いイメージ、心が安らぐ場面などを自分のなかにたくさんストックしておきましょう。必要なときに取り 出して、イメージワークをすると、心を落ち着かせ、希望を強く持つ心根がやしなわれることでしょう。

快い自由なイメージがすぐに思い浮かばないというならば、以下のようなイメージを参考にしてくださ い。自由気ままに、色づけをして、自分の世界を広げていきます。そして、イメージにひたって、心を解き 放ってください。

心安らぐイメージワーク〈サンプル〉

わたしは、今、高原のロッジにいます。 ロビーは木に囲まれていて、安らいだ雰囲 気にあふれています。 開け放たれたテラスへ続く窓から、さわやか な風が吹いてきます。 陽光のきらめくテラスへ向かいます。 テラスには、とても居心地のいいソファがあ って、ゆったりと座ります。

ロッジの壁面には、つるばらが茂って、淡い ピンクの花が鈴なりに咲いています。 ほのかに甘い香りが漂って、夢み心地に なります。 遠くにゆるやかな山並みと、その前にこん もりとした森が見えます。 森の方から鳥たちのうつくしい声が響いて、 音楽を奏でているようです。 サイクリングロードが続いていて、自転車で 出かけたくなります。 滞在中の楽しみがふくらんできます。 目の前に、香り高い紅茶とケーキが運ば れてきました。 おいしいお茶とケーキを味わって、これから 何をしようかと思いをめぐらせます。

 

▷ 5 自我強化するイメージ・トレーニング

自我強化をするイメージ・トレーニングを行うことで、自分を否定的にとらえる思考を切り替えていく ことができます。それは、日々を快適にして、意欲的に生きることにつながります。

たとえば、自信がなく、自分のことが好きでない思春期の女の子がいます。その女の子は、少しふっく らした体型に劣等感を持っています。ほっそりしてかわいかったら、自信を持って楽しく生きられたかもし れないと、考えてしまいます。

ある時、彼女は、ダイエットをしようと思い立ちます。やせてきれいになったら、別人のように生まれ変 わるかもしれないと考えるのです。好きなお菓子を我慢して、お弁当の量も思い切って減らします。無 理な生活を続けるうち、彼女はだんだんうつろな感じになって、元気をなくしていきます。

彼女は、ついに目標の体重まで落として、ダイエットが成功したことを喜びました。ところが、それもつ かの間、欲求不満が爆発して、食欲が止められなくなってしまいます。彼女はわれを忘れて、過食に 走ってしまいました。

残念なことに、彼女の体重は元に戻ってしまいました。彼女は、リバウンドしてしまったことにひどく落 胆します。そして、自分の姿を見るのも嫌になってしまいました。

彼女のパターンは、典型的な例ではないでしょうか。ダイエットに限りませんが、取り組んだことが最 後までうまくいかずに、自己嫌悪に陥ったり、自暴自棄になったりすることがあります。

自分を信頼して、適切に自分をコントロールできるなら、物事に対する姿勢は大きく変わります。そ れは、すべての事柄に通じるもので、前向きでバランスのとれた生き方につながっていきます。

ここでは、自我強化になるイメージ・トレーニングに取り組んでみましょう。これまでに行ったイメージワ ークと同様で、心身をリラックスした環境において、イメージ・トレーニングを行います。

まず、軽く目を閉じて、3回深呼吸します。3回目は、息を吸ったら止めて、そのあと長く息を吐い て、吐ききります。後は、楽に呼吸します。

以下のような方法で、該当するイメージを思い浮かべ、それを切り替えるというトレーニングです。楽 な気持ちで、何度も試してみてください。

自我強化するイメージ・トレーニング〈方法〉

1 日常で、自分のことがいやになるこ と、もっと違うふるまいができたらいいと思 うことがあるシチュエーションを思い浮か べてみてください。 最近あったことや、日頃から性格的に行 ってしまう、場面を想定してもかまいませ ん。その時の感情や感覚を、できるだけリ アルにイメージします。 2 1のイメージをいったん、脇に置きます。 3 次に、自分に自信を持って、生き 生きと活躍しているシチュエーションを思 い浮かべてみてください。 夢に描く場面や、将来の希望など思い めぐらせて、「なりたい自分」をイメージし ます。非現実的とか、ありえないと考える ことなく、自由に大きく思い描きます。

希望にあふれたシーンを、より詳細に、リ アルにイメージしていきます。そして、満足 して、誇らしくしている自分をしっかりと味 わいます。こころよい気分にひたります。 4 もう一度、1のイメージを呼び戻しま す。

5 ところが、1のイメージは色あせてき ました。次第に、モノクロとなって、画像 の粗いイメージとなっていきます。それを ぼんやりと見ている自分がいます。 6 次に、3つ数えて、3つ目にパンと手 をたたきます。 7 すると、3のイメージが鮮やかに現れ ます。 自分が生き生きと活躍しているシーンが 広がります。自信にあふれて、したいこと をしている自分がいます。満足して、幸 せにひたっている自分をしっかりと感じま す。

8 マイナスからプラスのイメージへ切り 替える、イメージ・トレーニングをしばしば 行いましょう。

 

▷ 6 健康的なライフスタイルの意識づけ

より健康的で洗練された自分に向かっていくことが、ダイエットの鉄則です。健康的なダイエットとは、 実は簡単なことです。それは、健康的なライフスタイルを徹底することにほかなりません。

ところが、さまざまな誘惑が多い現代では、健康的なライフスタイルを習慣づけるのがむずかしいとこ ろがあります。特に都会生活は便利で、時間を忘れて遊ぶことができます。また、通信環境が発達し て、人によっては、寝る間も惜しむように、ネット漬けの暮らしをしています。

多くの現代人は、日中は、仕事や学校などの制約に追われ、埋め合わせに睡眠時間を削って、息 抜きの時間を確保しているかのようです。本来、人間のからだに備わっているライフサイクルとは、ずれた 生活をしている人が大半なのかもしれません。

ゆえに、慢性的にからだの不調を抱える人が多いのではないでしょうか。そして、そうした現代的なラ イフスタイルは、肥満を含め、体調を崩す要因があふれていると考えられます。

中高年のメタボリック体型に警鐘が鳴らされ、ダイエットの必要性が叫ばれています。一方、若い女 性で、標準体型であるにもかかわらず、ダイエットに積極的なことがあります。

それぞれの意味あいは異なるわけですが、健康的なライフスタイルに見直して、習慣づけるなら、十 分にダイエットの効果があります。まさに、より健康な体質に変えていくものでしょう。それは、安全で、 無理なく継続できる、究極のダイエットといえるのではないでしょうか。

メタボリックを解消するダイエットとして、短期的に成果は表れなくとも、長期的には確実に体質改 善ができるはずです。そして、健康的なからだとなって、若々しく、活動的な生き方へと向かっていくでし ょう。

また、健康的なライフスタイルをナチュラルな生き方として、若い女性のおしゃれ心をくすぐることがで きます。自然で無理のない暮らし方で、内面からかがやく女性をつくることをうながします。それに気づく ことで、流行に惑わされて、身を削るようなダイエットの危険性と空しさを納得することができるでしょう。

ここでは、イメージワークで、健康的なライフスタイルの意識づけを行います。リラックスできる環境を 整えて、ゆったりした気持ちで心を遊ばせましょう。

まず、軽く目を閉じて、3回深呼吸します。3回目は、息を吸ったら止めて、そのあと長く息を吐い て、吐ききります。後は、楽に呼吸します。以下のようなライフスタイルをイメージして、自分のなかに浸 透させます。

自分なりのアレンジを加えて、めざすべき充実したヘルシーライフのスタイルを心に根付かせます。

健康的なライフスタイルのイメージワーク

レースのカーテン越しに、朝の光を感じま す。 寝心地のいいベッドで、まだ少し余裕があ るので、しばしまどろみます。 気ままに、好きなことを思い浮かべます。 今日、意欲的にやりたいこと、近い将来、 楽しみにしていること、明るい未来など・・・ すっきりと目覚めたら、ベランダに出て、朝 日をながめます。 光のシャワーを浴びて、頭から全身に浸透 していくのを感じます。 太陽のパワーとエネルギーが、からだ深くに蓄えられていきます。 おなかがすいて、ヘルシーな朝食を毎日お いしく味わいます。 あわてずに、すがすがしい気持ちで仕事に 向かいます。 駅まで向かう道すがら、季節の花が咲いて いるのに目を留めます。 通勤時間は、楽しい予定、将来の目標、 夢などを思い浮かべる時間です。 仕事はどんなことも意味あるものにできま す。 経験は自分のたいせつな糧となります。 他人のことは関係ありません。 責任をもって、自分の仕事に集中します。 マイナスな感覚や、ネガティブな感情はコン トロールして、遮断します。 楽しみな昼食は、だれかとランチトークして もいいし、ひとりでも一向にかまわない・・・ 熱心に続けている趣味があります。 いつか好きなことを仕事にして生活を変え ようと思っています。 焦らずともチャンスはめぐってくると考えてい ます。 夕食は、少し栄養を考えて、簡単にできる ものを用意しよう・・・ ウチ飲みでくつろいで、手作りの料理をたん のうします。 音楽を聴いたり、雑誌をながめたり、気まま に過ごすうち、身も心もほぐれてきます。 ゆったりとしたバスタイムにして、気持ちいい お湯につかります。 仕事で難題を抱えているけれど、明日、対 応するしかないこと・・・ 今は、ただ心を空っぽにする。 就寝前に、少し、からだをストレッチして、や わらげます。 いつものように、心地よい眠気を感じて、ベ ッドに入ります。 知らぬ間に、深い眠りに落ちていきます。

 

▷ 7 健康できれいになるアファメーションを

アファメーションとは、肯定的な言葉を自分に言い聞かせる、ひとりごとのようなものです。毎日、思い ついたときに、何度も口にしていると、望みが浸透していきます。

毎日、使う言葉は、とても大切です。言葉と感情や思考は連動しているので、意図的であっても、 こころよい言葉を何度もつぶやくなら、やがて信念として芽生えていくでしょう。時には、言葉に勇気を 与えられて、希望をたしかにすることができるのです。

当然、日常的に無意識に用いている言葉に気をつける必要があります。本意でなくても、自分や 相手をけなすような言葉はタブーです。虚勢を張る必要はありませんが、自分を卑下するような言葉 は封印します。意識的に、前向きでおおらかな明るい言葉を選びます。

そうした気持ちのいい、希望を抱かせる言葉や話し方を心がけるうち、それは自分自身の姿勢とし て、定着していきます。そして、周囲とのコミュニケーションもよりよく変わっていくでしょう。それは、自分だ けでなく、他の人にもいい影響を与えていくものです。

アファメーションは、口癖になるような、簡単でフィットするフレーズにします。朝起きたときや就寝前、 日中の休憩時間などに、しばしば唱えます。かならずしも声に出さなくてかまいませんが、何度も言葉 をつぶやきます。

ここでは、健康できれいになるアファメーションを紹介します。言葉の力をあなどるなかれ。アファメーシ ョンを心から唱えると、めざしたい自分の姿に現実に近づいていきます。

心が強くなって、洗練されることで、確実に肉体も整えられていくのです。理想とするセルフイメージ を抱いて、アファメーションを続けるなら、もっとかがやく自分として磨かれていくでしょう。さらに、自分なり のアレンジを加えたアファメーションで、セルフメイクする意識を高めてください。

以下に、健康できれいになるアファメーションのサンプルを紹介します。今の自分のフィーリングにあっ たアファメーションを、口ぐせのようにして、心に浸透させましょう。かならず、かがやく自分が現れてきま す。

なお、アファメーションのタイトルにつけられた「チャーム」とは、 “ 魔法 ” のことです。自分に魔法をか けるように、アファメーションを唱えます。

健康できれいになるアファメーション〈サンプル〉

☆パーフェクトボディのチャーム つるつる すべすべ 肌ボディ しなやか筋肉 つけたら フレッシュ・ボディ 完成します

☆マーメイドおなかのチャーム くっきり ウエスト しなやか おなかの マーメイド

☆みずみずしい肌を保つチャーム いつも しっとり うるおい 肌で 身も 心も みずみずしい

☆つやつやヘアのチャーム げんきで かがやく ヘアーは つやつや かろやか

☆いつもラブリーフェイスでいられるチャーム つるつる おでこ つやつや おはだで ラブリーフェイス

☆目力アップのチャーム きらきら パッチリ 魅惑の ヒトミで アイ・ビーム

☆ハッピースマイルのチャーム わくわく スマイル ハッピースマイルが チャーミングポ イント

 

心のデトックス・コントロール

▷1 心の声を聞く

表面的には気づいていない思いが、自分の生き方に、大きな影響を与えていることがあります。それ は、自分が求めるセルフイメージとは食い違うもので、自分のなかに葛藤を生むこともあります。

たとえば、自分を否定する意識がはたらいて、好きになれない自分を形づくっていることがあります。 ときに、容姿としても、みにくいと思う自分を、自らで表しているという場合があります。

また、何らかの隠れた意図があって、あえて冴えない容姿の自分を選択していることがあります。そこ には、自らを罰しようという思いがあったり、異性に裏切られた経験に深く傷つけられて、心を封印する といった意識がはたらいていることもあります。

ダイエットをしてもリバウンドを繰り返す女性など、無意識に太っている自分を心が選択しているとい うことがあります。摂食障害などを引き起こす場合も、自分を否定する心が隠れていると考えられま す。

健康的なダイエットを実践するためには、心に隠れた思いに気づくことが、重要なトリートメントとなり ます。そして、心のデトックス・コントロールをすることによって、真に健康的で、うつくしい自分自身を表 すことになるのです。

心のデトックス・コントロールをするためには、真摯に自分の内面に向きあう姿勢が不可欠です。実 は、無意識に心の奥に触れることにためらうとか、拒絶する気持ちがはたらくことが少なくありません。 それは、パンドラの箱を開けるようで、こわいと感じてしまうからかもしれません。真実を知ることに躊 躇する感覚は、だれにもあるものです。

けれど、怖れとかこわいと感じるのは、思い込みであったり、自分で制約を設けていることが、実に多 いものです。逆に、自分自身に対峙して、心の奥にふれることで、怖れは取り払われます。

物事を、感情をもって種別しているのは、自分自身であって、本来は、よいことも悪いこともありませ ん。つまり、自分のコントロールによって、有益なものに変えていくことができます。そして、本当に生きる 意味を発見することもあるでしょう。

何もためらうことなく、フラットな気持ちになって、自分の心に向き合いましょう。心の奥には、自分が よりよく生きるためのヒントが隠されています。そして、多くの可能性に気づかせてくれ、力を与えてくれる アドバイスを得られることもあります。

素直に自分の心にゆだねる姿勢を持つことが、心のデトックスを可能にしてくれます。これまでにとら われている自分への思い込みや、否定的な考え方に傾かないように意識します。

心のデトックスによって、心身がこころよい状態へと向かっていきます。内面がすっきりと整えられてい くとともに、外見にもよい効果を与えるものです。たとえば、健康的なダイエットをスムースに取り入れ て、真に健康で、かがやくような自分を形づくっていくことでしょう。

なお、自らで意識を整えて、心のデトックス・コントロールをうながすものですが、ヒプノセラピ ーのセッションを受けることで、より効果的な変化をもたらすことができます。機会があれば、信頼できる ヒプノセラピストとともに、潜在意識の探求と深い癒しで、新たな自分を発見することは、とても有意義 な経験となるでしょう。

 

▷ 2 さまようインナー・チャイルドに手を差し伸べる

だれでも心のなかに、小さな子供の頃の自分が住んでいます。それは無意識の世界で、表面的に は意識していないことがほとんどでしょう。けれど、遠い昔の自分は、今も心のなかに生きているのです。 たいてい子供は、いたいけな純真さを持っています。それゆえに傷つきやすく、胸を締めつけるような 体験を、だれもが経験しています。やがて成長して、大人になって、性格や人となりは大きく変わってい きます。

子供の頃に傷ついた思い出は、表面的には覚えていないかもしれません。思い出したとしても、今の 自分からみれば、純粋で幼かった自分に対して、何の感慨を覚えることがないかもしれません。

ところが、自分のなかにいる子供の頃の自分が、大人になった自分の生き方に、無意識に影響を 与えていることは少なくありません。現在の思考に、根本的な部分で左右していることは少なからずあ るものです。

場合によっては、子供時代の意識が根付いていて、現在の自分の可能性を制限していることさえ あります。自分のことをこの程度だと決めつけているとすれば、子供の頃の経験や思いを引きずっている ことが少なくないのです。

自分のなかに息づいている子供の頃の自分は、インナー・チャイルドと言います。つまり、成長して経 験を深め、精神的には強くなっている現在の自分と、インナー・チャイルドは共存しているのです。たとえ ば、自分のウィーク・ポイントを自覚しているなら、もしかしたらインナー・チャイルドがカギを握っているの かもしれません。

さて、セルフケア・ダイエットの観点において、インナー・チャイルドの存在が大きな問題となることがあ ります。

幼い頃に、深く傷ついた経験をすることは少なくありません。たとえば、親に叱られたとき、自分を否 定するような言われ方をされると、純心ゆえに、深く受けとめます。親からすれば、本心ではなく、やや 感情的に子供を傷つける言葉を投げかけることがあります。ところが、親の真意には関係なく、子供の 自分は深く傷つくのです。

成長の過程で、子供は抑圧されたり、親からの愛情を感じ取れないと、自分のことを否定的にとら えてしまうことがあります。それは、潜在的に植えつけられて、自己評価が厳しかったり、自分を罰すべ き存在として位置づけることさえあります。

そのような心理を秘めていると、思春期に、自分の容姿を過度に意識することがあります。そして、 極端なダイエットをして、摂食障害など、心身を危険な状態に陥らせる場合があります。また、リバウン ドを繰り返して、自己嫌悪のサイクルを自らで招いていることがあるのです。

ここでは、心を静めて、自分のインナー・チャイルドにふれあうイメージワークをしてみましょう。大人に なった今の自分が、幼い自分と心を通わせるのです。そして、傷ついて心細い幼い自分を、今の自分 がなぐさめ、やさしく包みこむのです。

前章で行ったように、軽く目を閉じて、3回深呼吸します。3回目は、息を吸ったら止めて、そのあと 長く息を吐いて、吐ききります。後は、楽に呼吸します。

イメージのなかで、気持ちのいい、快適な場所へ行きます。心がやすらいで、落ち着ける雰囲気を 味わいます。そこで、深くリラックスして、心をやわらげます。インナー・チャイルドにふれあうイメージワーク をして、もしもいやな気分がしたり、つらい感情がわきあがって、耐えられないと思ったときは、心安らぐ 場所にイメージを切り替えます。

自分でイメージをコントロールすることができるので、安心してイメージワークをします。そして、フラット な気持ちで、心のなかでさまよっている、幼い自分に出会いましょう。

インナー・チャイルドにふれあうイメージワーク

今、わたしは心地のいい場所で、とても リラックスしています。 さわやかな風に吹かれて、おおらかな気 持ちになって、昔のことを思い出します。 幼い頃に、住んでいた家を思い浮かべ ます。 家の中の情景をできるかぎり、思い出し ます。 そこに、幼い頃のわたしがいます。 幼いわたしは何をしているでしょうか。 顔を見てください。どんな表情をしている でしょうか。 何かを話したそうにしているなら、話を聞 いてあげてください。 楽しそうにしているなら、一緒に笑って みてください。 聞かなくても心配事がわかるなら、幼い わたしに話しかけてみてください。 もう不安に思うことはないと、安心させ てあげてください。 そして、手を差し出して、幼いわたしの 手をにぎってあげてください。 幼いわたしは、ほっとしたように、大人の わたしを見上げるでしょう。 やさしく笑いかけてあげてください。 そして、そっと肩を抱きしめてあげましょ う。 幼いわたしが泣いてしまったら、やさしく 背中をなでてあげましょう。 幼いわたしに約束してください。 大人のわたしがいつも一緒にいて、見 守っていると、誓います。 ふたりで、目をみつめあいます。 幼いわたしはくったくなく、ほほえみます。 大人のわたしは、安心して、心地よい 場所にもどります。

幼い頃を思い出す心の旅を終えて、現実に戻ります。あたたかな気持ちに包まれて、ゆっくりと目を 開けます。

心のなかに、たしかなきずなを感じます。それは、幼い自分といつもつながっているという確信です。け して、損なわれることのない、純心を宿している子供の「わたし」は、今の自分の大切な宝となったので す。

大人になった自分が、幼い頃の自分を癒すことで、今の自分も癒されます。それは、心に積もって いる負担を下ろして、新しい力に満たされることになります。

インナー・チャイルドを癒すことによって、自分のなかに調和が生まれます。心身のバランスを取り戻し て、力強く前に進んでいくことができるでしょう。

 

▷ 3 消化できない思いをかかえていないか?

自分でもよくわからない思いがあって、しばしば気分を滅入らせたり、不満を消化できない自分を感 じることがあります。また、無性にいらだったり、心からよろこべずに、空虚な気持ちになることがあるかも しれません。

これという理由が見当たらず、特定の事柄に過剰に反応することがないでしょうか。心が埋められな いさみしさを、いつも感じているということはないでしょうか。

心の奥に溜めた思いや、隠れている感情が左右して、葛藤を覚えることはよくあるものです。私たち の潜在意識には、表面的には認識していない、膨大な記憶が蓄積されていると言われます。

私たちは人間として、肉体を持って生まれていますが、その本質は意識としての存在であるという考 え方があります。したがって、私たちの潜在意識には、自分という一個人を越えた、取りとめもない記 憶が内包されているということになります。

そうした計り知れない思いが心の奥に潜んでいると考えると、何かに突き動かされるような行動とか、 自分でもコントロールできない感情をもてあますといったことが起こることは、納得できるのではないでしょ うか。

このようなとらえ方は、取りとめようがないかもしません。非現実的で、理解しがたいと思うかもしれま せん。まして、人間としての本質を明確にして、証明することはできません。そして、もし、得体のしれな い思いが溜め込まれていて、それが影響を与えているとしても、なすすべはないと思うかもしれません。 もちろん、私たちは、通常、顕在意識でしか、物事を認識することができません。潜在意識が左右 する部分も含めて、今の自分として、すべてを受けとめるしかないと思うものでしょう。

けれど、一つの考え方として、広い視野をもって、自分の意識をとらえてみると、内面は明らかに変 わってくるものです。つまり、自分という存在は、単に意識できる範囲での世界を持っているのではなく て、それを上回る、はるかに大きな世界に包まれているとしたらどうでしょう。

自分のことをちっぽけで、取るに足らない存在と考えることはないでしょう。また、泡のように消えてしま う、はかなく孤独な存在と思う必要もありません。

きわめて内面的なことで、捉えがたい事柄かもしれませんが、自分のなかの意識を柔軟にして、視 野を広げることで、自分の世界を大きく変えることができるのです。ぜひ、気楽になって、自分という存 在を新たな意識でとらえてみてください。

通常の認識を越えて、自分の内側には、果てしない広がりがあるのだと意識することによって、物事 のとらえ方、感じ方は、かならずおおらかなものになっていきます。

これまで、手におえない思いや感情をもてあましたとき、悩まされ、翻弄されていたかもしれません。け れど、自分の意識を広げるように心がけるなら、次第にコントロールできる自分を確信することができる でしょう。

 

▷ 4 自己嫌悪が隠れていないか?

意識しているかいないかにかかわらず、自己嫌悪を抱いている人は、少なくないようです。自分など、 人から好かれるわけがないとか、だれからも相手にされないと思い込んでいることがあります。どうせ自 分は何をやってもうまくいかない、要領が悪いと決めつけていることがあります。

性格はひねくれて、容姿は冴えない、頭がよくないなど、自己評価が低い人がいます。自信がなく、 不安を抱えていることが多く、むしろ注目されるのをおびえているかもしれません。かといって、たえず欲 求不満を抱えているような、頼りない自分をもてあましているのです。

自己嫌悪にとらわれている人が、変身願望で、ダイエットに走ることがあります。しばしば、ダイエット を試みては、リバウンドを繰り返して、また自己嫌悪に悩まされるということがあります。または、極端な ダイエットを徹底して、わが身を痛めつけるということを行ってしまいます。

意識を大きく保つことを心がけていくと、次第に、自分のなかに広い世界を感じられるようになりま す。すると、これまで、自分のことに必要以上にこだわっていたことに、気づくことがあるのではないでしょ うか。

人から自分のことがどのように思われているか、過敏になったり、不器用な自分に嫌気がさしていた ものが、ささいなことにあまりとらわれなくなってくるでしょう。容姿をひどく気にしていたことも、ばかばかしく 思えるようになるかもしれません。そして、ありのままの自分を、素直に受けとめることが当たり前に思え るでしょう。

内側の世界が広がることによって、精神的に大きな変化が生まれることでしょう。心はおだやかに、 おおらかな思考が根付いていくことで、人となりも見違えていくものです。目に見えて、明るい雰囲気が 生まれて、表情や容姿さえも好ましく映るはずです。

自分という小さな殻にこだわらず、果てしない大きな意識に包まれていると考えてみましょう。自分の なかには、秘められた可能性が満ちているのです。それに気づくことで、小さな自分にふり回されること はなくなります。

自分を嫌って、今の自分から目を背けてしまってはいけません。自分の内側に目を向けて、可能性 を芽生えさせていく姿勢を培っていくのです。おおらかに意識を保つなら、自分に抱いていたマイナスな 見方は取るに足らないものになっていきます。

 

▷ 5 意識を広げて自分をいつくしむイメージワーク

今ある自分として生まれてきたのは、何らかの意味があるのでしょう。それを追求することが、生きる 目的でもあるかもしれません。

生きていくなかで、その真意を確信することはむずかしいかもしれません。ならば、今の自分を素直に 受けとめて、迷いなく、前に向かっていくことが最善の生き方につながるのではないでしょうか。

自分の内面には、自分を生かしている本質なるものがあるはずです。それは、もともと色のついたも のではなく、純粋な生きる源にほかならないでしょう。現実に翻弄されて、小さな自分にばかりとらわれ て、多くの思いが、私たちの心のちりあくたとなっているように思われます。

そうした弊害となる、さまざまな思い込みや邪念などふり払って、そもそも宿っている源にゆだねること で、自分がかがやいて生きられるのではないでしょうか。つまり、絶対的に自分を信じることが、こころよ い生き方の要であることを確信するのです。

自分への否定的な思いは一切クリアにして、大いなる自分を意識して、前に向かっていく姿勢を整 えます。日常的に、視野を広げて、自らの思考をプラスにとらえるように、意識することが大切です。そ して、心をおだやかにして、安定を保つために、内面の世界を広げる癖をつけることが肝要です。

ここでは、小さな自分を越える意識を広げて、なお自分自身をいつくしむ姿勢をやしなうイメージワ ークをします。気持ちをクリアにして、本質の自分にゆだねる感覚を高めます。

落ち着いた環境で、ゆったりとした姿勢を保ちます。軽く目を閉じて、3回深呼吸します。3回目は、 息を吸ったら止めて、そのあと長く息を吐いて、吐ききります。後は、楽に呼吸します。

意識を広げて自分をいつくしむイメージワーク

この世に生まれる前の「わたし」がいます。 肉体はないけれど、自由自在な意識とし ての「わたし」がいます。 「わたし」は、この世界に生まれるために、 お母さんを選びました。 このお母さんから生まれる、人生に想いを めぐらせます。 「わたし」にとって、かけがえのない、よりよい 経験をする心の旅をはじめます。 しばし、この世での一生をたのしみましょ う。 今を生きる「わたし」が生まれました。 「わたし」にはいくらでも可能性があるけれ ど、どんなふうに生きましょうか。 未来に想いをはせます。 今、わたしはとても満足しています。 わたしは、この世で、好きなように、自由自 在に生きられることを思い出したからです。 とてもすがすがしく、おおらかな自分を感じ ます。 今のわたしをいとおしく、誇らしく感じます。 この世で生きていくわたしを祝福します。

大いなる自分に触れるイメージを折りたたんで、心にしまいます。ゆったりとした気持ちで、現実に戻 ります。おおらかで自由な気持ちに包まれて、ゆっくりと目を開けます。

今、心に刻んだイメージは、自分のなかで大切な宝となります。それは、いつも自分を支えます。そし て、安心して、自分らしく生きていくのです。

 

▷ 6 自分というチームを高める

自分のなかには、いろいろな自分がいるように感じることはないでしょうか。自分自身の好ましい魅力 を自覚している人は、少なくないでしょう。けれど同時に、自分の欠点や、直したいと思っている考え方 なども認識しているかもしれません。

一方、自分にはとりえがないとか、自己嫌悪に陥ってばかりいるという人がいます。その場合、自分 にとって、好ましくないと思う面ばかりが気になって、長所や魅力的な部分をみとめていないことが少な くないようです。

だれもがさまざまな面を持っているわけですが、それは一概に、よいとか悪いとか決められるものでは ありません。むしろ、自分自身がそれをどのようにとらえるかによって、よい効果をもたらすか、自分に偏 見を持つことになるのかを左右しているようです。

つまり、極端にナルシストになってしまっては逆効果かもしれませんが、自分のことを肯定してみとめる ことで、自らの魅力は高められるということです。

客観的に自分をみて、適切な自己アピールとともに、未熟と考える部分を意識して、磨いていく決 心をするなら、よりよい自分へと向かっていきます。それは、自分のなかに調和が生まれて、自分という チームが高められていくととらえることができます。

セルフケアを徹底したダイエットを提言していますが、自分を一つのチームとしてとらえる と、適切で効果的なダイエットが実践されると考えます。冷静に自分をみて、バランスをとりながら、目 標をめざすことができるでしょう。

ダイエットは、たいていストイックに追いこまれるものですが、チームとしての自分を意識するなら、別の 自分に励まされたり、心強く、安定した精神がやしなわれるでしょう。また、自分のなかで多面的にとら えることで、柔軟に対応して、安全で効率のよいダイエットにつながるものす。

もし、音を上げそうになったときは、ゆるやかなペースにして、調整することができるでしょう。また、ダイ エットを終了したとき、たがを外すことなく、健康的な生活スタイルを維持するように、自分というチーム が適切に管理するのです。そうすれば、リバウンドして、ダイエットに失敗するとか、自暴自棄になること はありません。

ダイエットという観点にとらわれずとも、チームとしての自分を高めていく意識を持つことは、とても有用 です。自分というチームを感じることで、調和のとれた前向きな思考が定着します。

さらに、チームとしての自分を意識すると、冷静で鷹揚な姿勢が培われて、肯定的に自らの人生を 形づくる意欲が増すことでしょう。それは、充実した生き方を模索して、よりよい自分をプロデュースして いくことにほかなりません。おのずと自分の魅力を高め、心身が充実するあり方をめざしていくことになり ます。

あえてダイエットにこだわらなくても、自然体で、理想の自分像へと磨いていく生き方が身についてい くでしょう。なにより内面が充実し、自分というチームを信頼することになって、意欲的に前に向かってい くことでしょう。

 

身も心もうつくしく

▷1 心が充実してからだが整う

真に健康的で有意義なダイエットとは、単に痩身とか、理想のボディ・メイクをするということでなく、 心も洗練されるものでなくてはなりません。ダイエットに走る女性は、変身願望が強いものですが、今の 自分を否定するのではなく、心を整えて、洗練された自分に生まれ変わるのです。

一方、自分の心に向き合って、セルフケアをしていくことで、心が癒され、満たされていきます。自分 をみとめ、自信を高めつつ、内面が磨かれていくことで、からだも最善の状態に向かっていきます。

まさに、心とからだは表裏一体です。特に若い女性は、流行にとらわれ過ぎて、自分の見た目を過 剰に意識します。また、思春期のデリケートな感性が厳しい自己評価となって、自分の存在すべて を、否定的にとらえてしまうことがあります。

流行や表面的な部分だけに目を向けるのではなく、自分自身の個性や内面をみつめることが大切 です。たとえば、表面だけ取り繕っても、中身が伴っていなければ、本物の輝きは生まれません。

自分がめざす目標があるとして、それは流行ではなく、心に響く、真に自分を輝かせるイメージである べきでしょう。つまり、内面が磨かれることによって、表面的にも魅力があふれるようにならなければなり ません。

本来、だれにも備わっている個性があって、それをみとめることで、自信が芽生えます。そして、それ が、その人の魅力となるのです。心が充実して、からだと調和がとれた状態といえるでしょう。

心身が一体となって、自分をみとめ、信頼することがとても重要です。あるがままの自分に向きあっ て、個性を尊重するのです。それが、自分の人生を歩む土台となるのです。

自分のなかに、たしかな基盤を持つことで、ゆるぎない歩みを進めていくことができます。おのずと、自 分を高めていく生き方を選択していくでしょう。たとえ、困難に遭遇しても、自分を信じて、乗り越えてい くことができます。そうして、さらに自分が磨かれていくのです。

しっかりと自分の心と向き合いましょう。素直に自分のすべてをみとめましょう。そうすることで、気づい ていない、自分の魅力をたくさんみつけることになります。

 

▷2 心のダイエットで浄化作用

先に触れたように、ダイエットの本来の意味は、真に健康なからだに整えることです。痩せすぎの流 行のモデル体型をめざして、極端な食事制限で、心身のバランスを崩すようなことがあってはなりませ ん。

真に健康なからだをめざすためには、心も健全な状態に整えられていなくてはなりません。したがっ て、健康的なダイエットに取り組むにあたって、心もダイエットをするという意識を持ちましょう。

心のダイエットをするとは、心を浄化して整えることと受けとめます。そうすると、客観的に自分の内面 に向きあって、主体的によりよい状態に導くことができるでしょう。

心のダイエットは、前章での心のデトックス・コントロールが効果的にはたらきます。だれもが心の澱を 溜め込んでいます。それが、心身が調和した状態の弊害となっていることが少なくありません。ただ、そ うした側面を認識するだけでも、自分への見方を変えることができます。

自分に抱いていた偏った思い込みに、気づくことができるでしょう。自分自身が見直すことによって、 柔軟で自由な発想を持つことにつながるかもしれません。そして、心が解き放たれて、おおらかな姿勢 を持つことによって、自分の可能性を開拓できるということに開眼するのです。

自分でもよくわからない心の重荷を抱えて、宿命だとか、カルマを負っているのだとか、あきらめて考え ることはありません。たとえネガティブな思いが巣食っていて、今を生きる自分の足かせとなっているとし ても、自分の意思で変えられると信じられれば、心は解放されるのです。

ふだん日常のなかで、心のデトックス・コントロールを意識します。ネガティブな思いをコントロールし て、こころよい思考へと向かわせていく意識づけをするのです。

しばしば、心を落ち着かせ、ゆとりを持たせる機会を設けましょう。心身がリラックスする習慣を身につ けます。ヨガや柔軟体操などは、からだをやわらげるとともに、精神のバランスを整えるのに効果的でしょ う。また、一人の時間を持って、瞑想などで内観することも有用です。

ダイエットに取り組むにあたって、心のダイエットを意識して、心身のバランスを第一に考えるなら、危 険なダイエットに陥ることはありません。なおかつ、心の浄化作用によって、大きな思考の変化をもたら すことになるでしょう。それは、新しい自分を発見することです。

 

▷3 心とからだと世界が一つになる

心とからだのバランスが整えられると、からだの状態は、心の表れであることに気づくことができます。 すると、より自分の内面に注視するようになります。そして、心をよりよい状態に保つことが、身体的に 健康を維持して、充実した生き方になることを納得できるでしょう。

しかしながら、自分の思いどおりにはいかないと、気持ちがなえることはあるものです。得てして、自分 自身は、気持ちを整えて、前向きに考えようと努めても、人間関係に疲れて、感情が乱されることは あるでしょう。また、努力が報われないと落ち込んだり、不幸な状況に見舞われて不本意に思うことが あるかもしれません。

自分自身をみつめることは、よりよく生きる基本ではありますが、自分を取り巻く世界も連動している 意識を持ちましょう。自分の心とからだは一体となって、一個人として存在しているわけですが、取り巻 く世界は制御不能なものとしてとらえるかもしれません。

けれど、取り巻く世界もまた、自分の一部であるのです。そういう意識を持つことによって、見え方が 変わってくるでしょう。人間関係や、今、自分が置かれている状況に、翻弄されることなく、もっと主体 的にとらえることができます。つまり、自分の意思を高めて、取り巻く世界を肯定することができるでしょ う。

そうした姿勢をつらぬくことで、心のあり方は安定して、心身が強化されます。それは、おのずと自分 が放つエネルギーが高められるということです。おおらかで柔軟なスタンスを保って、自分らしく生きるうち に、取り巻く世界も変わっていくことでしょう。やわらかく、希望にあふれた世界に映るのではないでしょう か。

健康的なダイエットとは、究極的には、自らの心とからだ、そして取り巻く世界も連動して、よりよい 自分を表現していく、生き方に至ることではないでしょうか。それは、セルフケアの意識を持って、心を洗 練して、自らの魅力を高めていくことです。

昨今では、男女問わず、ダイエットへの関心が非常に高く、さまざまな意向があるでしょう。肥満を改 善することが緊急要件であるとか、美容のためなど、動機は異なるかもしれません。

いずれにしても、心とからだが調和して、自分の魅力を再確認する機会となることが望ましいでしょ う。さらに、自らの世界を広げるチャンスとして、有意義なダイエットを実践していただきたいものです。

 

セルフケア・ダイエットでエネルギッシュな生き方へ

▷1 自分を活かす喜び

セルフケア・ダイエットは、単に痩せることが目的ではありません。ダイエットに関心を持つ、または自己 変身願望を強く持っている人へ、健康的なダイエットをうながすスローガンとなることをめざしています。さ らに、セルフケア・ダイエットは、本当の自分に向きあって、生き方をみつめなおす機会が生まれることを ご提案するものです。

たとえば、メタボリック症候群の中年男性がいます。健康診断で、成人病予備軍と警告されて、し ぶしぶながら覚悟して、ダイエットを始めることがあります。ところが、次第に食事制限や運動を続けるこ とが耐えがたく感じられます。途中で投げ出すのは自己嫌悪になりそうで、かといってストイックな生活 には、フラストレーションが募ります。

ダイエットは、しばしば窮屈な状態に追い込まれるところがあります。そこで、セルフケア・ダイエットの 観点で、心を落ち着かせ、セルフイメージを高めることで、モチベーションを保ちやすくなるでしょう。さら に、内面に向きあうことで、意欲的な生き方にめざめると、自然にダイエット効果が発揮されることがあ ります。

ほとんどダイエットの必要がないにもかかわらず、本人はもっと痩せてきれいにならなければといった、 強迫観念に近いものを持っていることがあります。そうした人は、ダイエットに傾倒して、危険な状態を 招く懸念があります。そこで、セルフケア・ダイエットの観点で、リラックスして、おおらかな心をやしなって、 心身の調和を高めます。

すると、自分への見方が変わって、個性をみとめて、隠れていた自身の魅力に気づくでしょう。そし て、過度のダイエットで心身に負担を与える必要はないと、納得できるでしょう。さらに、可能性を秘め ている自由な自分をみとめることで、自分のことをどんどん好きになっていきます。

セルフケア・ダイエットは、自分の内面に向きあって、心を洗練していくことで、肉体的にも最良の状 態に向かっていくのです。心身のバランスが整えられると、おおらかに自分のことを受けとめることができ ます。

そして、自分の生き方が大きく開かれることでしょう。満足する生き方を求めることで、自身が磨かれ ていきます。すると、ダイエットさえも超越して、自然に理想的な自分像が形づくられていくのです。

セルフケア・ダイエットの究極の目的とは、自分を活かす喜びに目覚めることかもしれません。通常、 自己鍛錬して、自分を高めていくことは、抑圧的で困難をともなうと受けとめられます。けれど、それは 小さな見方でとらえているものです。

自分を活かしていくことは、根源的には、生きる喜びにちがいないのです。真に自分の魅力、可能 性にめざめると、おのずと自分を活かしたい願望が目覚めるものです。そして、よりよく生きるために、自 分を磨いていくことは、何より心を満たすものであるでしょう。

セルフケア・ダイエットは、生きることに戸惑い、不安を抱え、さまよう自分を救う機会をもたらすかもし れません。本当に満足できる生き方を模索する、チャレンジととらえてもいいかもしれません。

 

▷ 2 スタイリッシュにセルフ・プロデュース

男女を問わず、かっこよく生きたいと考える人は多いでしょう。流行に影響を受けることもあるでしょう が、自分なりに理想とするイメージがあるかもしれません。ドラマチックな人生を歩むことであったり、非 凡な才能を開花させて、大成功をおさめることかもしれません。また、わが道を行く、信念を持った、深 みのある人になることかもしれません。

かっこよく生きるとは、内面的な魅力が際立っているとか、高い能力を発揮する人物を思い描くもの です。そして、表面的には、かならずしも整った風貌でなくても、魅力的な表情、ふるまいで、周囲を圧 倒する存在感があるのではないでしょうか。

つまり、内面的な魅力が表面にもあふれて、本物の輝きを放つものだと、だれもが納得するところで しょう。また、若い頃は、平凡で冴えない風貌であった人が、大人になって、いつしか個性的で魅力的 な人物になっていくことがあります。それは、その人が内面を磨いて、自信が芽生え、才能を開花させ たことで、大きく変貌したということです。

セルフケア・ダイエットを取り入れる機会に、自分がかっこよく生きる、セルフ・プロデュースをしてはどう でしょうか。有名人など、理想とする人物像を具体的に思い描くのもいいでしょう。それは、目標とする 人が実際にどのような人物であるのかは関係ありません。ただ、自分が本当にこうありたいと思う人物 像として、イメージすればいいのです。

理想とするセルフイメージを思い描いても、その人物像は、今の自分とかけ離れていると思うかもしれ ません。だからといって、自分とは全くリンクするものがないと、思うことはありません。心のなかに、理想 的と思う人物像をたしかに思い描くことができるなら、自分自身が求めている姿にちがいありません。

見本とした人物の容姿と、直接、似ていなくても、イメージとして思い描く内面性とか、人となりなど があるでしょう。それは、心の奥で求める生き方にふさわしい、雰囲気や存在感を直観でみとめている のでしょう。

理想とするセルフイメージは、たえず意識することで、ものの考え方や姿勢を自然に変えていきます。 さらにイメージが高められて、より主体的に生きる姿勢が整えられていきます。自分がよりよく変わって いくことで、取り巻く世界も有意義なものに感じられるでしょう。

いつしか自信が培われ、人間的な魅力が深まっていきます。頼りなく、不確かな自分をもてあまして いた、かつての自分はもういません。知らぬ間に、理想としたセルフイメージは、すでに自分自身となっ ているのです。

自分を取り巻く、現実の世界も、自分が生きる姿勢で、大いに変わっていくものです。心が洗練さ れ、自信が深まると、現実も明るく、期待に満ちたものに映ることでしょう。

スタイリッシュな生き方をめざして、セルフ・プロデュースする意識を高めていきましょう。

 

▷ 3 スマートにエネルギッシュに生きて

スマートな体型とか、よそおいがスマートと言われると、洗練された人をイメージします。一方、 “ スマ ート ” の言葉には、頭がいいとか、賢明、快活といった、その人の生きる姿勢を表す意味があります。 流行の痩身体型で、ファッショナブルなスタイルが人目を引いても、その人の内面に魅力がなけれ ば、すぐに見抜かれてしまいます。やはり、その人の中身が外見を形づくるもので、本物の輝きは、内側 からあふれ出るものです。したがって、表面をどれだけ飾りたてても、中身が伴わなければ、本当に魅 力的な人にはなれません。

私たちは、無機質な人形ではありません。血の通った、活力に満ちた存在です。快活に生きるな ら、明朗で、周囲に元気を与える存在感を発揮するでしょう。柔軟で、希望にあふれて、わが道を行く 人は、強い印象を与えるでしょう。そして、その存在は、恒星のように輝いて、周囲に光を放つのです。 やがて、多くの人に勇気を与え、世界を拓く人を増やしていくのです。

私たちはだれもが、真に魅力あふれる人になることができます。それぞれの魅力は、自分自身に向 きあって、心をやしない、自らを活かしていく姿勢を持つことで、醸し出すことができます。つまり、自分ら しく生きることで、心身が調和して、最高の輝きが生まれるということです。

自分には、平凡な才能しかないとあきらめている人がいます。自慢できることや、磨きたい個性がな いと思っている人がいます。そのように決めつけてしまっては、可能性を開かせることができません。

手始めは、とても簡単なことです。自分が望むなら、世界は広げられると、心から信じることです。そ こから、本物の魅力が開花するのです。

今の自分をみつめなおします。心から満足できる生き方を模索していくのです。自分に向きあうこと によって、かならず、きっかけをつかむことができます。そして、自分を信じて、焦らずに、前に向かっていく なら、たしかな道すじが生まれてくるでしょう。

自分のなかにある可能性は、心が沸騰することで、あふれるほどに広がっていきます。それは、エネル ギッシュに生きる姿勢にちがいありません。自分に期待して、夢や希望をつむいでいきましょう。

迷いなく、希望にあふれて前に向かっていくとき、その人は、自信に満ち、力強く、大きな魅力を放つ ものです。羽ばたく鳥のように、自由でおおらかな雰囲気を漂わせているでしょう。

スマートでかろやかに、エネルギッシュに、自由自在に生きるのは、夢のように思うかもしれません。け れど、自分の心に寄り添って、自分を信じて進んでいくなら、望みどおりの自分に向かっていくのです。

セルフケア・ダイエットをテーマとしていますが、セルフケアの大いなる効果に目覚めることを提 言するものです。セルフケアの意識を高めることによって、その人が持つ根源的な力が大いにはたらくの です。それは、自分に秘められた多くの可能性に気づくことでもあります。

ただ、表面的に自分を変えようとしても一過性であったり、変身したとしても、自分が何をめざしてい るのか、結局、迷路に陥ってしまうことがあります。けれど、セルフケアの精神をつちかっていくなら、自分 の本質から整えられて、真に素敵な人へと向かっていきます。

最後に、だれもがスマートに、エネルギッシュに生きることができるということを、心に留めていただきた いと思います。

Pocket
LINEで送る