名前を決めよう

さて、ここまでずっと呼吸法呼吸法と呼んでいたこの呼吸法ですが、さすがにただ呼吸法というだけでは この呼吸法だと特定できないし、話をするにも不便です。

仲間内でこの呼吸法を話題に上げるときは「コオオオォォォォ」でおなじみのアレで呼んでいたのですが、 流石にこうして規模の大小はともかくとして世間一般に発表するとなっては、「何お前ごときが勝手にアレ の名前使ってんの?」というファンの方々の憤りを買ってしまうこと請け合いです。

以前横浜のとある Bar で飲んでいる時に、この呼吸法の話をしていて「仲間内ではこの呼吸法のことを アレって呼んでます」って言ったら隣に座って一緒に話をしていた人(初対面)も巻き込んで笑いが起こった のですが、さすがにそれとは規模が違います。

そこで、これを機にこの呼吸法を「ソルブリーズ」と呼ぶことにします。 まずアレが作るエネルギーの波は太陽の光の波と同じ形らしいので、太陽を意味する「 sol 」。それと、 やってみればわかるのですが、ただ単に呼吸の「 breath 」を使うよりもそよ風とか微風を意味する 「 breeze 」を使った方がイメージ近いかなぁと。何よりそっちの方が、以前通っていた神戸の Bar のマスター のオリジナルカクテル「ソルクバーノ」に語呂が近いから覚えやすい。便乗万歳!

ちなみにその Bar で私が一番オススメするのは、これまたマスターオリジナルの「トレロ・デ・サングレ」。酔 ってて舌が回らないときは「レロレロ」で通じるらしいけど、チェリーを使う必要はありません

ネットで検索してもほとんど情報が出てこない(『・』の有り無しで検索結果が変わる)のですが、歴史に 埋もれさせるのはあまりに惜しいので、ここでレシピを書いておきましょう。

スロージン(ゴードン) : 20 バーボン : 45 (キンキンに冷凍したアーリータイムズ) アロマティックビターズ : 4dash ライム : 5

シェークしてカクテルグラスに注ぐのが本来のレシピらしいのですが、ステアで作ってロックスタイルにするの が私のオススメです(初オーダーではそう出された)。ネットで唯一分量まで書いてあるサイトがありますが、 そこと微妙に違うのはおそらく総量が 60 ベースか 70 ベースかの違いなのでしょう。どうにも 70 表記は慣れ ないのですが、以前直接電話して聞いたレシピがこうだったので仕方がありません。…この章の半分くら い Bar の話になってますね。次いってみましょう。

 

どうやってやるの?

では無事名前も決まったことですし、このソルブリーズを実践してみましょう。今まで人に教えたことは何 回かあるのですが、その時期によって教え方は違いました。イメージとしては「鼻で口呼吸をする」とか、「鼻 の穴をただの通り道にして、胸で空気を吸い込む」とかって感じなのですが、これだけを伝えたところでわか らないと思います。

ですので、誰でもできるであろうところを基準にして順を追っていきましょう。

Lesson1. 口を開けて温かい息を吐きましょう。冬の日に手のひらを暖める要領です。 Lesson2. 口を開けたままの状態で、今吐き出した息と全く同じ経路を通すように、今度は息を吸い 込みます。

Lesson3. Lesson1.2 を何度か繰り返したら 1 で息を吐く前に口を閉じます。そのままだと息を吐き出 せないので、鼻から暖かい息を出します。

Lesson4. 今度は Lesson3 で吐きだしたのと同じ経路を通して、息を吸い込みます。

以上。「嫌なことを考えて気を重くします」→「ほらできた」で覚えられる獅子咆哮弾に比べたら若干ステ ップ数は多いですが、とりあえず試してみてください。

当然ですが、一度覚えてしまえば Lesson1,2 は飛ばしてしまって構いません。開始前に「奥義 反武 裏威頭」と唱えてルーチンを組む必要もありません。

なお、もしかしたら中には「それただの XX 呼吸」とか、「●●界隈では割と普通に教えられている呼吸 法」とかいう可能性もありますが、少なくとも私は知りません。一歩が自分で考えながら練習している中で 身に着けた技が、実はデンプシー・ロールという技だったというようなものです。じじいも、何より自分で編み 出したと言うことが素晴らしいと言ってくれることでしょう。

また、「え、これって前から普通にできるけどこれがなんなの?」って人も中にはいるでしょう。実はそれが 色々と効能のある不思議な呼吸法だったのです。

で、やはりここでまず気になるのは、「それっぽい感じにはできたけどこれでホントにあってるの?」ということ だと思います。ですが、ソルブリーズがちゃんとできているかどうかは割とあっさり判別ができます。

まず一つ目は、通常の鼻呼吸と比べたら明らかに呼吸音が違うのです。音の出所が違うと言ってもいい のかもしれません。音を文章で表現するということは中々難しいのですが、通常の鼻呼吸だと音の出所は 鼻の穴を出てすぐ位の辺りにあります(いわゆる「鼻息が荒い」状態にして試してみましょう)。そして音の出 方も風が通り抜けるような若干高音な感じになっています。対してソルブリーズは音の出所が口の中にあ ります。そして音も低音で、くぐもったような感じになります。熟睡している人がいびきではなく大きな寝息を 立てているような場面を想像すればよいかもしれません。

二つ目はもっと単純で明確です。鼻から 20 秒息を吸い続けてみてください。それができているならソル ブリーズはできているという証拠です。逆に言えば通常の鼻呼吸ではまず無理だと思います。 10 秒でもい けるかどうかという所でしょう。なお、ここで 20 秒と設定したのは通常の鼻呼吸ではまず無理だけど、ソルブ リーズなら慣れてなくてもそれ位は軽くいけるという最低限の目安としてです。慣れてくれば 40 秒は普通 に、調子が良ければ 1 分位吸い続けられます。

やってみればわかると思うのですが、通常の鼻呼吸と比べてソルブリーズは吸い込む(吐き出す)空気の 量を非常に小さく調整できるのです。肺がパンパンになってこれ以上息を吸えない状態を 10 として、通常 の鼻呼吸で吸い込む空気量が秒間 1 (ミニマム)だとしたら、ソルブリーズは 0.2 位まで抑えられているでし ょう。それに加えて、通常の鼻呼吸でもう吸えないというところまで空気を吸い込んでからソルブリーズで吸 い込むと、少しですがまだ吸えます。

この時、今までパンパンだった肺にさらに空気を送り込むのではなく、周りに押さえつけられていたせいでこれ以上膨らまなかった肺が、別の空きスペースを見つけてそこに空気を送り込んだような感覚になると思 います。実際は更に空気を送り込んだため、膨らんだ肺が周りを押しのけただけなのかもしれませんが、こ の辺りはこのページの内容は医学的根拠に基づいたものではありませんということで一つご容赦を。

この章の冒頭で述べたように、この呼吸のイメージの一つとして「鼻で口呼吸をする」というものがありま す。例えば、大きく深呼吸をして下さいと言われた場合あなたは鼻と口どちらで呼吸をするでしょうか。大 抵の人は口からだと思います。スポーツなどで息が切れた場合も鼻からの呼吸では間に合わず、口でぜー ぜーすると思います。

そんな口呼吸ですが、「口呼吸」で検索すると「治し方」だの「危険」だの「今すぐ鼻呼吸にしよう」だのと いった記事がゴロゴロ出てきます(今検索して、「鼻で口呼吸」というキャッチフレーズが非常に不安になっ てきた…)。

その中で見つけた興味深い記事が、口呼吸は鼻呼吸よりも酸素を体内に取り入れられないというも の。口呼吸が悪い悪い言われてるのは口の中が乾くからだと思っていたのですが、そんな違いもあるとは知 りませんでした。たくさん空気を取り入れることと、酸素を体内に取り入れることは別物ということなのでしょ うか。ですが、そうなると納得のいく仮説が立てられます。つまり表にすると

空気流入 量

酸素吸収 量 鼻呼吸 少 多 口呼吸 多 少 ソルブリーズ 多 多

こんな感じ。口呼吸をするのと同じ位空気を取り入れ、その中から鼻呼吸と同じ位酸素を吸収してい る。しかも口呼吸の様に口の中はあまり乾かない(この辺については後でちょっと触れます)から 24 時間で も続けられる。だから身体に色々と影響がでると。

あとはトッキーが言っていたように、ゆっくりと大きく深い呼吸は効率が良く、浅く小さい呼吸は効率が悪 いというのも関係があるのでしょうか。ちなみに、割とガチであまんちゅ(アニメ版)よりもぐらんぶるでダイビング に興味を持っているんですが、別に変なことじゃないですよね?健全なダイビングマンガですし。では、いよ いよこの呼吸をすることによる効能について説明していきましょう。

 

効能-超短期

まず、速攻で実感できる効能から説明します。それは「ジョギングの際息が乱れにくい」です。効能という よりも効果といった方がいいのかもしれません。通常ジョギング中に口で息をすると呼吸が浅くなりがちです し、すぐに口の中が乾いてしまい余計な体力を使ってしまいます。かと言って鼻呼吸だと空気の流入量が 少ないためこれも息が切れてしまいます。

そこでこの呼吸法です。とにかくやってみればわかるのですが、前述の通り口呼吸と同じ位の空気流入 量と鼻呼吸と同じ位の酸素吸収量により、ジョギングしながらも苦しくないように実に自然に呼吸をコント ロールできます。

事実、私は一時期運動不足解消のため週に数回 1 時間程度のジョギングをしていたのですが、その 際全く息を切らすことなく走り終えていました。厳密に言うなら途中若干苦しくなることはあったのですが、 それでも走りながら深呼吸をすることで、ペースを落とすことなく呼吸を整えられました。

「ジョギングなんてしないしなぁ」という人もいるかもしれませんが、こう考えてください。このまま歩いていた ら電車の発車に間に合うか微妙なタイミングなので途中から小走りに切り替えた。そんな時でも 5 ~ 10 分程度なら余裕で走り続けられる。かろうじて電車に乗り込めても肩でぜーぜー息してたらかっこ悪いけ ど、ソルブリーズでの深呼吸なら傍目から見ても特に息が切れているようには見えない。\ベンリ/

実際この使い方には何度もお世話になっています。以前会社の飲み会があり、乗れなければ開始時 間に間に合わないバスの発車に 10 秒差程度で間に合わなかったので、 5 分程度走り続けて次の停留 所でギリギリのタイミングだったくせに何食わぬ顔で乗り込んだこともあります(もちろん道路状況の影響も ありますが)。

これから話す中・長期的効能については個人差があるかもしれない、もしくは私の勘違いである可能性 もあるため、そこまで信じてやり続けられない人もいるとは思いますが、この効果だけでもこのソルブリーズを 覚える価値は十分あると思います。

一点誤解の無いようにいただきたいのですが、この効果はあくまで「息が切れにくくなる」なので、当然足 は疲れます。また、重い荷物を持っていたり走りにくい服装だったりしたら軽装に比べて疲れやすいし息も 切れやすいです。

それと、汗は普通に出るので、前述の電車にギリギリ乗れたタイミングで何食わぬ顔をしている場合、 汗の処理は別途お願いします。特に横から頬をベロリと舐められて、嘘をついているのがばれないように気 を付けてください。

 

効能-短期

次の効能は「睡眠の質があがる」です。ざっくりとした物言いですが、もう少し詳しく書くと、仮眠程度の 短い睡眠時間や椅子に座ったりソファに寝転がったりと、一般的には疲れ取れないだろと言われるような 寝方でも、一晩ぐっすり寝たかのように疲れが回復するのです。

実際私の生活サイクルでは PC の前でネットやテレビを見ながら寝落ちしたり、意識してこれから寝ようと いう時も座いすを横に倒して寝そべるなどあえて寝づらい体勢にすることが多いです。時間帯で言うと、 0 時過ぎとか 1 時過ぎに仮眠をとって、 4 時~ 6 時くらいに起きてまた作業をすると。まるで指名手配され た逃亡犯の様ですね…。

一時期転職のために自宅で勉強していたのでその時は相当お世話になりました。んで、いまだにそのク セが抜けなくなったと。何というか、睡眠の重要性を馬鹿にしているわけではないんですが、ソルブリーズで 睡眠時間が短くても済むようになったら寝ている時間がもったいないなぁと。

で、ここからは考察の話です。まずこの効能を得るためには 24 時間無意識でできるようになれば一番 いいのですが、慣れるまでは寝入る前だけ意識しておけば OK だと思います。おそらく重要なのは睡眠中 の酸素吸収量なので、寝入る前にできていればそのまま睡眠に入ってしまい、通常より脳へ行きわたる酸 素が増えよりよい睡眠になるのではと。

ただこれは私の経験則なのですが、睡眠時間が短くなると言ってもどれだけ短くなるかは日によって違 います。特に私は上述の仮眠の際目覚ましアラームなどはかけず、目が覚めたタイミングで起きるようにし ています。目覚ましをかけると起きてもまだ眠いことが多く二度寝をしてしまいむしろ逆効果なのです。目が 覚めるのはちゃんと必要な分の休息が取れた証拠として捉えています。

それとこれをやりたい・やらなくちゃいけないという明確な目標があったり、昼休みなどで何時に起きなくち ゃいけないとかが決まっている時の方がよりこの短い睡眠の効果は表れます。そういう時は 2 時間とか、も っと切羽詰まった時だと 15 分 2 セットとかでも一日睡眠不足を感じることはあまりありません。

逆に明確な目標がない場合は普通の睡眠時間と同じ位寝てしまうこともあります。この辺りは性格の 差もあるかもしれません。

あと、アルコールが入った場合も効果は薄いです。少量ならいいのですが、がっつり入ってしまうと普通に 朝まで寝てしまいます。酔ってるせいで睡眠中に通常の呼吸に戻ってしまっているのか、アルコールの分解 には効果が表れにくいのかは定かではありませんが。

 

効能-長期

最後の効能ですが、痩せます。そして痩せた体型を割とキープできます。 正直この効果が誰にでも現れてくれるのかはわかりません。ですが、少なくとも私はこのソルブリーズをな るべく 24 時間続けるようになってから、約 3 か月で 8 kg近く痩せました(標準体重 +8 kg→標準体重)。 それが 3 年程前の話なのですが、今に至るまで時期的に少し増えることはあっても、せいぜい基本標 準体重 +2 ~ 3 kg程度をキープし続けています。厳密にいえばこの頃はちょうど職場環境が変わったとい うことや、健康診断が近づいてきたときに「折角だから標準体重まで落としてみようか」と思って 1 時間程 度のジョギングをしたりとかもしたので、この落ち方が呼吸のおかげだけと断じていいものかどうかはわかりま せんが、関係はあると思います。

想像するなら、酸素の吸収量が増えたから基礎代謝が上がってどうこうとか、普通の呼吸と比べてイン ナーマッスルを使っているからどうこうとか(本当に使っているのかはわかりませんが)ということかなと。

ただ、痩せてから初めて前述の横浜の Bar に行ったときは開口一番「ずいぶん痩せたねぇ」と驚かれた ので、腹回りだけとかではなく顔もちゃんと引き締まっていたようです。そう考えると基礎代謝が~という方が あり得るのかな?

ともかく、ダイエットが目的という人にこの呼吸だけやってれば大丈夫ということは流石に言えませんが、 既にジョギングなどの運動が習慣づいている人がこの呼吸を取り入れれば、おそらくダイエットの効率も上 がることと思います。

酸素の吸収量が上がって代謝がどうこうという話というよりも、息を切らさず運動をできることで運動その ものが楽しくなる、いわゆるランナーズハイの状態にすんなり持っていけると思います。

 

副作用

ここまではメリットをつらつらと書いてきましたが、実は若干の副作用があります。それは「時々ごっついゲ ップが出る」です。人によっては何でもないことですが、人によってはかなり恥ずかしいかもしれません。ええ、 そりゃもうコーラを飲んだ後に確実に出る位のゲップ並にごっついものです。むしろ遠慮なく出したときは爽 快感さえ感じるほどです。ただ、逆に考えるとごっついゲップが出るということは、日常の中でソルブリーズを 続けられているという証明にもなります。この辺は良し悪しですね。

それともう一つ、ノドが乾くことがあります。水分が欲しいといった「渇く」ではなく、乾燥する「乾く」です。 実際ソルブリーズを試してみるとわかるのですが、通常の鼻呼吸と比べて空気が直接ノドの方まで届く感 覚があるので、おそらくそのせいでノドの奥の方が張りついたような感覚になります。

大抵はツバを飲み込んだり水分補給したりですぐ直るし、これも無意識にソルブリーズ続けられていたと いう証明になるので気にしなければ気にならないのですが、寝るときはちょっと注意が必要です。

一度だけなのですが、ちょっと乾きがひどすぎて声を出そうとしたらノドが痛くなり、数日まともにしゃべれ なくなったことがありました。病院に行ったり寝るときに加湿器を使ったりして治ったんですが、その時は空 気がノドに当たるだけで若干痛みがあったので、その間はソルブリーズを辞めていました。

ただ、まともにしゃべれないというのは流石に不便を感じましたが、それよりも得られるメリットの方が遥か にでかいので今でもソルブリーズは続けています。というより、普通の鼻呼吸に戻ることができません。

何故かはわかりませんが、日に何度かは普段無意識下で行っているはずの呼吸を意識的にする瞬間 が誰しもあると思います。その際に普通の鼻呼吸だとなんだか息苦しさを感じてしまうようになってしまった のです。むしろ「普通の鼻呼吸ってやり方これでいいんだっけ?」と考えてしまう程です。慣れてしまうとここ までの域に達してしまいます。言ってしまえばただの呼吸法なのでまずないとは思いますが、今わかっている のよりもっと重大な副作用が見つかったりしたらこの先の私の人生はとても不便なものになるでしょう。

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