ブレインタブレットで悩みが消えた!

  • 1原因不明の不安感

「悩みが消えて、人生が変わった!」という体験が、本書のテーマです。しかも必要なことは、毎日1回、小さな錠剤(タブレット)を飲むだけでした。それだけで1~2週間後には、不安やイライラがなくなり、驚くほど気分が快適になりました。

それまで苦手だった人付き合いも楽になって、毎日がとても楽しくなりました。なんだか夢のようなお話ですが、もちろん夢ではありません。私はそのすべてを体験し、今も毎日、その恩恵を受け続けているのです。

BT(ブレインタブレット)に出会うまでの私は、何年もの間、まさに地獄の日々を生きていました。当時の私は、ちょっとの刺激でも爆発するかもしれない、危険な不発弾のような精神状態でした。

仕事が行き詰まっていた訳でもなく、経済的に困窮していた訳でもありませんが、朝起きてから寝るまで「原因のわからない不安、イライラ」の連続でした。

たとえば、駅に着いたらちょうど電車が出たところだったというような、本当に詰まらないことでも頭に血が上って冷静さを失います。そのイライラした気分は当然、仕事にも悪影響を及ぼしますし、周囲の人々に対する態度にも表れますので、詰まらないトラブルが頻繁に起こり、人間関係にも悪影響が出始めていました。

このままいくと、いずれは仕事や収入にもひびく事態になるという現実的な不安が、ますます私のイライラを高めていました。

社会人として生きている以上、仕事や人間関係でいろいろな問題が生じることは誰にでもあることですが、そのような具体的な問題が原因となって生じるイライラでしたら、原因そのものを解決することでイライラを消すことが出来るはずです。

困るのは、私のイライラの原因がはっきりしないことでした。なぜイライラするのか分からなければ対策の取りようがありません。心理学や哲学の本を読んだりしましたが、イライラを減らしてくれるカギはみつかりませんでした。

そんな私の悩みが消えて、人生が激変するきっかけになったのは、脳(ブレイン)に働きかけるという錠剤(タブレット)との出会いでした。

ある偶然のきっかけから、この錠剤(BT:ブレインタブレット)の専門家(医師)を紹介されたのです。

初めは話がうますぎるような気がして半信半疑でしたが、精神的な悩みのプレッシャーに押しつぶされそうになっていた私は、話半分でも、いや話の1割でも効果があれば素晴らしいではないかと考え、ワラをもすがる思いで、このチャンスに飛び乗ってみることにしました。

そしてその効果は、話半分どころか、事前の期待をはるかに上回る素晴らしいものでした。

 

  • 2悩みが消えて人生が変わった!

BT(ブレインタブレット)とは、後で詳しく説明しますが、簡単に言うと、脳(ブレイン)に働きかけるクスリ(錠剤=タブレット)です。

ビタミン剤と同じような小さい錠剤ですので、飲むのはごく簡単です。

これを1日1回飲むだけで、わずか1~2週間後には「悩みが消えて人生が変わった」などと言うと、少し話がウマすぎると警戒される方もいるかもしれません。しかしこれは、私が実際に体験した、間違いない事実なのです。

「悩みが消えて人生が変わった」などと言いますと、これまでは宗教や哲学が主に担当する、いささか深遠なムードのただよう領域でした。

そこには性格や育った環境などの影響もからみ、要するに人生なんて簡単には変えられないさという結論に傾きがちでした。

そんな古い常識から言えば、毎日1回小さな錠剤(タブレット)を飲むだけで「悩みが消えて人生が変わった」などという話が、簡単には信じられないのも無理はありません。

私も最初はこの古い常識にとらわれていて、最初はかなり不安でしたが、あるきっかけから、BT(ブレインタブレット)に詳しい専門家(医師)に出会うことが出来、その説明に納得し、勇気を出してこのチャンスを生かすことにしました。

そしてこの専門家の協力を得ながら、慎重にBT(ブレインタブレット)の利用を開始したところ、その効果は期待をはるかに超えて絶大でした。まさに「人生が変わった」ことを実感したのです。

そんな素晴らしいクスリ=BT(ブレインタブレット)があるのなら、なぜ世の中でもっと大きな話題にならないのでしょうか。

その理由の一つは、BT(ブレインタブレット)がごく最近開発されたばかりで、一般世間の人たちはもちろん、マスコミ関係者や医療関係者でも、詳しく知らない人の方が多いためかと思われます。

しかしそれはあくまでも日本国内でのお話であって、BT(ブレインタブレット)の先進国であるアメリカでは、すでに2千万人以上の人たち、つまり大ざっぱに言って10人に1人が、BT(ブレインタブレット)を使っています。

ですから、副作用などの不安は非常に小さく、事実私も副作用らしい副作用もなく、その素晴らしい効果だけを受け取ることができました。

 

  • 3脳に働きかけるメカニズム

さて、「悩みが消えて人生が変わった」ということの中身を、もう少し掘り下げて考えてみましょう。私たちの人生、あるいは具体的に毎日の生活とは、自分を取り巻く周囲の世界から受ける刺激に対する、私たち自身の反応(思考、判断、行動、態度など)から成り立っています。

この反応の上手下手によって、幸せになる人もいれば、不幸のどん底に落ち込む人もいる。お金持ちになる人もいれば、貧乏に苦しむ人もいる。多くの友人に囲まれて豊かな人間関係を楽しむ人もいれば、孤独の中で悶々としている人もいるという訳です。

思い切って単純化して言えば、人生とは、「世界から受ける刺激に対する反応の積み重ね」、と言ってもよろしいかと思います。

ここで問題になるのは、世界から受ける刺激を私たちがどのように認識しているか、という点です。簡単に言えば「世界がどう見えているか」ということです。

さらに重要なことは、現実の世界が一つしかないのに対して、世界の見え方は人の数だけある、という事実です。

この見え方が歪んでいると、心の中に原因不明の不安感が広がり、訳のわからないイライラが心の中に充満します。

この不安が内に向かった場合、暗く落ち込んだ状態(うつ状態)になり、逆に不安が外に向かった場合、非常に攻撃的になり、いわゆる「キレ」やすい状態になります。

実は最近の脳科学の発見により、世界の見え方には、脳の中に存在するある物質が大きな影響を与えていることが判明しました。

この物質が不足すると、世界の見え方が歪んでしまい、原因のわからない不安やイライラが生じます。

ですから、単純化して言えば、この物質を錠剤(ブレインタブレット)として外部から補給してやることにより、世界の見え方が本来の姿に戻り、平和な精神状態を取り戻すことができるという訳です。

これは非常に重要なポイントです。

ブレインタブレットが、あなたの人生を変える可能性があるのは事実ですが、それは「本来のあなた」とは違うあなたに変身するのではありません。

むしろ、ある原因によって、これまでの人生が「本来のあなた」ではなかったのです。

ブレインタブレットが、その原因を取り除くことによって、あなたは「本来の自分」を取り戻すことが出来るのです。

悩みの多い人、根暗な人、人間関係が苦手な人、いつもイライラしていて気の短い人というのは昔から存在しましたが、これまでは性格の問題として、変わらないもの、変わるとしても本人が非常な努力(修行)をするしかないものと考えられてきました。

しかし、脳科学の進歩は、このような古い常識に180度の転換を迫っています。

非常な努力(修行)などよりも、毎日1回のBT(ブレインタブレット)の方が、はるかに効き目があるのです。

これはどれほど強調しても足りないほど重要なことです。

 

  • 4BTにもっと早く出会っていれば

「天国は人の心の中にある。地獄もまた同様である」という言葉をご存じでしょうか。これまでの議論を踏まえれば、「天国は脳の中にある」と言った方が良いのかもしれません。

同じ場所、同じ世界に住んでいても、そこを天国と感じて毎日を楽しく生きている人もいれば、その人のすぐ隣で、毎日地獄を味わっている人もいる、ということです。

天国と地獄の違いは脳にあり、さらに言えば、脳の中のある物質の多い少ないにあります。

幸いにして、あなたがすでに天国の住民なら良いのですが、もしその逆でしたら、今すぐに本書を熟読なさって、地獄から天国へ引っ越しなさることをおすすめします。

数年前の私は地獄の住民でした。幸いにして、いまは天国のような毎日ですが、もしBTに出会うことがなかったらと考えると、ゾっといたします。

これまでの悩みに苦しんだ人生を思い返すと、BTにもっと早く出会っていれば、という残念な気持ちも少しはあります。

しかし、BTがごく最近開発されたことを考えると、むしろ残りの人生に十分な時間が残されている間にBTに出会えたという幸運に、心の底から感謝しています。

 

ブレインタブレットで治る悩み

  • 1こんな悩み(自覚症状)はありませんか?

ストレスがたまっている

毎日がゆううつで楽しくない

原因の分からない不安を感じる

毎日イライラして時々キレそうになる

人間関係で悩んでいる

友人の輪にとけこめない

恋人との関係がギクシャクしている

会社での人間関係がうまくいかない

人前に出るのが怖い

会社や学校で人と会うのがつらい

日曜の夜になると気分が憂鬱になる

人前に出るのがおっくうで家に閉じこもりがち

体調がおかしい

胃の調子が悪く体がだるい

不眠症に悩んでいる

朝起きて仕事に行くのがつらい

私は依存症かもしれない

お酒がやめられない

パチンコがやめられない

ダイエットに失敗ばかりしている

 

  • 2BTで治るかもしれない病気

上で記した項目は、BT(ブレインタブレット)によって改善効果が期待できる悩み(自覚症状)です。

どの一つを取っても、本人には極めて深刻な悩みであり、放置すれば本人の社会生活を脅かし、人生を暗い方向へ導くような症状ばかりです。

これらの症状が原因で、自殺する人も少なくありません。学校や会社に居づらくなって、自宅に引きこもり、社会参加の道を自ら閉ざしてしまう人もたくさんいます。

上に並んでいる症状は、精神的なものもあれば、明らかに肉体的な苦痛が伴うものもあります。

そして一見するとバラバラに見えるこれらの症状に共通しているのは、本人の心の中に「原因不明の不安感」が渦巻いているということです。

この「原因不明の不安感」に起因する精神的および肉体的な症状を総称して、現在では社会不安障害と読んでおります。

社会不安障害は、その名前から分かるように、「不安障害」の一種です。

不安障害は、精神的な不安やそれによって引き起こされる社会生活への支障、さらにさまざまな肉体的病気の発生を総称したものです。

以前は「神経症」と呼ばれており、俗に「ノイローゼ」(これは正式な医学用語ではありません)と呼ばれていた症状にほぼ該当します。

人前で何かをする時、あるいは人と接する時、必要以上に緊張して、手や声が震えたり、心臓がドキドキしたり、顔が赤くなったりする人は少なくありません。

これらの症状は、昔から俗に「対人恐怖」「赤面恐怖」などと呼ばれ、「性格や体質の問題」と見られてきました。

性格や体質に起因するのだから、簡単には治らないものとされて、医療の対象にもなりませんでした。

本人にしてみると深刻な悩みなのですが、周囲の人々の無理解が重なると、「やる気がない」「気が小さい」「引っ込み思案」「小心者」などと軽く見られたり、馬鹿にされることもありました。

こんなことが原因で、人前に出ることを避けるようになり、人間関係や社会生活に重大な障害となる場合も多かったようです。

このような社会生活上の不都合に対して、医学のメスが入り始めたのは、歴史的にはごく最近のこと、1980年ころからのことです。

精神医学の先進国であるアメリカの米国精神医学会が、このような症状に「社会恐怖」という名称を付け、これを病気、つまり医療の対象にしようとする動きがスタートしました。

この時(1980年)は、まだ病気に名前をつけただけで、具体的な治療方法の確立には、さらに年数を要しました。

しかし、それまで「性格や体質の問題」と見られて、医療から見放されていたことを思えば、「社会恐怖」という病名が付いたことは、実に画期的なことでした。

それまでの「あきらめるしかない性格上の問題」が、「治療すれば治るかもしれない病気」に変わったのです。

「社会恐怖」という病名は、その後1994年に改訂された米国精神医学会の診断基準(DSM-IV)によって、「社会不安障害」(英語名:SAD=SocialAnxietyDisorder)という病名に改められ、現在に至っています。

本書でも「社会不安障害」または「不安症」という名称を用いることにいたします。社会不安障害(SAD)とは、人前で何かをしたり、人に見られたり、人に接したりする時に、極度に緊張して不安や恐怖を感じ、そのために社会生活に大きな支障をきたす病気です。

病気である以上、治療の方法の研究がすすみ、わずかの間に画期的な治療薬の開発が相次ぎました。

 

  • 3発生率は全人口の10~15%

1994年に病名が社会不安障害に改められ、さらにこの病気の人が世の中にどの程度存在するかについて、大規模な統計調査が米国で行われました。

その結果、社会不安障害に該当する人(症状を経験したことがある人)は、全人口の3~13%にも及ぶことが明らかになりました。

3~13%と幅があるのは、地域や年齢層、性別などにより数字が異なるせいです。

それにしても、この統計数字は、事前の予想をはるかに上回る高率であったために、医療関係者(医師、臨床心理士など)に大きなショックを与えました。

それまで、つまり社会不安障害と名前が付くまで、性格の問題として医療の世界から無視されていた背景には、このような症状があるにしても、それはごく少数の人々に関わる問題であって、社会全体の大問題になるという意識は、医療関係者にもありませんでした。

それほど社会不安障害を持つ人の数は過小評価されてきた訳です。

さらにその後の類似の調査でも同じような、あるいはさらに高率な統計結果が明らかになり、現在では全人口の10~15%の人が社会不安障害であると見られています。

そうなると、たとえば米国の人口が仮に2億人とすれば、2000万人~3000万人がこの病気で苦しんでいることになります。

苦しんでいる人がいれば、そこに苦痛を解決して欲しいという要求(ニーズ)が発生し、それに応えようとする努力が開始されるのは資本主義の当然のメカニズムです。

そこはもちろん、資本主義の総本山であるアメリカですから、推定2000万人~3000万人という巨大なマーケットに対して、医療の世界、とりわけ巨大製薬メーカーによる薬品開発の努力がスタートしました。

ブレインタブレットは、日本ではまだ非常に新しいクスリです。新しいクスリを試すというのは、それなりにリスクをありますし、勇気のあることです。

しかし、ブレインタブレットが比較的安心して試すことができます。

それは、日本以外の国(主にアメリカ)で数千万人の人々が過去20年以上に渡ってブレインタブレットを利用しているという事実です。

新しいクスリによる薬害などを恐れるひとにとっても、これは非常に大きな安心材料であると言えます。

 

  • 4発症年齢は平均15歳前後

社会不安障害の発症年齢は非常に低く、平均は15歳前後と言われています。

この年代は思春期に該当し、精神や肉体が大きく変化する時期ですし、受験や進学によって生活環境が激変する時期に当たります。

特に深刻なのは、進路の決定など、人生の重大な決断が社会不安障害によって歪められてしまうことです。

本来の持って生まれた才能を生かして、社会で大きな活躍をするチャンスを、社会不安障害によって自ら閉ざしてしまうとしたら、本人にとってはもちろん、社会算対にとっても大きな損失です。

社会問題となっている、引きこもりやニート(就労、就学、職業訓練のいずれも行っていない人)も、社会不安障害(SAD)が原因となっている可能性が高いと考えられています。

発症年齢が低い上に、まだ周囲から病気と見られていない場合が多く、発症しても適切な治療を受けることなく放置されてしまうケースがほとんどです。

そのために、周囲からの理解もなく、時には周囲から馬鹿にされながら、本人だけが悶々として苦しみ続けているようです。

最近多い学校でのいじめや自殺の問題にも、社会不安障害が大きく関わっている可能性があります。

自殺は、社会不安障害の攻撃の対象が自分に向かった場合ですが、攻撃の対象が自分以外の他者に向かう場合もあります。

それまで大人しかった子供が、急に攻撃的になって、刃物で人を殺傷したり、駅のプラットホームから人を突き落として死に至らしめるといった痛ましい事件、いわゆる「キレやすい子供」は、社会不安障害が深く関係しているとみられます。

「キレる」「ムカつく」「ウザい」中学生や高校生の会話によく出る言葉です。

最近では小学生も使うようになっています。子供たちは、いらだちや抑えきれない怒りを、このような言葉で表現しているのでしょう。

最近の子供による暴力で特徴的なことは、それまでマジメだったり、大人しかった子供が、突然「キレ」て凶暴になることです。

一昔前によくいた、いわゆる不良グループは今でも存在するようですが、それとは明らかに違った種類の子供たちが、不良グループに負けない凶暴さで暴力事件を引き起こしているのです。

社会不安障害は、うつ病やアルコール依存症と合併しやすく、合併すると自殺率が高まることが分かっています。

特にうつ病では、うつ病に先立って社会不安障害が発症するケースが多く、社会不安障害だけの段階で適切な治療を行えば、うつ病との合併症を大幅に減らし、ひいては悲惨な自殺を減らすことも可能になると期待されています。

 

  • 5自己診断する方法

ここで、どのような症状が社会不安障害(SAD)に該当するのかを知り、さらに自分自身の社会不安障害(SAD)の程度を把握するために、簡単な自己診断テストをご紹介しましょう。

このテストは、米国コロンビア大学でつくられたもので「LSAS」(エルサス)と呼ばれています。

私自身も、ブレインタブレットを飲み始める前と、しばらくったってからこのテストを受け、自分自身の社会不安障害(SAD)の程度や、ブレインタブレットの効果を測定する目安にいたしました。

ここに紹介するのは、LSASを北海道大学が日本語に訳したもので、「LSAS-J」(エルサス・ジェイ)と呼ばれています。具体的な内容は本書の最終章にあります。

この質問項目(LSAS-J=エルサス・ジェイ)のそれぞれについて、最近1週間にあなたが感じていた様子に最もよくあてはまる番号を、項目ごとに「恐怖感・不安感」から一つ、「回避」から一つ、選んで記入してください。項目をとばしたりせず全部選んでください。

24の質問項目に対して「恐怖感・不安感」と「回避」がそれぞれ最大3ポイントですから、最大24×2×3=144ポイントになります。

ここで質問が「恐怖感・不安感」と「回避」に分かれているのは、社会不安障害(SAD)の患者が多かれ少なかれ、「恐怖感・不安感」を感じるような社会的状況を避けて生活していることを反映しています。

不安を感じる状況を回避すれば、それだけ「恐怖感・不安感」のポイントは低くなりますが、「回避」のポイントは高くなる訳です。

 

  • 6自己診断の目安

総得点0~144点

約30点境界域

50~70点中程度

80~90点さらに症状が顕著。患者が苦痛を感じるだけでなく、実際に社交面や仕事などの日常生活に障害が認められる。

95~100点以上重度。働くことができない、会社に行けないなど社会的機能を果たすことができなくなり、活動能力がきわめて低下した状態に陥っている。

 

ブレインタブレットとは?

  • 1原因不明の不安、イライラの正体

社会不安障害(SAD)は、かつては性格や気の持ちようの問題として医療の世界から無視されていた時代が長かったのですが、現在では脳の中に存在する、ある物質の多い少ないと関わりがあると考えられています。

この物質こそ、本書のテーマであるBT(ブレインタブレット)と深く関わりのある物質です。

私たち人間が熱いとか痛いとか感じるのは、全身に神経が張りめぐらされているからであることは誰でも知っています。

歯医者で歯を抜くときに麻酔を打つと、神経の働きが休止して、痛みを感じなくなります。

また、私たちが筋肉を自由に動かせるのも、脳の指令を神経が全身の筋肉に伝えているからです。交通事故などで神経を痛めると、手足の筋肉には異常がなくても、手足が動かなくなる場合があります。

神経は、私たちの体の情報伝達を担当しています。

筋肉に筋肉細胞があるように、神経にも神経細胞があります。神経細胞には脊髄の中にある非常に長い細胞もありますが、その多くは必ずしも長いものではなく、特に脳は神経細胞の巨大な集合体ですから、脳を構成する神経細胞は、隣接する神経細胞と激しく情報のやりとりをしています。

脳の中の神経細胞による情報のやりとりこそ、私たちの思考活動であり、あるいは脳による知覚や全身コントロール活動なのです。

神経細胞の主たる役割は、そのような情報のやりとりですが、その情報は神経細胞の中では電気パルスとして伝わるのですが、なぜか神経細胞と神経細胞の間は、そうではないのです。

神経細胞と神経細胞の間には、ごくわずかなスキマがあり、これを「シナプス」と呼んでいますが、このシナプスという神経細胞間のスキマを情報が伝わる仕組みは、電気信号とは異なり、ある化学物質を通じて情報のやりとりをしています。

このシナプスという神経細胞間のスキマにおいて、情報伝達を行っている物質(神経伝達物質=ニューロトランスミッター)は、現在までに数十種類が見つかっています。

その中でも特に「原因不明の不安、イライラ」と関わりの深い神経伝達物質が、セロトニンという物質です。

情報伝達の担い手である神経伝達物質セロトニンが、脳の中で(特にシナプスという神経細胞間のスキマにおいて)不足すると、神経細胞間の情報がうまく伝わらなくなります。

シナプスは一人の脳の中に、数十億カ所も存在していますので、神経伝達物質セロトニンの不足は、すぐに脳全体の活動水準に大きな影響を与え、それが「原因不明の不安、イライラ」を引き起こしていることが明らかになってきました。

神経伝達物質セロトニンが脳の中で不足しているのなら、セロトニンを錠剤にして飲めばよいと考える人も多いかもしれません。しかし、これはうまくいかないのです。

人間の体は、体内でいろいろな物質を合成しています。このような体内合成物質を体外から補給してやると、人体はすぐに反応して、体内で合成する努力を放棄してしまいます。

したがって、セロトニンを錠剤にして体外から補給すると、一時的には症状が改善しますが、すぐに補給の効果が効かなくなり、ますます多くのセロトニン補給が必要になるという悪循環に陥ります。

この問題に対して、次のようなアプローチで解決がはかられました。

シナプスという神経細胞間のスキマでは、ある神経細胞Aから次の神経細胞Bへ情報伝達する場合、神経細胞Aからセロトニンを出すのですが、神経細胞Bに達して情報伝達するセロトニンは一部分で、残りのセロトニンは再び神経細胞Aに取り込まれて(回収されて)次の情報伝達に備えるという仕組みがあります。

この再取り込み(回収)の機能が強すぎると、シナプスのセロトニンが不足して、情報伝達に支障をきたす訳ですから、再取り込み(回収)の邪魔をしてやれば、シナプスのセロトニン不足が解消するのではないか、と考えた訳です。

そこで、製薬会社はセロトニン再取り込み(回収)の邪魔をする薬品の開発に取り組み、その成果として登場したのが「選択的セロトニン再取り込み阻害薬」です。

まさに、そのまんまの長ったらしい名前ですが、英語で書くと「SelectiveSerotoninReuptakeInhibitors」となるので、略して「SSRI」と呼ばれています。

これでも一般の人には分かりにくい名称ですので、本書では、脳(ブレイン)に働きかける錠剤(タブレット)として「ブレインタブレット(BT)」と呼ぶことにいたします。

ここで「選択的」とあるのは、数十種類もある神経伝達物質のうちで、特にセロトニンだけを選んで(狙い撃ちにして)、その再取り込み(回収)の邪魔をする薬品だという意味です。

 

  • 2社会現象になったブレインタブレット

新しいブレインタブレットの第1号は、アメリカで開発された「フルオキセチン」(商品名「プロザック」)でした。

プロザックは当初はうつ病の治療薬(抗うつ薬)として用いられたのですが、それまでの抗うつ薬に比べると副作用が非常に小さいことから、うつ病の周辺にある多様な心の病(社会不安障害もその一種です)にも用いられるようになり、アメリカだけで2000万人が利用したという記録が残っています。

日本ではアメリカに遅れること十数年、ようやく2000年(平成12年)頃から、プロザックとほぼ同じ効果のブレインタブレットが発売になりました。

現在、日本で手に入る(医師の処方箋が必要)ブレインタブレットは3種類で、その効果に微妙な違いはありますが、そのメカニズムはプロザックと同じ「選択的セロトニン再取り込み阻害薬」であり、プロザックとほぼ同様の効果が期待できます。

なお、日本ではまだプロザックは販売されていません。

これは製薬会社のマーケティング上の判断(判断ミス?)のせいで、日本における医薬承認手続きが遅れ、それ以降のBTに先を越されてしまったためとされています。

2000年(平成12年)より以前には、日本国内で簡単に手に入るBTは存在しなかったために、BTを利用したい人たちは、プロザックを個人輸入をするなど苦労があったようです。

もちろん当時は健康保険は効きませんから、プロザックの代金100%にプラスして輸入のための送料や輸入手続きなどの費用が必要になり、経済的、時間的な負担が非常に大きかったようです。

それだけの大きな負担を払ってもプロザックを手に入れたいほど、社会不安障害の患者の悩みは大きかったと言えます。

日本では昔から、いや現在でも、新しいクスリの承認(厚生労働省が新薬の国内販売を認めること)に非常に時間がかかります。

そのために海外の先進国ではとっくに普及しているクスリが、日本人には利用できないという問題が多く発生してきました。

確かに新薬の承認を急ぎすぎると、新薬の重要な副作用を見逃したりするリスクが大きくなるのは事実です。

そのような事件を一回でも起こすと、厚生労働省の担当官僚は大きな汚点となり、出世競争に遅れを取ります。

そんな心配に過剰に反応しすぎて、新薬の承認が極めて遅い国になってしまっているとしたら、大問題です。

新薬の重要な副作用を見逃したりするリスクと、魅力的な新薬が日本国内だけ利用できなくなるリスクを天秤にかけて、柔軟な判断をしていただきたいものです。

現在では複数種類のBTが、医師の処方箋さえあれば、日本国内で健康保険を使って安く手に入りますので、日本の社会不安障害の患者にとって、数年前とは比較にならないほど恵まれた環境が実現しています。

そしてこれほど簡単に使えて、しかも驚くほどの効果が期待できるクスリがあるのに、それを単に「知らない」だけで利用せず、素晴らしい人生を手に入れるチャンスをみすみす逃している人たちがたくさんいる現状を改めたいと考えたのが、本書執筆の動機です。

 

  • 3ブレインタブレットの種類と使い分け

それでは具体的にブレインタブレット(SSRI)の種類を見ていくことにいたしましょう。医師の処方箋が必要なクスリですから、どのクスリを選ぶかは、基本的に医師の判断になります。

日本国内で社会不安障害で医師の診断の結果、BTを処方されるとしたら、以下の3種類(商品名では4種類)のいずれかになる場合が多いと思われます。

フルボキサミン商品名:デプロメール(明治製薬)

1999年に我が国で始めて認可されたSSRI抗うつ剤です。

基本はうつ病治療に用いられますが,パキシルのように強迫性障害,社会不安障害,月経前不快気分障害などの疾患にも応用されています。

1日量

維持量150mg2分服

▼デプロメール錠25mg

▼デプロメール錠50mg

保険薬価

25mg1錠50.10円50mg1錠87.80円

フルボキサミン商品名:ルボックス(ソルベイ=アステラス製薬)

商品名は違いますが、成分はデプロメールと同じです。

1日量

維持量150mg2分服

▼ルボックス錠25mg

▼ルボックス錠50mg

保険薬価

25mg1錠50.10円50mg1錠87.80円

パロキセチン商品名:パキシル(グラクソ製薬)

我が国で2番目に認可されたSSRIです。

20mg投与した場合,血中濃度で,最高濃度到達時間は4~6時間,半減期は約14時間前後。

止める際は,徐々に服薬量を減らしていく事が必要で,突然止めてしまうと急激に薬の血中濃度が下がり,反動として離脱症状が必ず出ます。

離脱症状として多いのは,めまい,ふらつき,吐き気,嘔吐,頭痛,不眠,疲労感などがあります。これらは服薬を再開すると改善されますが,離脱症状を起こさないために,飲み始めたら毎日欠かさず服薬することが大切です。

グラクソ・スミスクラインのパンフレットでは,40mg/日→30mg/日→20mg/日→10mg/日・・・を1週間ごとに減量していくと進めるとあり,注意書きに「減量ペースには個人差があるので,自分の判断で量を減らしたり急に止めてしまわないようにしてください.」とあります。

1日量20~40mg1回

▼パキシル錠10mg

▼パキシル錠20mg

保険薬価

10mg1錠137.20円20mg1錠241.10円

セルトラリン商品名:ジェイゾロフト(ファイザー製薬)

2006年7月から使用が認められた,国内3番目の選択的セロトニン再取込阻害薬(SSRI)です。

日本では3番目に認可されたSSRIですが,世界では1番使われている有名な抗うつ薬です。

今までのSSRIの中で1番離脱症状(服用を中止したときに現れる副作用)が軽い。再燃・再発可能性が低いと臨床試験から明らかになった。

薬物動態は,血中濃度で約6~8時間後に最高濃度に達し,半減期は約24時間(ファイザー)と効き目が持続するため,1日1回の服用で済みます.

▼ジェイゾロフト25mg

▼ジェイゾロフト50mg

薬価:

137.2円/25mg1錠241.1円/50mg1錠

 

  • 4抗不安薬(ベンゾジアゼピン系)

以下のクスリは、ベンゾジアゼピン系の抗不安薬ですので、ブレインタブレット(SSRI)とは違います。

ブレインタブレット(SSRI)と比べると、ベンゾジアゼピン系の抗不安薬は

(1)効き目の現れるのが早い

(2)副作用が強い

という特徴があります。

ブレインタブレット(SSRI)について熟知している医師なら、日常的な服用にはブレインタブレット(SSRI)を用います。そして、特別に緊張するような場面が予想される場合(結婚式の挨拶など)に限って、一時的にベンゾジアゼピン系の抗不安薬の服用をすすめると思います。

ジアゼパム商品名:セルシン(武田薬品)

1日量

4~20mg2~4分服シロップ1~10mg1~3分服

▼セルシン錠2mg

▼セルシン錠5mg

保険薬価

1%1g20.10円2mg1錠6.40円5mg1錠9.90円10mg1錠20.90円0.1%1ml18.00円

ジアゼパム商品名:ホリゾン(アステラス製薬)

1日量

4~20mg2~4分服シロップ1~10mg1~3分服

▼ホリゾン錠2mg

▼ホリゾン錠5mg

保険薬価

1%1g18.50円2mg1錠6.40円5mg1錠9.90円

10mg1錠19.80円

ロラゼパム商品名:ワイパックス(ワイス製薬)

穏やかな鎮静作用と軽い催眠作用があり,筋肉のこりをほぐす作用もあります。

神経症だけでなく,消化性潰瘍などを伴う精神的な緊張や,自律神経失調症などの不安をやわらげます.

副作用:

軽いねむ気,倦怠感,運動反射能力の低下が起こったり,食欲不振,口やのどの渇き,吐き気,発疹などの過敏症状などが起こることがあります.大量を連用すると依存性を生じて,この薬を服用しないと,不安になったり眠れなくなったりすることがあります.

ワイパックスはセパゾン同様ベンゾジアゼピン系のマイナー・トランキライザーです.副作用が少なく安全性が高い薬で,多くの症状で処方されています.

1日量

1~3mg2~3分服

▼ワイパックス錠0.5mg

▼ワイパックス錠1mg

保険薬価

0.5mg1錠7.30円1mg1錠13.30円

 

  • 5肉体の病気にも効果がある

現代の病気は、精神と深く関わっており、精神的ストレスをきっかけとして、多くの病気が起こります。胃がキリキリと痛む、神経性胃炎などが代表的なケースと言えるでしょう。

胃腸薬などを飲んでも、原因(精神的ストレス)はそのままですから、完全に治ることはあまり期待できません。

最初は軽い胃炎だったものが、いつしか胃潰瘍になり、恐ろしい胃ガンになることもあります。

精神的ストレスが血管を収縮させることはよく知られています。

血圧の高い人、コレステロールや中性脂肪の多い人に精神的ストレスが加わると、脳梗塞や心臓麻痺などを引き起こし、突然死などで寿命を縮める場合もあります。

BT(ブレインタブレット)によって原因不明の不安やイライラを取り除くことは、単に毎日の生活が楽しくなるというような精神面にとどまらず、肉体的な病気の大きな原因(精神的ストレス)を根本から取り除くのに大きな効果が期待できます。

ブレインタブレットとのつきあい方

  • 1最初に相談する専門家の見つけ方

これまでに説明したような悩み(自覚症状)があなたにある場合、ブレインタブレットは大きな恩恵をあなたの人生にもたらす可能性があります。

社会不安障害は、あなたが人生を楽しむ能力と、社会で活躍するチャンスを奪います。

人生の重大の局面、たとえば進路の決定、職業の選択、結婚の決断のような、人の一生を左右するような重大な意思決定において、社会不安障害はあなたに誤った判断をさせる危険性が大きく、その場合には、後からでは取り返しがつかない事態になる可能性が高いのです。

ですから、本書をお読みになって、社会不安障害の恐ろしさと、それに対するブレインタブレットの効果を納得なさったら、ぜひ実際にご自分でブレインタブレットの恩恵を試していただきたく思います。

かつて日本国内でブレインタブレットを用いる場合には、アメリカなどと比べて非常に不便な状況がありました。

幸いにもここ数年で日本国内での状況は格段に改善しており、あなたがその気になれば、ブレインタブレットを手に入れて、人生を改善するチャンスは大きく開かれています。

私の場合、幸いにもブレインタブレットに詳しい医師と出会うことが出来ましたが、医療関係者でもブレインタブレットについてよく知らない人も少なくありませんので、最初に相談する専門家(医師)は、慎重に選ばれることをおすすめします。

専門科目をよく確かめず、単に近所にあるという理由で開業医を訪ねても、ふさわしい医師に出会える可能性は低いと言わざるを得ません。

ひどい場合には、「性格だから、変わりませんよ」とか「気持ちの持ちようですよ」とか言われて、相手にされない場合すらあります。

ですから、医院や病院に表示されている専門科目(医療科目)には注意する必要があります。

社会不安障害がはっきり分かっているなら、最適な相談相手は精神科の医師になります。

精神科という名称は、「頭のおかしい人がかかる診療科」という古い誤ったイメージがまだ残っているせいか、多くの人が精神科にかかることを嫌いますが、まったく根拠のない迷信のようなものです。

アメリカでは大企業の重役や弁護士、政治家など、社会的地位の高いプロの職業人が、仕事上のストレスに対処するために、かかりつけの精神科医を持っており、むしろ、かかりつけの精神科医を持っていることが社会的地位の高さを表すステータス・シンボルになっています。

精神科にかかることを嫌う日本の現状は、まったくナンセンスであり、後進国的な残滓と言っても過言ではありません。

精神科に対する、そのようなマイナスイメージが世間に残っているせいで、精神科の医師もその名称を「神経科」と表示している場合があります。

ですから、精神科と神経科は、ほぼ同じ科目と思っていただいてかまいません。

社会不安障害がはっきり分かっているなら、と書きましたが、多くの社会不安障害の患者さんは、最初は身体症状、たとえば体がだるい、胃の調子が悪い、夜眠れないといった症状を訴えて医師の診察を受けます。

その場合の医師は、たいてい内科の医師になります。

内科の医師が社会不安障害について理解があればよいのですが、必ずしもそうとは限りません。患者の訴えを聞いた内科の医師は、訴えに基づいて症状の現れた体の部分の検査を行うことになります。

そうして時間と費用をかけて、場合によっては内視鏡(胃カメラ)など苦痛の伴う検査も行いますが、社会不安障害の場合には原因が脳にありますから、体の部分を調べても、多くの場合「異常なし」となって、「様子を見ましょう」「気のせいですよ」というような結論に落ち着く場合が少なくありません。

これでは患者さんは納得がいきませんから、次の別な医師を訪ねて同じような検査を最初から繰り返すことになります。

そして、社会不安障害について理解のある医師にめぐり会うまで、時間と費用を浪費し、苦痛の伴う検査の日々を過ごすことになります。

日本中の病院や医院で、今日も多くの社会不安障害の人々が、必要もない検査を受けていることを思うと、まったく悲劇と言う他はありません。

このような状況で、社会不安障害の専門家として最も頼りがいのある医師は、心療内科の医師だと思われます。

心療内科の医師は、一般の内科の医師に比べると社会不安障害に関する知識が豊富ですから、患者さんの訴えに基づいて体の部分の病気も疑い、必要な検査もいたしますが、その一方で原因が脳にある可能性も考え、必要に応じてブレインタブレットの処方も検討してくださると思います。

また最初に精神科や神経科にかかっても、体の部分の症状があれば、内科の医師が紹介されて必要な検査を行うことになります。

その場合に先にかかった精神科や神経科の医師と、後にかかった内科の医師の連絡、意思疎通がスムーズならよいのですが、日本の医療の縦割り体質からすると、それは余り期待できません。

そのため、患者さんは精神科(神経科)と内科という二重通院の負担がかかってくるだけでなく、後にかかった内科で前述の検査漬けの悲劇に陥る危険性もあります。

それに比べて、最初から心療内科にかかると、体の部分の検査と同時に社会不安障害などの脳を原因とする障害も検査してもらえます。

ですから結論を言えば、開業医でも病院でもかまいませんが、専門科目に「心療内科」を掲げているところにまず足を運んでみるのがよろしいかと思います。

世間では大きな病院ほど優秀な医師がいるという思いこみがありますが、これも迷信に近いものです。

大学病院などの大きな病院には大型の検査機械も整っていて頼りがいがあるような気がするかもしれませんが、大きな病院になるほど新人医師の訓練センターとしての機能も果たしていますから、経験の乏しい医師に当たる可能性もあります。

近所の開業医で、心療内科を専門にしている医師がいるなら、まずその先生に診ていただき、必要があればその先生の紹介で大きな病院を利用するのがよろしいかと思います。

 

  • 2自分にとっての最適な服用量を決める

相談する専門家が決まり、どうやら社会不安障害らしいという診断が出ると、次はブレインタブレットの最適な服用量を決めることになります。

ブレインタブレットは効果の現れるのがクスリの中では目立って遅く、1~2週間かかります。

この遅さ、つまり穏やかな効き目がブレインタブレットの長所でもある訳です。

遅いと言っても1~2週間ですから、これまでの人生で何年も、場合によっては何十年もの間、社会不安障害で悩んできた者にとっては、驚くほど早い解決です。

しかし、とにかく効き目が現れるのに1~2週間ですから、最適な服用量を決めるにも、それなりの時間がかかります。

私が服用したのはパキシルで、医師からは最大一日40mg(ミリグラム)まで増やすことが出来るので、自分にとって最適な量を探って欲しいというものでした。

そのとき注意する点は、急に分量を増減させてはいけないということで、具体的には一日10mgを2週間続け、20mgに増やして2週間というように、時間をかけて2週間ごとに10mgずつ増減させながら、自分の気分の変化を自己観察して、自分にとっての最適な分量を見定めていくことにしました。

私はブレインタブレットの効果が現れるのに2週間、さらにその効果をじっくりと自己観察するのに最低2週間かけましたので、一日の服用量を10mg増やすごとに1か月くらいかけました。

最初一日10mgから初めて、20mg、30mg、40mgと増やし、さらに30mg、20mg、10mgと減らしました。これだけで7か月ほど経過していたことになります。

この7か月間で最も変化が感じられたのは一日10mgから一日20mgに増やしたときで、同じように一日20mgから一日10mgに減らしたときに逆の変化を感じました。

そこで最終的に一日20mgを自分にとっての最適な服用量と決めました。

医師からは、2週間ごとに10mgずつ増減させてかまわないと言われていましたので、3か月半でもよかったのですが、あくまでも私の判断で、倍の時間をかけて慎重に決定しました。

私は最初に10mgを服用したときに、数日間、胃の不快感(ごく軽い吐き気)を感じました。

酒を飲んだ翌日に感じる程度ですので、それほど苦痛ではありませんでした。

事前に医師から、最初の1~2週間は副作用が出ることを聞いておりましたので、不安はありませんでした。

さらに、苦しかったら飲む胃薬を受け取っていましたが、飲むほどもない程度の副作用でした

。服用量を10mgずつ増やすたびに少し胃の違和感が2~3日ありましたが、最初に10mgを服用したときほどではありませんでした。これが私の感じた副作用のすべてです。

言うまでもなく、副作用には個人差がありますので、耐えきれないほどの副作用があれば、医師と相談のうえ、服用を中止しなければなりません。

しかし、副作用は数日で収まるものですので、なんとか耐えられるようなら、少しの期間、我慢してみることをおすすめします。

 

  • 3ブレインタブレットの費用

ブレインタブレット(SSRI)は健康保険がききます。私の場合、パキシルを毎日20mg服用しておりますので、1か月30日分の薬代は約1万1000円です。

これには薬代本体と調剤料などが含まれています。これに健康保険がききますので、実際に薬局で支払う金額は3割負担で毎月3000円少々、一日あたり100円前後です。

薬局でブレインタブレット(SSRI)を購入する前に、医師の診察を受けます。

これに必要な費用は5000円程度で、窓口で支払う金額は3割負担で毎月1500円程度です。

ですから、ブレインタブレット(SSRI)の定期的な服用に関する実際に支払う費用は、毎月5千円弱ということになります。

これは服用するブレインタブレットの種類や分量によっても異なりますが、それほどの違いはなく、毎月1万円を越えることは少ないと思います。

ブレインタブレットの直接的な費用ではありませんが、これ以外に定期的な血液検査の費用があります。

これは絶対に必要な検査ではないようですが、ブレインタブレットの全身への影響をチェックするために、年に2~3回は受けています。時間は10分くらいで済みます。1回あたりに支払う費用は2千円程度です。

血液検査は、単にブレインタブレットの影響だけでなく、簡単な健康診断にもなりますので、ぜひお受けになるようにおすすめします。

精神科の説明でも書きましたが、まだ日本では精神や心に関することで医者に通うことを異常視するような、非常に遅れた考えの人も少なからず存在します。

大都会よりも地方の方が、その傾向が強いかもしれません。しかも都会に比べると近所づきあいが深く、ちょっとしたウワサが短時間に近隣に広まって、本人が不快な思いをする可能性もあるかもしれません。

そのような場合には、何か別なクスリ、たとえば胃薬などをブレインタブレットと一緒に処方してもらい、医院へ通うときは「胃が弱いので胃薬をもらいに医者に通っている」と周囲に説明すればよろしいかと思います。

「食事のあとに胃がもたれる」とでも言えば、医師は胃薬を同時に処方してくれます。

以上で、私の体験とブレインタブレットの説明を終わらせていただきます。お読みいただいたあなたの、新しい人生のスタートのお役に立つことを、心より願っております。

 

自己診断テスト

  • 1人前で電話をかける

【恐怖感・不安感】

恐怖感・不安感を、まったく感じない→0ポイント

恐怖感・不安感を、少しは感じる→1ポイント

恐怖感・不安感を、ハッキリと感じる→2ポイント

恐怖感・不安感を、非常に強く感じる→3ポイント

【回避】

まったく回避しない→0ポイント

回避する(確率1/3以下)→1ポイント

回避する(確率1/2程度)→2ポイント

回避する(確率2/3以上、または100%)→3ポイント

 

  • 2少人数のグループ活動に参加する

【恐怖感・不安感】

恐怖感・不安感を、まったく感じない→0ポイント

恐怖感・不安感を、少しは感じる→1ポイント

恐怖感・不安感を、ハッキリと感じる→2ポイント

恐怖感・不安感を、非常に強く感じる→3ポイント

【回避】

まったく回避しない→0ポイント

回避する(確率1/3以下)→1ポイント

回避する(確率1/2程度)→2ポイント

回避する(確率2/3以上、または100%)→3ポイント

 

  • 3公共の場所で食事をする

【恐怖感・不安感】

恐怖感・不安感を、まったく感じない→0ポイント

恐怖感・不安感を、少しは感じる→1ポイント

恐怖感・不安感を、ハッキリと感じる→2ポイント

恐怖感・不安感を、非常に強く感じる→3ポイント

【回避】

まったく回避しない→0ポイント

回避する(確率1/3以下)→1ポイント

回避する(確率1/2程度)→2ポイント

回避する(確率2/3以上、または100%)→3ポイント

 

  • 4人といっしょに公共の場所で酒(飲み物)を飲む

【恐怖感・不安感】

恐怖感・不安感を、まったく感じない→0ポイント

恐怖感・不安感を、少しは感じる→1ポイント

恐怖感・不安感を、ハッキリと感じる→2ポイント

恐怖感・不安感を、非常に強く感じる→3ポイント

【回避】

まったく回避しない→0ポイント

回避する(確率1/3以下)→1ポイント

回避する(確率1/2程度)→2ポイント

回避する(確率2/3以上、または100%)→3ポイント

 

  • 5権威ある人と話をする

【恐怖感・不安感】

恐怖感・不安感を、まったく感じない→0ポイント

恐怖感・不安感を、少しは感じる→1ポイント

恐怖感・不安感を、ハッキリと感じる→2ポイント

恐怖感・不安感を、非常に強く感じる→3ポイント

【回避】

まったく回避しない→0ポイント

回避する(確率1/3以下)→1ポイント

回避する(確率1/2程度)→2ポイント

回避する(確率2/3以上、または100%)→3ポイント

 

  • 6観衆の前で何か行為をしたり話をしたりする

【恐怖感・不安感】

恐怖感・不安感を、まったく感じない→0ポイント

恐怖感・不安感を、少しは感じる→1ポイント

恐怖感・不安感を、ハッキリと感じる→2ポイント

恐怖感・不安感を、非常に強く感じる→3ポイント

【回避】

まったく回避しない→0ポイント

回避する(確率1/3以下)→1ポイント

回避する(確率1/2程度)→2ポイント

回避する(確率2/3以上、または100%)→3ポイント

 

  • 7パーティーに行く

【恐怖感・不安感】

恐怖感・不安感を、まったく感じない→0ポイント

恐怖感・不安感を、少しは感じる→1ポイント

恐怖感・不安感を、ハッキリと感じる→2ポイント

恐怖感・不安感を、非常に強く感じる→3ポイント

【回避】

まったく回避しない→0ポイント

回避する(確率1/3以下)→1ポイント

回避する(確率1/2程度)→2ポイント

回避する(確率2/3以上、または100%)→3ポイント

 

  • 8人に姿を見られながら仕事(勉強)をする

【恐怖感・不安感】

恐怖感・不安感を、まったく感じない→0ポイント

恐怖感・不安感を、少しは感じる→1ポイント

恐怖感・不安感を、ハッキリと感じる→2ポイント

恐怖感・不安感を、非常に強く感じる→3ポイント

【回避】

まったく回避しない→0ポイント

回避する(確率1/3以下)→1ポイント

回避する(確率1/2程度)→2ポイント

回避する(確率2/3以上、または100%)→3ポイント

 

  • 9人に見られながら字を書く

【恐怖感・不安感】

恐怖感・不安感を、まったく感じない→0ポイント

恐怖感・不安感を、少しは感じる→1ポイント

恐怖感・不安感を、ハッキリと感じる→2ポイント

恐怖感・不安感を、非常に強く感じる→3ポイント

【回避】

まったく回避しない→0ポイント

回避する(確率1/3以下)→1ポイント

回避する(確率1/2程度)→2ポイント

回避する(確率2/3以上、または100%)→3ポイント

 

  • 10あまりよく知らない人に電話をする

【恐怖感・不安感】

恐怖感・不安感を、まったく感じない→0ポイント

恐怖感・不安感を、少しは感じる→1ポイント

恐怖感・不安感を、ハッキリと感じる→2ポイント

恐怖感・不安感を、非常に強く感じる→3ポイント

【回避】

まったく回避しない→0ポイント

回避する(確率1/3以下)→1ポイント

回避する(確率1/2程度)→2ポイント

回避する(確率2/3以上、または100%)→3ポイント

 

  • 11あまりよく知らない人たちと話し合う

【恐怖感・不安感】

恐怖感・不安感を、まったく感じない→0ポイント

恐怖感・不安感を、少しは感じる→1ポイント

恐怖感・不安感を、ハッキリと感じる→2ポイント

恐怖感・不安感を、非常に強く感じる→3ポイント

【回避】

まったく回避しない→0ポイント

回避する(確率1/3以下)→1ポイント

回避する(確率1/2程度)→2ポイント

回避する(確率2/3以上、または100%)→3ポイント

 

  • 12まったく初対面の人と会う

【恐怖感・不安感】

恐怖感・不安感を、まったく感じない→0ポイント

恐怖感・不安感を、少しは感じる→1ポイント

恐怖感・不安感を、ハッキリと感じる→2ポイント

恐怖感・不安感を、非常に強く感じる→3ポイント

【回避】

まったく回避しない→0ポイント

回避する(確率1/3以下)→1ポイント

回避する(確率1/2程度)→2ポイント

回避する(確率2/3以上、または100%)→3ポイント

 

  • 13公衆トイレで用を足す

【恐怖感・不安感】

恐怖感・不安感を、まったく感じない→0ポイント

恐怖感・不安感を、少しは感じる→1ポイント

恐怖感・不安感を、ハッキリと感じる→2ポイント

恐怖感・不安感を、非常に強く感じる→3ポイント

【回避】

まったく回避しない→0ポイント

回避する(確率1/3以下)→1ポイント

回避する(確率1/2程度)→2ポイント

回避する(確率2/3以上、または100%)→3ポイント

 

  • 14ほかの人たちが着席して待っている部屋に入っていく

【恐怖感・不安感】

恐怖感・不安感を、まったく感じない→0ポイント

恐怖感・不安感を、少しは感じる→1ポイント

恐怖感・不安感を、ハッキリと感じる→2ポイント

恐怖感・不安感を、非常に強く感じる→3ポイント

【回避】

まったく回避しない→0ポイント

回避する(確率1/3以下)→1ポイント

回避する(確率1/2程度)→2ポイント

回避する(確率2/3以上、または100%)→3ポイント

 

  • 15人々の注目を浴びる

【恐怖感・不安感】

恐怖感・不安感を、まったく感じない→0ポイント

恐怖感・不安感を、少しは感じる→1ポイント

恐怖感・不安感を、ハッキリと感じる→2ポイント

恐怖感・不安感を、非常に強く感じる→3ポイント

【回避】

まったく回避しない→0ポイント

回避する(確率1/3以下)→1ポイント

回避する(確率1/2程度)→2ポイント

回避する(確率2/3以上、または100%)→3ポイント

 

  • 16会議で意見を言う

【恐怖感・不安感】

恐怖感・不安感を、まったく感じない→0ポイント

恐怖感・不安感を、少しは感じる→1ポイント

恐怖感・不安感を、ハッキリと感じる→2ポイント

恐怖感・不安感を、非常に強く感じる→3ポイント

【回避】

まったく回避しない→0ポイント

回避する(確率1/3以下)→1ポイント

回避する(確率1/2程度)→2ポイント

回避する(確率2/3以上、または100%)→3ポイント

 

  • 17試験を受ける

【恐怖感・不安感】

恐怖感・不安感を、まったく感じない→0ポイント

恐怖感・不安感を、少しは感じる→1ポイント

恐怖感・不安感を、ハッキリと感じる→2ポイント

恐怖感・不安感を、非常に強く感じる→3ポイント

【回避】

まったく回避しない→0ポイント

回避する(確率1/3以下)→1ポイント

回避する(確率1/2程度)→2ポイント

回避する(確率2/3以上、または100%)→3ポイント

 

  • 18あまりよく知らない人に不賛成であると言う

【恐怖感・不安感】

恐怖感・不安感を、まったく感じない→0ポイント

恐怖感・不安感を、少しは感じる→1ポイント

恐怖感・不安感を、ハッキリと感じる→2ポイント

恐怖感・不安感を、非常に強く感じる→3ポイント

【回避】

まったく回避しない→0ポイント

回避する(確率1/3以下)→1ポイント

回避する(確率1/2程度)→2ポイント

回避する(確率2/3以上、または100%)→3ポイント

 

  • 19あまりよく知らない人と目を合わせる

【恐怖感・不安感】

恐怖感・不安感を、まったく感じない→0ポイント

恐怖感・不安感を、少しは感じる→1ポイント

恐怖感・不安感を、ハッキリと感じる→2ポイント

恐怖感・不安感を、非常に強く感じる→3ポイント

【回避】

まったく回避しない→0ポイント

回避する(確率1/3以下)→1ポイント

回避する(確率1/2程度)→2ポイント

回避する(確率2/3以上、または100%)→3ポイント

 

  • 20仲間の前で報告をする

【恐怖感・不安感】

恐怖感・不安感を、まったく感じない→0ポイント

恐怖感・不安感を、少しは感じる→1ポイント

恐怖感・不安感を、ハッキリと感じる→2ポイント

恐怖感・不安感を、非常に強く感じる→3ポイント

【回避】

まったく回避しない→0ポイント

回避する(確率1/3以下)→1ポイント

回避する(確率1/2程度)→2ポイント

回避する(確率2/3以上、または100%)→3ポイント

 

  • 21誰かを誘おうとする

【恐怖感・不安感】

恐怖感・不安感を、まったく感じない→0ポイント

恐怖感・不安感を、少しは感じる→1ポイント

恐怖感・不安感を、ハッキリと感じる→2ポイント

恐怖感・不安感を、非常に強く感じる→3ポイント

【回避】

まったく回避しない→0ポイント

回避する(確率1/3以下)→1ポイント

回避する(確率1/2程度)→2ポイント

回避する(確率2/3以上、または100%)→3ポイント

 

  • 22店に品物を返品する

【恐怖感・不安感】

恐怖感・不安感を、まったく感じない→0ポイント

恐怖感・不安感を、少しは感じる→1ポイント

恐怖感・不安感を、ハッキリと感じる→2ポイント

恐怖感・不安感を、非常に強く感じる→3ポイント

【回避】

まったく回避しない→0ポイント

回避する(確率1/3以下)→1ポイント

回避する(確率1/2程度)→2ポイント

回避する(確率2/3以上、または100%)→3ポイント

 

  • 23パーティーを主催する

【恐怖感・不安感】

恐怖感・不安感を、まったく感じない→0ポイント

恐怖感・不安感を、少しは感じる→1ポイント

恐怖感・不安感を、ハッキリと感じる→2ポイント

恐怖感・不安感を、非常に強く感じる→3ポイント

【回避】

まったく回避しない→0ポイント

回避する(確率1/3以下)→1ポイント

回避する(確率1/2程度)→2ポイント

回避する(確率2/3以上、または100%)→3ポイント

 

  • 24強引なセールスマンの誘いに抵抗する

【恐怖感・不安感】

恐怖感・不安感を、まったく感じない→0ポイント

恐怖感・不安感を、少しは感じる→1ポイント

恐怖感・不安感を、ハッキリと感じる→2ポイント

恐怖感・不安感を、非常に強く感じる→3ポイント

【回避】

まったく回避しない→0ポイント

回避する(確率1/3以下)→1ポイント

回避する(確率1/2程度)→2ポイント

回避する(確率2/3以上、または100%)→3ポイント

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