ダイエットを開始する前に

常に何かしらの「ダイエット方法」が流行っている昨今ですが、女性であれば、一度は「●●ダイエット」と名のついたものを試したことはありますよね?

私もまだ恋する乙女な時代に、当時はやっていた食事制限と、食べる物を制限したダイエットに挑戦したことがあります。ですが、結局長続きせず、高いお金を払って、ダイエット食品を購入したにも関わらず、失敗に終わった痛い経験だけが残りました。

食べる、イコール食欲は、生きている限り抑えることができない欲の1つです。そうです、本能からきている食欲に、勝とうとすること自体が間違いなのです。

食べないようにしようとしても食べたくなってしまう、食べてしまう、それが人というもの。例えダイエット方法を変えたとしても、それに耐えうる環境や、強い意志がない限り、続かない、続いたとしてもその後リバウンドしてしまう結果に。

“色食の二欲より大なるはない。色食の二欲のうち、色欲は断つことができても、食欲は断つことができない。“

という言葉をご存じでしょうか?

食欲を断つということが、いかに理にかなわないことなのか、ダイエットにチャレンジして、失敗した人なら誰でも気付いていることでしょう。

最終的に、「食養とは、何を食っても決して病気にならず、毎日毎日を力強く、楽しく暮らしながら、何かしら残る仕事を仕上げること」と説いています。

ダイエットをすることに執着して食べることを我慢するのではなく、食べたいと心から感じているものを食べて、楽しく自分らしくダイエットしながら生きること、それが幸せということなのだと。

とは言え、好きな異性に振り向いてもらいたい、または素敵な男性と恋をしたいから、自分自身を磨くためにも、体重を落としたいと考えるのはある意味、思春期の自然な流れでもあります。

そもそも、雑誌などに出ているモデルは痩せすぎていることが多いので、それを真似して痩せようとすることは、これから母として子供を授かる女性の体形としては、あまり好ましくない状態です。それを良しとする異性が増えていることも同様に。

ただ、私もかつてそうだったように、恋する乙女には何を言っても無駄なもの。

そうだとしたら、ダイエットしなければ!と力まなくても、自然と痩せてくれたら、それに越したことはないですよね?しかも健康的に。

実は、それが私や旦那の場合、「マクロビオティックな食生活」にあったのです。

私自身、そもそもマクロビオティックを始めたのは、体調不良によるものでした。ダイエット目的で始めたものではありません。

ところが、当時身長163cmに対して体重が52-3キロあったのが、今は47キロあたりをうろうろしています。「特に痩せようとしていないのに」です。

何を変えたかというと、いつもの食事をマクロビオティックな食事に半分切り替えただけです。マクロビオティックな食事とは、玄米菜食中心のメニューで、昔ながらのお味噌汁と玄米ご飯、それに野菜中心のおかずを少々、お漬物があればなお良しといったもの。ご飯も白米ではなく、なるべく玄米を炊いていただきます。

玄米ご飯は、白米のご飯と異なり、粒が固めなのでよく噛まずに飲みこむと、胃もたれしますので、自ずとよく噛んでから飲みこむ癖がつきます。また、白米と違って栄養価も高く、消化に時間がかかることにより、腹持ちが良くなり、なかなかお腹が空かないようになります。

主食を玄米に変えた事で、間食が少なくて済むようになったのです。

ただし、私の場合、完全にマクロビオティックなメニューにしているわけではありません。

外食をすれば、マクロビオティックなお料理を出してくれるお店はめったにないので、普通の食事になります。時間がないときは、即席と名のつく加工食品のお世話になることもあります。

というのも、マクロビオティックという考え方自体は、●●を食べてはいけないという教えではないからです。時に何を食べても、体を良い状態に戻すことができるよう、普段からベストな状態にしておくという考え方なのです。

とても柔軟な教えだと思いませんか?

そんな食事を心がけるようになってから、暴飲暴食するという事自体がかなり減ったのは事実です。これにより、体重も徐々に減り、現在の体重で留まっています。健康的な身体になっただけではなく、体重も身軽な状態になるなんて、思いもよらないプレゼントですよね。そして、これは私に限らず、衣食住を共にしている旦那も同じく。

旦那の場合、昼間の食事は外食だったりするため、私と全く同じではありませんし、朝食もあまり食べないようにしていたので、痩せるのは当然かもしれません。そして、カレーや焼き肉、ラーメンといった油脂が盛りだくさんなメニューを好む傾向にあり、私もしかりでした。

これをお肉の代わりに「大豆ミート」や「お麩」や「豆腐食品」をうまく活用したり、玄米ご飯の炊き方やその調理法を工夫したり、その時々の旬な野菜や海藻を含むおかずやお味噌汁を普段から食べることを続けたり、海藻をなるべく毎日口にするようにしたり、その結果、痩せたことになります。

そのうち、たまにお肉を口にすると、今まで感じなかったお肉の「臭み」を感じるようになり、自然と体が欲しなくなっていったのです。旦那も同じように、今まで大好きだった牛丼屋さんで食べられる「焼き肉定食」。これを久々に食べた際に吐き気が伴い、それから食べたくなくなったようで、そのお店からもいつの間にか足が遠のいていったのです。

それはそうと、そんなマクロビオティックとはいったいどんなものか?名前は聞いたことがあるけれど、詳細が良くわからないという方も多いことかと思います。

明治時代の軍医だった石塚左玄(いしづかさげん)氏が、病を食事の指導から治し、「食養会」の普及活動に務めたことから始まり、その食養会に入った桜沢如一(さくらざわゆきかず)氏が、その教えをもとに、世界平和の思想として、ヨーロッパを中心に、アメリカ、アフリカなどに広めたものがマクロビオティックです。

日本では、その妻桜沢里真(さくらざわりま)先生が、リマクッキングスクールを設立。久司道夫(くしみちお)先生もまた、ボストンを中心にマクロビオティックのスクールを設立、普及に務められました。創始者桜沢氏は、正しい食生活をすれば心身ともに健康になり、いかなる事も自分で答えを見つけられる人となるとしています。

もしかすると、外から見ると、いわゆる頑固者に見えるかもしれませんが、周りに対して自分の意見をしっかり言えるようになりました。以前は、これを話したら周りの人はどう思うだろう、こうするのはやめた方が良いかな?と周りの目を気にしすぎて行動に移せない自分がおりましたが、今はほぼなく。とは言え、他人の意見を受け入れないのではなく、指摘されたらしっかり受け止めて方向修正を行っていくという姿勢は変わりません。

マクロビオティックでは主に、陰陽調和、身土不二、一物全体の3つを原則として、メニューや食材を決めて調理方法や機具を選びます。食材には種類により、季節により、育った場所により、陰陽があるという考え方です。陰陽の中間の中庸の辺りを保つことで、心身の調子をセルフコントロールしていきます。

日本人の底力「お味噌」

マクロビオティックな食事では、日本が古くから使ってきた食材や調味料を主に使います。

日本の調味料の代表格と言ったら、お味噌、発酵食品ですね。お味噌の元は、「ひしお」ですが、このひしおはもともとお醤油を作る材料でした。醤油にならなかったことから未醤(みしょう)という名前で呼ばれ、それが味噌の由来なのではないかとも言われています。

九州などの暖かい地域では、麦から作る麦味噌を、中京地方では豆から作る豆味噌を、それ以外の地域ではお米からできる米味噌を作っています。

そしてこれらの味噌を合わせ味噌にする割合を、季節によって変えてみることがその時々の体の調子を整えてくれます。マクロビオティックでは主に豆味噌と麦味噌の割合を変えて、外気の気温の差にも耐えうる体にします。

長時間かけて、重しをかけて、熟成させる味噌ほど、陰陽で言う陽性化されているので、この場合、早く発酵される麦味噌の方が豆味噌より陰性な味噌となります。よって、寒い季節は豆味噌の割合を増やし、暑い季節は麦味噌の割合を増やし、お味噌自体が陽性すぎる季節は、味噌汁ではなくお吸い物などで味噌自体を使わないという手段にも。お味噌1つとっても、陰陽で考えると、昔懐かしいなぞなぞを解いているようで、楽しくなってきます。

ちなみに、スイーツや洋風のお料理をする際には白味噌を少し加えることで、コクが出てお味噌なのに、甘味が増すように思う場面も。

「人参葉」は、血液浄化に役立つお野菜。軟らかい部分は茹でて、やや固い部分は煮込んだり、天ぷらなどに。

1)お鍋に、ごま油をたらし、火をつけます2)かぼちゃ→さつま芋→大根の順番で軽く炒めます3)昆布だし(※1)と椎茸だし(※2)を入れ、沸騰するまで中火にかけ4)豆味噌と麦味噌をすりこぎで軽くすります5)3)のだし汁を少し加えて滑らかにしたら2)の鍋へ流しいれます6)沸騰しない程度の中火~弱火に火力を調整します。7)人参葉を入れ火が通るまで少し待ったら、火を止めてできあがり。

都会人は運動している?

ところで私、実はものすごい田舎者でして。

東京で暮らすことになってから早8年となりますが、東京に出向いてから「ビル」という大きな建物にご縁がありまして。九星気学的な見方をしても、私の八白土星という星のまわりは、大きな建物に縁があるらしく。高い建物の中は、土からかなり離れた場所なので、自然界からは離れた時間が長くなり、マクロビオティック的陰陽で言うと、あまりよくない環境です。

それはそうと、今からお伝えするのは、「階段」と「通勤」のお話しを。

マクロビオティックな食生活を始めると、体の中がほどよい陽性寄りに変わりますので、病気にかかりにくくなりますし、動きが活発になります。

なぜなら、もともと出不精で引きこもりがちだった私ですが、マクロビオティックなお友達とお茶をしたり、見知らぬ人たちが集う勉強会や朝活に足を運ぶなど、今までにない行動をし始めたのですから。

そもそも、学生時代にいじめにあっていた友達をかばったことによりいじめの対象となってしまったという経験があり。怖いものなしの幼少時代を過ごしてきたのに、一変し、人嫌いになりましたので、社会人となってもその傾向は変わることがなく。そして、そんな自分を守りたいがゆえに、周りとは距離を置いた付き合いしかしないという考え方になりました。ですから未だに、みんなでワイワイという環境は嫌いではありませんが、好きでもないのです。

そんな感じですから、知らない人が大勢いるような集いの輪に、参加することはほとんどありませんでした。そんな私が、仲間とワイワイ食事を楽しんだり、あまり知らない人たちとともに飲みに繰り出したり、そんなことをするなんて考えられない光景です。もちろん、仕事上のお付き合いで、職場の人のお誘いを断れずに、乗り気ではない飲み会でも参加していましたけれど。

そんな自分の中に、いろんな人と会って話をする「自由な自分」がいることに気づいたのは、やはりクロビオティックな食生活が始まってから。

玄米採食は、合う合わないがあるので、みんなにお勧め!というものではありませんが、自分自身、適当に食事をしていた頃に比べて芯が強くなったのは、「玄米」を食べ始めてからだなと思うのです。

それまでは、人の誘いは、断らず、人に流され、上司には素直に従い。会社的には可もなく不可もなく、ただの1人の社員にしかすぎませんでした。でも「玄米採食」を始めてしばらくすると、「これは嫌だ」とか、「これはやってあげたい」など、自己主張が多く出てくる出てくる。たとえ上司を困らせようと、自分の意思をはっきり言えるようになりました。そして、会社外の集まりなどでも、行ってみたい!と思った場所には積極的に動けるようになっていったのです。

学生時代に、一度しょげた人生を取り戻したとでも言いますか。そして、それにプラスして、「都会」という環境が、おのずと動きまわる自分を作り出してくれたのです。

実は都会人は、思った以上に運動しています。人生の半分以上を田舎で暮らしていた私ですので、田舎の暮らしには「車」が必須ということも十分承知しています。運転はお世辞でもうまいとは言えませんが、車がないとどこにも出かけられない地域に住んでいると、成人式を迎えるまでの間に、必然的に車の免許を取得し始めます。そして、ほんの隣の家に行くだけの用事だったとしても、車に乗ることが当然になっていくのです。

振り返ると、自分の足で地を歩くことが少ないのです。学生時代に徒歩やチャリで学校まで通っていた過酷な時代と裏腹に、大人の世界は車世界で、歩くことが極端に少なくなります。そして運動不足で食べすぎる傾向に陥っていくのです。

それと比べて、駐車場料金や電車や地下鉄、バスなどの利便性から、1人1人が車を持つことをあきらめることの多い都会暮らしは、子供時代に舞い戻ったように歩きます。駅までの道のりを歩き、電車から降りた後も、会社までの道のりをひたすら歩きます。周りのサラリーマンもみな同じなので、それを当然と思い、みんなこぞって歩きます(笑)都会に引っ越してきて、最初に驚いたのは、そんな些細な事でした。

車社会にどっぷりつかっていたものですから、車の中の自分一人の時間が取れない(=鼻歌を歌いながらどこかへ出かけることができない)環境を、少々窮屈に感じたのを覚えています。ですが、そのうち都会の通勤にも慣れていきます。

歩く速度も速くなり、駅までの歩く時間が短縮され、人ごみをかき分けて歩くのは、いまだにあまり上手ではありませんが、それなりに歩けるようにもなりました。また、電車に乗った後も、車内の15分程度の短い時間を、有効に活用できるようになります。スマートフォンの普及とともに、本を読むだけのみならず、SNSの配信や、メルマガ文書の作成、チャットで情報を連携するなど。ほんの15分がその日の「やらねば仕事」をあっという間にこなせる時間になりまして。

今までゆっくりダラダラと流れていた時間が、かっちりサクサクとメリハリをつけられるようになり。これも自分の足で歩くという行為を毎日行うことによる、運動の効果もあってと思っています。良く歩くことで体のみならず、脳も活発に働くようになります。

そして、都会は思いのほか、階段が多いこと。

田舎と言えど、ビルがなかったわけではありません。でも都心ほどビルが密集しているものでもなく。その分、会社自体が大きなビルの中にあるという経験が少ないのです。ですから、朝のエレベーター待ちという光景に程遠い生活をしております。先にお話ししたように、歩く速度も速くなっていて、隙間時間の過ごし方を大切にする生活に慣れ始めると、「待つ」という行為を歩くという行為に切り替えたくなる性分に。ということで、エレベータの前で長蛇の列を、ほんの少しでも待つということが我慢できなくなってくるわけです。

そうなると、「いいや、階段で行こう!」と。そして上り始めるわけですが、オフィスが2階や4階だったころはまだよくて、10階ともなりますと、途中5~7階あたりまで来ると、残りがまだあることに後悔し始めます。それでも今更エレベーターに乗るのも、悔しいものですから、ぜいぜいはーはー言いながらも最後まで登りつめるもの。これは、ビル内にオフィスがなかった過去には、あり得ない日常です。

結論としましては、マクロビオティックな食生活に切り替えたことと、車のいらない、ビルの多い都会生活により、出不精でなかなか動かなかった私を、よく動く私へと変えていったということに。つまり、マクロビオティックな食生活を始めたことにより、体の中がほどよい陽性寄りに変わりますので、動きが活発になり、病気になりにくくなると共に、隙間時間を大切にしつつ良く歩き、日常を楽しむ余裕が生まれたのです。

では、暮らす場所を変えてみよう!ということは至難の業ですので、まずは毎朝パン食だったものを、朝ごはんを白米や玄米という粒状の食事に変えてみるところから、チャレンジしてみてはいかがでしょう?

ダイエットの中心は穀物

実はいろいろ、玄米メニュー!

外気が温かく(陽性寄り)なると、玄米ご飯もふっくら柔らかめのもの(陰性寄り)を食べたくなります。陰は陽を、陽は陰を引き寄せるのでこのような心地になるのでしょう。

ということで、温かい季節は玄米を土鍋でふっくら炊きたくなります。土鍋は、とろ火でコトコト長時間炊き込むため、火をかけたらその近くからあまり離れられず。なかなか忍耐のいる作業となります。そして、おこげが出来やすいのもその特徴。炊き上がった直後に鍋底の部分を表面へとグルッと返すことを「天地返し」と言うのはご存じの方も多いと思います。その後、10~15分程度蒸らすことでふっくらさが更に増します。

土鍋で炊く場合は特に、時間がかかるため、どうしても少し多めの量をまとめて炊くことが多くなります。そうなると、1度で食べきれないので、残った玄米ご飯は、「おじや」にすることが飽きずに食べ続けるためのおすすめメニュー。玄米おじやは、おそらく小さい頃テレビで観ていた「日本昔話」などに出てくる炉辺の鉄鍋にいつも入っているのがそうだったのではないのかなと思うのです。ご存じかしら?

そして、おじやにした後、それが更に残ってしまったら、それに全粒粉(国産小麦の全粒粉)や地粉(国産小麦→中力粉が多い)を加えて、オーブンで焼き上げれば、マクロビオティックで言う「玄米おじやパン」のできあがり。

ポイントはおじやが冷たくなってから、おじやとほぼ同量の小麦を加えて調理する点。バタバタ忙しい時の朝ごはんにはもってこいの1品です。

特に玄米おじやにした場合、沢山の野菜が入っていることと、おかゆになるまで煮込まないため、玄米の粒が残ることが多く、大きめに刻んだ具材(椎茸や昆布などのだしがら含め)があることで丸める際にそれらが邪魔になるので、平たく広げてお好み焼きのように広げて焼き上げてもOK。イメージとしては、名前どおりの「パン」というよりは、玄米おじやのチヂミ、お好み焼きのようなものに仕上がります。

また、夏場は特に、残ったご飯はなるべく冷蔵庫や冷凍庫にしまっておきます。冷蔵庫や冷凍庫に一度入った冷たい玄米ご飯は、再調理することで、あたためて使うとベスト。とはいえ、蒸かすのが面倒という時は、玄米ご飯のライスコロッケも有りではないでしょうか。

玉ねぎのみじん切りをひとつまみの塩とともに、甘味が出るまでしっかり炒めて、出しがら椎茸と昆布のみじん切りを加えてさらに炒め、少量の精進だしを加え、味噌を加えて味を整え、最後に冷たい玄米ご飯を。

粉をあまり使いたくない時は、炒めた具材をそのまま丸めて、地粉(国産小麦)をまぶして水溶き地粉にからめ、パン粉をつけてごま油で揚げることも。たまねぎの水分と、少し加えた精進だしの水分で、それなりにまとまります。揚げ油は、胡麻油が私の好みですが、菜種油と半々入れたものでもOK。

こんな感じで我が家の土鍋炊き玄米ご飯は、形と味を若干変えながら食べ続けます。というのも、玄米自体が栄養満点な食材のため、実のところ「おかず」がさほどいらないのです。台所に立つ主婦としては、手抜きに近いようにも見えますが、その方が食べすぎずに済むためかえって体に良いということに。もしも白米が主食の場合は、栄養が足りないため、その分おかずでカバーする必要があります。

玄米メニューのレパートリーが多ければ、飽きずに食べ続けることができますので、玄米食を試している方は、一度はこのフローをぜひお試しください。

玄米ご飯なのに、甘くて噛みごたえのあるおやつの出来上がり!玄米ご飯を美味しいと食べてくれないお子様などのおやつにもぜひ。

【レシピ】玄米の甘いおやつ「玄米ロール」

1)玄米ご飯を温かいうちに、すり鉢に入れて、すり棒で軽く搗く2)玄米ご飯に粘りが出て来たら、塩と麦芽糖または米飴を回し入れ更に搗く3)水で濡らしておいた巻きすに、1)~2)で搗いた玄米を広げる4)ナッツを食べやすい大きさにざく切りにし、パッドの上に広げる5)巻き込む具材(干しイモ、干し柿、干し葡萄など)を食べやすい大きさに切る6)3)の上に5)を並べて、海苔巻きを巻くように玄米ご飯を巻く7)6)の巻き方で形が落ち着いたら、巻きすからご飯と取り出し、4)のパッドの中に入れ、ころがしてナッツを全面的につける

8)濡らした包丁で、食べやすい太さに輪切りし、器に並べてできあがり!

 

日本の「スーパーフード」たちが首相を育てた?

マクロビオティックと言えば、穀物中心の食事がメインに。

「食の七段階」というものがありまして、病人さんや体質改善を考えている人に対して、徐々に穀物が主流になる割合へ変えていきます。マクロビオティックな食生活を進めるうちに、穀物以外をあまり食べずともなんとかなるように、はたから見るとちょっとぐうたら主婦的な発想が、実は体にとってベストな状況となります。

時に、地域によって、またはその年の気候により、お米が不作という場合もあったのでしょう。そのような場合に、日本には古くから「雑穀」と呼ばれる穀物も多く栽培されてきたので、これらがお米の代わりに主食の中にプラスされて食べられてきました。

ここで面白いお話を1つ。青森出身の先生から聞いた話で、青森県はお米が良く採れる地域だからなのか、有名な力士が多く、おとなり岩手県は冷害が多くお米が採れなかったので、雑穀の食文化が栄えたせいか、首相を出しているとのこと。確かに調べてみると、青森県出身の力士は、先代貴ノ花をはじめ多数なのに対し、首相はゼロ。岩手は力士は数えるくらいしかないのに、首相は5名ほど。北国同士ですぐお隣の県同士なのに、なぜこんなに違うのだろう?という話に。その際に「雑穀」の話も。

お米がしっかり採れた青森県民は、その白米を比較的毎食食べることができた地域なのに対して、太平洋に面した盆地で平野の広い岩手県では、四季や朝夕で寒暖の差が激しく、時々襲われた冷害で、お米がしっかり採れない年も多く、青森県民ほど白米を食べることができなかったのではないかということに。そんな不作時にもたくましく育ってくれた雑穀を白米に混ぜて、または、多めに食べることが多かったのでしょう。更に白米は、お米の栄養素が一番詰まっている「糠」の部分を削ぎ取っています。小さすぎて糠を取りきれない雑穀は、そのほとんどが糠の栄養素もしっかり含んだまま食べるため、白米より栄養素が高いということにもなりますね。

お米が採れず、しぶしぶ雑穀を食べていた地域の人たちが、もしかすると、それらの豊富な栄養素を摂取することになり、マクロビオティックで言うことの「宇宙の秩序」により、感性が磨かれて何かしらひらめきがあったので、首相が多く誕生したのかもしれません?

でも雑穀ってどんなふうにして食べれば良いのかしら?食べた事がない方はそう思うのではないでしょうか。雑穀と一言で言っても、種類がいろいろあります。

茶色くて大きい粒状の「高きび」は大きいだけに少し臭みの強い雑穀です。調理する前にしっかり洗うことがポイントですが、丁度粒の大きさが、ひき肉サイズなので、ひき肉の代わりに使える雑穀でもあります。

1.5倍程度のお水とひとつまみのお塩を入れて、2~30分程度で炊きあがります。

そうです、お米より粒が小さい分炊き上がりが早いのです!高きびは特に他の雑穀より粘りが強く出ます。炊き込むことで独特の粘りと歯ごたえに。

その他に、稗や粟やアマランサスなど。稗や粟は高きびよりやや小さめの黄色い粒でできています。昨今は「もち粟」などとモチモチ感のある粟も売られています。

糖尿病の系統のある人は、「粟」が良いとされています。白米御飯を炊く際にこのもち粟を大さじ1~3、お好みで入れて炊き込むことで、よりモチモチしたご飯に炊き上がります。これがまた美味しく。

その他簡単で美味しいのが、もち粟や黍を炊き込んだものを丸めてお団子状にし、おしるこの餡をかけて食べること。炊き込む際に一つまみのお塩を入れることで、雑穀の甘味が引き出され、炊き上がり直後は、粘りがあるのでお団子状に丸められます。とても簡単な上に、美味しいのでこれもおすすめの「おやつ」です。

マクロビオティックなメニューは、穀物や野菜が中心なので、結構お腹のもちが良く、市販のスナック菓子を食べるより、マクロビオティックなおやつを食べた後は満腹感が続くので、食欲が落ち着きます。

なんとなく、食べると心も落ち着く様な、そんな感覚も。

旦那がみるみる痩せていく

自分のことは毎日見ているのに、その変化に気付きにくいものです。自分の変化を気兼ねなく教えてくれる知人などに、「日焼けした?」とか、「ふけたんじゃない?」とか、「ちょっと太ったのかな?」といった言葉に傷つきながらも気付かされるものです。ということで、人に言われないと気付きにくい自分自身ではなく、家の中の他人である旦那の変化を見てみることにいたします。

これを知ると、自分が気付かないうちに、「いつの間にやらやせていた」ということがわかるかもしれません。個人差はあると思いますが、これと同じようなことが自分の身にも起こっているかもしれないのですから。

まずは、旦那の健康状態についてもお伝えする必要がありそうですね。旦那の健康状態は良好でいつも元気!歩く速度も周りの人より早く、一緒に歩いている人のことを忘れてさっさと先に行ってしまうほど。ところが、結婚後数年経った頃から、いろんな体の不調が出てきました。これも、忙しさにかまけて外食が多かったり、夜遅かったり、規則正しく生活してきた旦那の生活を、私が崩してしまったのだろうと、痛く反省しております。

その中の1つの症状は、花粉症の悪化です。

春になると、鼻水と涙が止まらなくなっていきまして、お散歩好きな旦那でしたが、春の季節はめっきり外に出たがらなくなっていたのです。もちろん、病院にもかなり通いました。目薬や塗り薬、飲み薬まで、いろんな処方をされましたが、治るどころか年々悪化していき、徐々に耐えられない状態にまで悪化していったのです。

最終的には、目の充血、そして「角膜びらん」というちょっとまずい病気に。目をつぶってもひらいても痛くて、涙がぽろぽろ出てくるようになりました。今まで通っていた病院の処方ややり方では治らないし、このままでは失明してしまうかもしれない、そう焦った私たちは、藁にもすがる思いで、東洋医学に頼ることにしました。3つほど先の駅の近くにある、漢方の個人院へ行ってみることにしたのです。中国人の先生と、日本人の針を打ってくれる先生と2名のみの小さい医院。お話好きの先生で一度話し始めるとなかなか止まらず、お話を聞くだけで、30分~1時間と時間が過ぎましたが、旦那の状態を診察した際に、初めに出た言葉が「ひどい状態ですね。早速治療を始めましょう」というもの。

それから、毎月の針治療と漢方薬の投与が始まりました。漢方薬は苦くて茶色い煮出して飲む薬もあり、先生に教えていただいたとおりに、初めてホウロウのヤカンを購入。40~50分かけて、苦くて濃い飲み薬を毎週、煮出すのが私の役割に。決して美味しい飲み薬ではありませんが、背に腹は代えられません。旦那も必死で「まずい!でも美味い!」と言いながら、それを飲み続けました。針治療も初めてやっていただいたその日のうちに即効で、充血していた目の赤みが消えていったのを覚えています。「ここに来て良かった」と心底思ったのを今でも思い出します。

ただ、それでも2ヶ月に1回くらいは、目の痛みに悩まされ、鼻づまりもおさまらずという状況が続いていました。そしてこの症状は、生活習慣を改めなさいというサインなのだろうと考えるようにもなったのです。それらの状態が始まるきっかけは何なのか?根本的な原因を排除しない限り、これからもずっと症状に悩まされ続けることになりそうだと感じたのは、言うまでもありません。

そしてなんとなくたどり着いた結論は、これらの症状が、旦那が「私」の生活に合わせることで悪化するように思えたこと。

まず1つに、アルコールを飲むと発症する率が高いこと。もともとお酒にあまり強くない旦那ですが、私は、お酒に強い東北生まれ。旦那は、そんな私に合わせてくれる優しいところがありまして、夕飯後に一緒に、ビールや日本酒などをたしなむことが多くなったのです。ただ、このアルコールを飲んだ夜、目の痛さで眠れなくなるという傾向が見えてきたので、なるべくアルコール類は、旦那に飲ませないというルールにしました。旦那と私の体質が違うのだということをあらためて考えさせられたのです。もちろんマクロビオティックでも、アルコール類は極陰(陰性の中でも極まって陰性寄りの食品)な飲食物なので、消化するのに体内に負担をかけすぎたり、極陽を口にしたくなるため、好んで飲みません。

2つに、小麦製品を食べると、なぜか咳き込むことにも気が付きまして。もともと、気管支があまり強くないと聞いておりましたが、ラーメンを食べている時や、スパゲティを食べた直後、そうめんなども、なぜか軽くむせているのにも気付きました。マクロビの講座で「アレルギー」について学んだ際に、人間の体の中には、必要以上の物質を取り込むと、鼻水や目やにといった症状で、体外にそれらを排出しようとするメカニズムが備わっていることを教わったのです。

旦那の咳も、麺類を慌てて吸い込むために発生している咳かもしれませんが、同じ食事でも粒状のご飯の時は全くなく、また蕎麦の場合もほとんどなく。検証したものではありませんが、食べる物によって、咳き込んでいるのかもしれないと考えるようになりました。

そして我が家では時短メニューが多いせいで、スパゲティーをよく出すのですが、その数を少し減らし、粒の御飯、昨今では玄米ご飯をなるべく食べるように食生活を変えていきました。特に玄米は、普通のお米より粒が固めなので、よく噛んでから食べるよう、マクロビのスクールでも教わります。その教えをそのまま旦那にも教え、一緒に良く噛んで食べる習慣をプラス旦那自身が、食べる量や回数を意識的に減らすようにもなりました。

最後に、起きる時間や寝る時間を、本来の旦那の時間に戻しました。私に合わせると、夜遅くまで起きて、朝も遅い時間に起きることに。

これを、旦那の起きやすい時間帯に起きて、眠い時は先に寝てもらうという習慣に切り替えたのです。意識してやったというよりは、無理せず気遣いし過ぎずに、自分の体に合わせた生活へと変えてもらったのです。彼なりの時間の過ごし方に戻してもらうことで、体調を元の状態に戻していけたのです。

このようにして、決して痩せたい!という気持ちを持つことなく、不調な体調を整えたい一心で、玄米菜食の食事に切り替え、食べる物と咀嚼(そしゃく)時間をしっかり持ち、早寝早起きの習慣を取り戻した結果、みるみるうちに体重も減っていきました。

ということは、同じように、マクロビオティックな玄米菜食を意識して、規則正しい生活時間の管理をすることで、いつの間にか痩せられるかもしれないのです。

まずは、ご飯を麺類ではなく穀物の割合を増やし、よく噛んで食べることを意識するところから、始めてみましょう!そのためにも、食べる時間を省略せずに、なるべくゆっくりできる状態で、食べること自体を楽しむところから試してみてください。

明け方の鼻水や鼻づまりは、肺や大腸からのお知らせ、夜中に足がつったり、夜の目やには胆のうや肝臓からのお知らせ、など、実は身体は常にお知らせしてくれています。これらのお知らせを見落とさないよう、注意するだけでも生活の改善ができるかもしれません。

 

3日坊主にならないために

「私は3日坊主!」という人は、結構いらっしゃるのではないでしょうか?

実は私もその1人。熱しやすく冷めやすいタイプです。急激にモチベーションが上がったものは、即行動に移したくなるのですが、特に誰かの真似事だったり、本来好きでもないことなのに何かに感化されて始めたことは、結局3日で終わってしまい、無駄に時間を浪費していたり。

ここでお伝えするマクロビオティックな食生活は、痩せるという意味からすると即効性はありませんが、じわじわと痩せてくるもの。そして、3日坊主になりにくく、長持ちするというものでもあります。

単に痩せるだけではなく、体の中から元気にさせてくれるので、たとえ痩せよう!としなくてもいつの間にかベスト体重へ戻せている自分に気づけるかもしれません。

なぜなら、私と旦那が現にそのような状態になっているから。私と旦那は、初老40代ですので、今から格好良く痩せて異性にモテたいといった色気部分は、全くないわけではありませんが、「見た目」のお洒落を卒業して、中からにじみ出る人格によるモテ方を考えるお年頃です。ということで、決して痩せようと思って始めた生活ではなかったのに、両者、いつの間にか痩せていたというのが事実。この生活を始めて、およそ3年ですが、私は約4キロ減、旦那はなんと、10キロ減と、恐るべき結果が出ております。

いつの間にか痩せていた素敵生活を始めたきっかけは、両者の持病によるものからでした。

ちょうど数年前、私は、今まで経験したことのない体調不良いわゆる「便秘」に悩まされていました。便秘に悩まされることがほとんどなかったというのにです。あまりのひどさに結局病院に検査へ向かうのですが、そこでポリープが発見されるわけです。健康優良児で、自分は病気とは関係のない人間だと思っていたのに、今はやりの病にかかっていたことに、情けなく感じたことを覚えています。

旦那は旦那で、先にもお伝えしたとおり、目の病に侵され始めていました。

右目の網膜剥離により、眼帯をしても痛みの止まらないほどひどい症状に悩まされる日が続きます。彼の場合は、病院に行き検査やお薬をもらうのですが、それでも良くなるどころか、少し治ったように見えてはまた症状が出るという繰り返しの日々に。持病だった花粉症もひどくなり、春先は外に出ることすらできない体調不良になっていったのです。

そんな時に出会ったのが、玄米採食中心の食養「マクロビオティック」の世界。

これが面白いことに、探して見つけたのではなく、偶然見つけたというのが本音でして。特に「体質改善をしよう!」とか、積極的に考えていたわけではありませんが、ポリープを切除した後感じたのは、このままの生活を続けたら、きっとまたポリープができるだろうということ。かといって、薬や病院嫌いの私です。定期的に病院に通って、毎日薬を飲むなんて、頭の片隅にもありません。

自分の内臓なのに、悪くなっていることすらわからなかったこの状況を、どうしたら変えることができるのだろうか?ということをずーっと考え続けていました。

そんなある日の昼休み。消化が良くて、美味しくて、できれば体に良くて、あわよくばリーズナブルなランチがどこかないかな?と思いながら、ぶらぶらしていたら目に入ったのが、新宿のLIMAカフェだったのです。会社からすごく近いという場所ではありませんでしたが、なんとなく、たどり着いてしまった場所です。

ビルの一角に、こじんまりしているのに、鮮やかな緑色の看板で、決して目立つものではありません。なんだか心騒ぐものがあり、入ってみたら、平日の昼間というのに、楽しそうに笑いながら、たくさんの女性たちが調理を習っている風景が見えたのです。その楽しそうな中に、できれば自分も入ってみたい、そう感じたのを覚えています。

そもそも、お料理教室に興味を持ったのは、何を隠そう、旦那のおかげです。今から思うと、まずくて食べられないお料理が時々食卓に並ぶので、なんとかして、楽しくおいしいお料理を作ってもらえないものか?と考えていた旦那の「心からの願い」だったのでしょう。結婚当初、たまたまクーポンで安く購入できた銀座のお嬢様たちが通うような「ちょっとお洒落なお料理教室」のチケットをプレゼントしてくれたのが最初でした。

残念ながら、女性らしい気質や趣味が伴わない私=男勝りなもので、どうあがいても、そのやんわりしたお嬢様的な雰囲気に合わせられず、表面上は楽しそうにお料理を習うのですが結局のところ、お料理教室へ通うことが、おっくうになり、結局途中から行かなくなってしまったのです。

人間、心から楽しめなければ、続けられないものです。

そんな状態でしたので、会社の近くにこんなに繁盛しているお料理教室があること自体に、驚いたのと、旦那をお料理で喜ばせてあげるためにも、通った方がよさそうだという考えも過ぎります。当時は「マクロビオティック」というものが何なのか?ということすらよくわからないまま、とりあえず、偶然見つけた楽しそうなお料理教室に通うことにしたのです。そこで教えられた「マクロビオティックな食生活」の知識で、じわじわ痩せたのには次の3つが考えられます。

1つ目は、単純に、食べる回数が減ったこと。

例えば、旦那の場合ですが、3食欠かさず食べていたものを最終的に、1日2食、悪くすると1食で終わらせてしまう日もあります。ただし、マクロビオティックな食生活をし始めたから1食抜いたというものではありませんので、その理由に挙げるのは少し違います。

私の場合、会社でよく食べていた「間食」というものが少なくなりました。

その理由は、マクロビオティックな食事は、穀物菜食だという点です。お肉やお魚を食べないわけではありませんが、好んで食べません。穀物も主に白米ではなく「玄米」を食べます。

玄米は、白米に比べて糠(ぬか)の部分を残した粒ですので、白米よりもやや硬めで、白米のようなたん白な味とは異なり、深みのある風味があります。このため、飲みこむ前によく噛む癖がつきます。よく噛むようになると、おのずと食べる時間も少し長めに。これにより満腹中枢が刺激されるのと、粒を歯ですり潰して食べるわけですから、もともとすり潰されて消化の早い小麦製品や粉からできた食品を食べるより、お腹のもちが良いのです。

しっかり玄米を食べた後は、5~6時間は、さほど食欲がわきません。そのため、今までと違って、「小腹が空いたからおやつを食べよう!」という気持ちが、おのずと無くなり、間食をとるという習慣が少しずつ改善されていったのです。

2つ目に、1回に食べる量がさほどいらなくなったこと。

おかずを作らずとも、玄米ご飯にお漬物やお味噌汁、梅干し、ワカメのふりかけ、紫蘇ふりかけ、ごま塩など。玄米は、噛めば噛むほど甘味が増しますので、たん白な白米御飯を食べる時より、おかずをあまり欲しなくなります。そして、玄米自体に栄養がたっぷり含まれているので、逆にそれ以上を食べない方が食べすぎにならずに済むということでもります。

そして白米よりも固いため、よく噛まないと消化が悪く、食べ物をよく噛む癖がつきます。そしてこの咀嚼(そしゃく)するという行為が、唾液の効果や、噛むという刺激によりよく考えることができるようになるとも言われています。よく噛みつつ、玄米の一粒一粒を味わいつつ、普段ぼんやり考えていることを職時をしながら頭の中で整理しているようなイメージでしょうか。逆に、よく噛まずに玄米を食べると下痢の原因にもなるので、食事の時間に、ちょっとだけよく噛むという時間をとる食生活に変わります。

この食改善により、サラリーマン生活で根付いた、時間に追われて、早食い&大食いの癖が正されていきました。

3つ目は、野菜の選び方が一新しました。

それまでは、スーパーの野菜で、かつ安売りしているものに目がなかった私ですが、マクロビオティックな食生活になると、野菜を丸ごと食べたいので、なるべく無農薬の野菜を選びたい気持ちになります。そうなると、スーパーに行っても隅の方にある無農薬ブースへ足を運びまして、そこで、もちろんお財布と相談しつつ、パッと見て一番元気そうでおいしそうなお野菜から手に取るように。無農薬野菜を先に選ぶので、お金の残勘定と、その他の食材が後回しになるので、お野菜メインの買い物で終われるのです。

お野菜を買ったからには、おいしいうちに調理せねばと思うのが主婦の気持ち。お腹が空いていても、お茶を飲みながらでも、食べたいメニューへと調理を進めます。

仕事中心で遅い帰宅により、何をするのも面倒くさいと思ってなまけ続けていた調理の時間を無理やりでもしっかりとるようになったのです。野菜が通常の野菜より価格が高いので、無駄なく使い切りたくなるのも主婦という生き物。なるべく皮まで、できればその根の部分も、柔らかくなるまで炒めてみたり、細かく刻んでみたり、今まで野菜と対話してこなかった分、買った野菜の形や固さ、大きさなどを見ながら、時々つまみ食いしながら(笑)、コツコツと作り続けることの楽しさを見つけました。

これにより、外食三昧より食費が浮きますし、余計な食品を買わなくなるので、昔に比べてエンゲル係数が実は低くなっているかもしれません。

そうこうしているうちに、健康的な身体づくりのために始めたマクロビオティックな玄米菜食と、それに伴う生活習慣の改善により、いつの間にかベスト体重へと痩せていったのです。つまり、みるみる痩せるというダイエットではありませんが、じわじわベスト体重へ近づけることができたということに。

「私もやってみようかしら!」と思った方は、まずは、今食べている食事を変えずに、「よく噛むこと」から始めることをおすすめします。よく噛むことは、食事の時間を少し長くとる必要が出てきますが、さほど気合をいれずとも、ちょっと意識すれば誰でも出来ることですから、3日坊主にはなりにくい策ではないでしょうか(笑)

 

素敵な野菜たち

黒い「でくのぼう」

マクロビオティックを習ってから、よく使うようになったお野菜に、ごぼうや蓮根、そして里芋。ごぼうについては、食材として食べる習慣のある地域は少なく、日本や韓国くらいのようです。

野菜を育てるという視点で言うと、水はけが良くて柔らかい土でないと、市販されているような細長い形に成長してくれないのも特徴。ごぼうは、土深くに伸びていく根菜なので、マクロビオティックの陰陽で見ると陽性寄りの根菜です。

効能のみならず、ごぼうを煮込むことで、ごぼうの香りが汁の中にほんのり溶け込んで、何とも言えないうま味が加わりますよね。ごぼう自体は、食物繊維の宝庫ですので、腸に嬉しいお野菜でもあります。

ごぼうは皮の部分に香りのもとがあるので、茶色いからというだけの理由で皮をむいてしまうのは実はもったいないこと。皮に大切な栄養が詰まっているからです。プラス、一物全体という言葉のように、食物を丸ごといただくことがバランスの良い食べ方だから。さらしなどを使って皮がむけない程度に土を洗い流し、皮ごと調理します。

薬膳で言えば、肺・肝臓・大腸に作用(帰経:きけい)し、消炎や解熱、めまいやふらつき、けいれんやひきつりなどの症状をしずめる効能があるお野菜でも。ごぼうを食べる習慣があまりなかったという人は、常備野菜の中に1つごぼうも追加することをお勧めします。

 

甘いお野菜の代表格

また、砂糖を使わないけれど甘味を出したいという食事のメニューに、よく登場するのがたまねぎやニンジン。春のたまねぎは、甘くて生でも美味しくいただけますので春の季節は特におすすめのお野菜でもあります。火が通りやすいプラス、しっかり火を通すことで、甘味が出やすいお野菜なので、カレーやシチューなどの煮込み料理にはなくてはならない食材「たまねぎ」は、砂糖を使わないマクロビオティックな食卓で、甘味を出すために利用するお野菜の代表格なのです。

たっぷりのたまねぎをじっくり炒めたものに、少しの出し汁と塩とお醤油で味を調えた「車麩丼」はその代表格。お醤油の美味しい味のついた車麩を炒めたたまねぎの上に乗せただけのいたってシンプルなメニューですが、これがまた美味いのです。もちろん、お醤油も昔ながらの製法でじっくり時間をかけて発酵したお醤油と、お塩も海から採れる昔ながらの釜揚げの自然塩を。ここがポイントでもあるのですが、これらの少々割高ではあるけれど丁寧に仕上げられた本来の調味料を使って作る「車麩丼」は、こんなに美味しいものなのね?とびっくりするほど素朴な上に美味いメニューの一つです。

この味を占めたら、外食店で食べる●●丼などの甘味が、お砂糖の甘味だということに気付ける舌に変わってくれます。マクロビオティックな食生活をするということは、昨今に多い刺激的な味や化学調味料、食品添加物などで鈍ってしまった味覚を戻すということでもあります。

一つびっくりする変化としては、今まで平気で食べられていた食品が、良いのか悪いのか、美味しさを感じられなくなり、悪くすると、食品添加物だらけの食品を食べた後には口の中がものすごく荒れてしまうという場合も。体に良いものと悪いものの判別が、頭ではなく体でわかるようになるという体験をすることができるかもしれません。

 

大根という助っ人

ところで、話は戻って、常備野菜でもある「大根」は、体内に蓄積されている余分な老廃物を排除し、体の余分な熱を出す働きをしてくれる、とても素敵なお野菜だということをご存じですか?

焼き魚の隣にある「大根おろし」は、単に口の中をスッキリさせるためだけではなく、体内に入ってなお、焼き魚を消化吸収する際の手助けをしてくれているということに。

野菜は、単に栄養補給をするだけのものではなく、体内の働きを補佐してくれる役割を果たすものでもあります。食べ物ですから、食べ過ぎてもちょっと胃にもたれるかもしれませんが、悪い影響を与えるものでもありませんので、この効能を上手に利用して健康管理にも気を付けたいものです。

少し熱が出ている場合は、大根おろしを番茶で飲みやすく薄めた大根湯というお手当もあります。お薬の力を借りるのも仕方のないことですが、さほど重症でない場合に、常備野菜の力を借りて、自分の体調を戻す方法を知っていれば、お薬代も浮きますし、何にせよ元気で生活できる秘訣にもなります。

 

一定以上の「激やせ」にはなりません

「食べ放題」イベントに出かけると、次の日胃もたれなどでグロッキーになり、食べ放題とは言え、食べ過ぎたな・・・と反省したことは、誰でもあるのではないでしょうか。

限度を超えた過激な動向は、かえって自分をおざなりにするということを。

マクロビオティックな玄米採食をすることで、いつの間にかベスト体重から不動の体系を手に入れることができますが、激ヤセにはなりません。

なぜなら、これも私と旦那がそうだから。どうあがいても、ガーリーにはならないのです。理由は簡単で、お腹が空いたら我慢せずに食べているから(笑)

そのようになっているのは、そもそも目的が痩せるためではないからです。健康な体作りをしたい、健康だった昔の体質に戻したい、そう願った結果たどり着いたのがマクロビオティックな食生活です。激ヤセを目指すなら、それ相当の覚悟で、激ヤセするための過激な何かをやる必要がありそうです。

お腹が空いても食べない=断食をする、長時間ハードな運動をする、など、激ヤセするには「激」な何かをしなければ、希望するスピードの痩せ方にはなりません。

激ヤセしない理由の1つは、

玄米採食をすると、体が必要としている栄養素が、体内にしっかり吸収されます。それは、特に野菜や玄米ですので、腐りにくくするための添加物や、見た目をよくするための添加物といった人間が食べ物に効率を求めすぎたあまりにできた食品添加物が入っていません。

くどい書き方ですが、要は、人類が誕生して長い間のうちに消化したことがある食品を主に食べますので、そもそも体が消化吸収することに慣れている食品を食べていることになります。

食品添加物が悪いということではありません。世の中にそれらを出す前にしっかりテストだってしていることでしょうし、これらが取り入れられたことにより、飢餓から救われた、食中毒などが減った、など、メリットもあると思います。

がしかし、それらを長期間継続的に食べることによる人間の体内、または子孫に影響する度合いまではわかっていないというのが現実ではないでしょうか。玄米採食を継続し始めると、そういったものを極力食べなくなり、万が一食べたとすると、すぐ体に何らかのデトックス作用が働くようになりますので、私の場合、全く食べないというわけではありませんが、昔ほどそれらを食べたくなくなりました。

激ヤセしない理由の2つは、

マクロビオティックの考え方の1つ「陰陽」の世界から見ると、極陰は極陽を引き寄せるという定理もあります。それに私の想像を追加して思うのは、激ヤセは激太りを引き寄せる可能性があります。際立って陽性すぎるものは、その裏に際立って陰性のものを持つという定理も。要するに、やりすぎの裏にはやりすぎた故の行き過ぎた何か、性質が隠れているという考え方なのです。

激ヤセを目指した結果、一気に大切な何かを失う可能性を秘めています。

そういった度を過ぎたやり方は、おそらくですが、生きているうちは健康でいるぞ!という、人として最低限であり、最も幸せな前提が覆される可能性のあるやり方だとも言えるのです。お腹が空いたら我慢せずに食べることで、急激な痩せにはなりませんが急激に太ることもありません。

それでも激ヤセしたい!という方には、激ヤセを目指すのではなく、自分らしく過ごせるための健全な体にリセットすることにより、自然にやせられないか?という考え方にシフトすることをおすすめします。

健康のために激ヤセしたいという場合は別ですが、そうでない場合は、激ヤセすることを目標とするのではなく、何のために痩せたいのか?といった根本的な部分の見直しと、その一つの手段として、マクロビオティックな食養生活を試してみるのも良いのかもしれません。

チョコレートと珈琲は未だに私の「おやつ」でもありますが、これに代わるものとして小豆の和菓子があります。

そんなに遠くない昔、日本人は、ひと月に1度は小豆を食べる習慣を持っていたということをご存じですか?病人に出す場合には、お塩を一つまみ入れて煮込んだものがベストですが、甘いおやつに慣れた私を含め現代人で元気な人には、やや甘味をプラスしないとなかなか食べたいと思えないことも事実。干し葡萄を入れることでちょっと酸味の入った甘味をプラスしたり、デーツという乾物を入れて煮込むことで甘味をプラスする方法もあります。

人の手を加えて精製したものは、お米であれ砂糖であれ、栄養素がものすごく偏ってしまいます。自然界でバランス良く育ったお米やサトウキビですが、これらが人の手を加えることにより、見た目は白く綺麗で魅力的に見えますが、栄養が削られ、バランスの悪い状態になっています。これらは、雑味がなくて美味しく感じるかもしれません。しかし、体内に吸収される際に、同じ自然界のものをそのまま摂取した場合とは雲泥の差で、バランスの悪い食事に早変わりしてしまいます。

最近はやりの生活習慣病「糖尿病」もこれらの偏った食品をそれなりの量を継続的に摂取することで発症率を上げていると言えるでしょう。現状、身の回りのお菓子と名の付くものや外食でいただく食品には、砂糖が沢山使われています。残念ながら砂糖以外の人工甘味料の種類もどんどん増える一方です。なるべくそれらを口にしないようにするには、結局のところ自分で食べるおやつは自分でつくることに限ります。忙しい現代女性には、なかなか実践できない課題でもあります。

 

女子にははずせない「マクロビスイーツ!」

甘味好きな女性の強~い味方「デーツ」

丸ごと食べても甘味として摂取できて、体に優しい甘味料、且つ小豆に合ったものの中に「デーツ」があります。デーツとは、北アフリカや中東で採れるナツメヤシの実で、日本では種をとって乾燥したものが売られています。マクロビオティックの考え方の中に、「身土不二」という言葉がありますが、これはその土地で採れるものを食べることが体にとって最も良いとする考え方です。

これからすると、デーツという食べものは、産地がアフリカや中東ということで日本からかなり離れているため、該当しない食品となりますが、精製して偏った人口甘味料に比べればバランスの良い食品と言えます。そしてこれが、小豆にとても合います。

取扱い方としては、小豆とは別の小鍋で、繊維をなるべく残さないようにするためにも、1粒を4-5等分に輪切りしたものを、ヒタヒタのお水で、弱火で柔らかく溶けるまで煮込みます。小豆の煮込んだものと混ぜて少し火をかけることで、小豆とよく混ざり合い、絶妙の煉り具合に。小豆を使ったおやつを作る際は、ぜひお試しください

 

溶けない「アイスクリーム」

夏の暑い季節などは、夕方の涼みたい時間帯に、ひとつ口にしたくなるものです。これも、牛乳や生クリーム、卵などをふんだんに使ったものが出回っておりますが、マクロビオティックな食材で調理すると、豆乳と豆腐でそれなりに滑らかなクリーム状のアイスを作る事ができます。甘味も優しい甘さの玄米甘酒や雑穀甘酒といったほんのり甘くて栄養バランスがとても良い自然の甘味料でつくると、それこそ冷蔵庫に入れなくても溶けないアイスクリームが出来上がります。

え?お豆腐でアイスクリーム?と不思議に思う方も多いと思いますが、これがまた美味でして。胡麻ペーストを混ぜてクリーミーさを増したり、ナッツや干し葡萄などを加えて香ばしさや甘酸っぱさといったアクセントをつけてみたり。

砂糖やバター、牛乳を使わなければ作れないという概念を取り払って材料を考えると、これもまた組み合わせが面白く、ついついやってみたくなります。ぜひみなさんもお試しを。

高野豆腐を好きな方は、どのくらいいらっしゃるのでしょう?地味な食材ではありますが、あの味の染みっぷりが、たまらなく好きです。高野豆腐をお菓子に使うなんて、とてもじゃないですが、普通は、考え付きませんよね?水に浸して柔らかくした高野豆腐をちぎって、フードプロセッサーにかけたら、小麦粉などの粉の代わりに変身です。かなり弾力性のある食材になるので、モチモチ感を出したいお菓子に重宝します。

1)小豆を鍋に入れ、水から煮ます。

時々箸でかき混ぜて箸に当たる小豆の固さで煮え具合を判断します。(箸にコツコツ当たる場合は、煮えていない状態。箸への当たり具合が、もっさりしてきたら煮えてきた状態)2)デーツは、輪切り、またはみじん切りにし、小豆が半煮えしたあたりに、1)の鍋に一緒に入れて煮込みます。

3)小豆が煮えたら塩をふり入れ弱火で、小豆の汁気がなくなるまで煮ます。

【注】小豆の汁気が多すぎると、手に付き丸めづらくなります。4)黒胡麻をすり、3)に混ぜます。5)南瓜を鍋に入れやすい程度に切り、種をとり、15分~30分程度蒸します

(南瓜の状態により蒸し上がりの時間は調整してください)6)少し冷ましたら皮の部分を包丁でそぎ取り、黄色い部分をマッシュします。7)でそぎ取った皮はみじん切りにし、3)の小豆に混ぜます。8)でマッシュした南瓜に、塩を一つまみ回しかけ、玄米甘酒を混ぜ合わせます。9)に米粉を混ぜて、手で丸められる程度の固さにします。

(南瓜や玄米甘酒の水分の多少により、米粉の量を調整してください)10)の餡を丸めて並べ、それと同じ、または少し多き程度に9)を丸めます。

手に水を少しつけて、手のひらで、南瓜生地を厚めのシュウマイの皮のように丸く広げます。(厚みは5~8mm程度で。それ以上薄いと皮が破れ安くなり、まとめづらくなります)11)の皮の真ん中に、丸めておいた餡を乗せ、くるみます。(最初はシュウマイのように、上の部分から餡が見えていても、周りの皮を指の腹で伸ばすことで餡をくるむことができます)

【注】皮の底だけ厚くならないように、皮の真ん中(餡を置く場所)は、他より薄めにするとバランスよく包めます。

30分程度、蒸器で蒸し、蒸し上がったら、お皿やザルにとり、裏返して少し水分をとばしてできあがり

 

お肉が食べたくなったら

お肉とお魚、あなたはどちら派?

それはそうと、日頃、お肉とお魚、どちらを良く食べていますか?半マクロビ生活の私は、両方あまり食べなくなり、その分の栄養素を穀物や野菜でまかなうようになりました。

コーフーという食品があるのですうが、小麦の「グルテン」を使用し、お肉の食感に近づけた食べ物です。できるまでには、相当時間と手間がかかる1品でもあります。小麦の臭みが気になる場合は、出し汁でしっかり煮込む、またはカツなどとして揚げ物にした場合は、レモン汁などの柑橘系の果汁をかけたり、お味噌ベースのソースを付けて食べることをおすすめいたします。

私「初老40代」、今までの食生活を振り返ると、どちらかと言えば「肉」食になっています。日本人は、年をとるにつれて魚の購入数が少しだけ増える傾向にあるようですが、既に、50代未満の魚の購入数が、50代以上の購入数の1/3以下に減っているので、何かしらのきっかけがない限り、日本人の魚の消費量は減る方向へ向かっているようです。

最近の調査では、魚より肉を食べる食生活が根付いていて、肉の消費が魚を上回りました。海に囲まれている日本なのに、肉食に傾きつつあるのは、食文化の欧米化が浸透したことに起因します。

栄養面で両者を比べると「魚」の方が身体に優しいというのは、みなさんも薄々ご存知と思います。また、問題となっている生活習慣病のほとんどは、偏った栄養素を過剰に摂取していることに因ります。魚も肉も両者、タンパク質と脂質の多い食材です。同じような栄養素を持ちながら、大きく違うのは、栄養素の特徴が異なるから。

同じ脂質でも、魚に含まれる不飽和脂肪酸は、血中コレステロールや中性脂肪を減らすのに対して、肉に含まれる飽和脂肪酸は、それらを増やしてしまいます。肉や魚は、陰陽で言うと極端な陽性食材のため、あまり多く食べすぎないように。とは言え、それらの料理がいたるところで出される昨今です。食べる場合は、それに釣り合う程度の「付け合せのお野菜」もしっかりとることを心がけましょう。

お肉が良くないとか、魚が良くないとかではなく、食べる場合の量と一緒に何を食べるのかという事がポイントになるのです。

 

食欲に正直に従う事

マクロビアンだからこれを食べちゃダメ、これしか食べちゃダメ、という考え方も、最初のうちはありますが、穀物中心の中庸の食事を摂り始めて長くなると、その境がなくなっていきます。

というのも、あまり体に合わないものを食しても、基本の玄米菜食に戻すことで、平常を保つことができるようになるからです。そのため、ちょっと体に悪そうなものを食べたとしても、回復が早く、または回復するために体に入れるべき食べ物を意識するようになっているので、いつの間にかそれらの食べてしまった悪いものはデトックスする力が早く、更に強く働いてくれるような体質になっていったのも確かです。

ということは、「あ、あれが食べたいな」と感じたものを食べても大丈夫ということに。

そもそも、食べたいと感じる食品自体が、食品添加物の入っていない食品を選ぶようになっていきますので、体自体がそれらの食品を欲しなくなるという事の方が正しい見方なのかもしれません。食べたい時に食べたいものを食べて良いのです!そう思うと気持ちも楽になりませんか?

 

ベジな親子丼

ただし、私も40代に入るまでは普通の食事をしておりましたので、お肉も沢山食べてきましたし、乳製品も給食時代から毎日いただいております。卵もお弁当にほぼ毎日入れておりましたし。そんな普通の生活をしてきた人が、肉や乳製品、卵を使わないお料理ばかりでは、食欲がわかないという場合も。

また、自分はダイエットしたいからマクロビオティックなお食事を!と思っても、周りの家族がそれに賛同してくれるとは限りません。そんな時に大きな味方となってくれるのは、「畑のお肉、大豆ミート」。大豆ミートに限らず、お豆腐や湯葉、油揚げなど、大豆製品をうまく使うことで、ほぼお肉と変わらない食感を実現できて、ヘルシーだけどお肉のようなメニューにできます。

ポイントは、調理する前に、出し汁やおしょうゆ、おろし生姜などのタレにしばらく漬けておいたものを絞って使うところ。お肉を美味しいと感じるのは、何のことはない、その食感と味と食べた時の想い出にあったのだということに気付きます。それに似た状態を作ることができる「大豆ミート」の凄さは、使ってみていただくと良くわかります。大豆ミートとはいえ、豆のタンパク質ですので、美味しいからといってくれぐれも食べ過ぎにはご注意ください。

マクロビオティックでは、大豆ミートの他に、お麩やコーフー(小麦のグルテンを蒸したもの)やセイタン(コーフーを更に醤油で煮たもの)、雑穀なども活用します。

にんにくが無性に食べたくなったのは・・・

もう1つ、おもしろい体の変化をお伝えしましょう。

マクロビオティックな食生活をし続けていると、体が必要としているものがいつの間にかわかるようになるようです。ただし、これはあくまでも感覚なので、本当にそうなのかは、自分の体の中に聞いてみないとわかりません。

「なぜか、無性ににんにくが食べたいんだよね」と旦那が言い始めたので、すかさず「最近、牛肉入りカレー、食べたでしょ?」と。当たりでした。

本来、体は、本当に必要なものを欲するようです。牛肉料理に添えられているにんにく。マクロビアンは、肉を好んで食べなくなっている人が多いので、このような衝動がなくなり、レシピにも「にんにく料理」はほとんど出てきません。これは決して、肉を食べてはいけないという話ではありませんし、にんにくを食べてはいけないというものでもありません。牛肉を食べた時にその消化を助けてくれるのも「にんにく」が該当します。

お肉の付け合せに添えられているお野菜が、実は、身体にとって素敵なプレゼントだったりします。

もともとマクロビアンではない人が、マクロビを初めてある程度期間が過ぎると、快調になった身体に変化が出るようです。もちろん、給食世代ではない世代の方々はその傾向が少ないようですが、食生活が給食で大きく変わった世代からは、この考え方を取り入れないと、陰陽の調和が傾いてしまいがちに。

過去に食べてきた食べ物によって蓄積されたものが、体の奥底に残っていて、それを排除するために、マクロビ食ではないけれど、なんとなくあれを食べたいなと感じ始めるそうで、それを我慢せずに食べた方が良いのです。

ただし、脳からくる「食べたい」は、依存的なものもあり、それらと間違わないように気を付けなければなりません。そうです。腸からくる「食べたい」をいかに受信できるかが、カギとなります。

腸からくる「食べたい」なんて、どうやればわかるのか?というと、実は私も未だはっきりわかっておりません。私の場合、生野菜が無性に食べたくなりました。これが腸からくるサインだったのだと思います。

生のたまねぎなどのシャキシャキしたサラダを食べたくなったのです。その衝動は、過去に鶏肉や卵を食べすぎたためそれらを排除すべく腸からの指令だったのかもしれません。思い返せば、毎日お弁当に、卵焼きまたは、卵料理を一品入れていたことを思い出します。過去に過剰に摂取しすぎて排出しきれていない老廃物は、体内に蓄積されていると言われています。

最近食べたものを外に出すより、過去からずっと残っている老廃物を排出する方が、時間がかかります。老廃物を体外に出すという意味で積極的に食べた方が良いお野菜の代表格は、何のことはない、普段から常備野菜として冷蔵庫に入っているお野菜ばかり。

例えば、大根は、熱っぽい時に解熱作用もあり体内の余分な油脂を排出するお手伝いをしてくれます。人参は、血液を浄化する作用を持ち増血作用も。特に葉の部分にもその効能が高く、できれば固くなりすぎていない人参の葉も一緒に食べることがおすすめです。たまねぎは、血液浄化と自律神経を整える役割を持つとされています。どこの家庭でも常備しているお野菜たちですよね?

 

食べすぎることが・・・

そうこうするうちに、そろそろ「食べすぎ」がつらくなってきます。万人がそうなるとは限りませんが、私の場合、市販の食品添加物いっぱいのお菓子を食べると、その夜から、または次の日あたりから口の中が荒れたり、唇が荒れたり、おでこのあたりに吹き出物が出始めたりするようになりました。

食べすぎや、食べる物により、体が敏感に反応するように。これは正直なところ嬉しい反面、ちょっときついと思う場面もあります。口の中が荒れると、食事が楽しくいただけないから。でも、体の正直な反応がわかるようになったということは、健康であるための術を身に付けたということにもなります。

なんとなく「何か食べたい」という脳からの指令があっても、口の中が荒れていれば食べる際の痛みから食べること自体を無意識に拒否するようになります。これは、脳に騙されない体になったとでも言いますか。同じ体の中の欲求なのに、脳と腸では違いがあるものですね。

少しかじった知識ですが、人の発生学からすると、脳などの神経系と、血液や体液などを循環させる循環器系、食べ物を消化するための消化器系と大きく3つに部位が分かれて成長します。卵子が受精してから、最初に脳などの神経系部分の成長が著しく、続いて循環器系に、最後に消化器系の成長が一番長い期間かかるとされています。楽しい、嬉しい、悲しい、寂しいといった感情は、脳で覚えるようですが、実はそれらを裏でうまく操作しているのが、腸だとも言われています。

そして、人間が生きていくためには、空気を吸って吐き出すという空気の循環の他に、血液の循環、そして体液の循環、それらの元になっている栄養素や水分の循環が非常に大きな影響を与えているとも言い換えられます。

とは言え、外からは見えない世界(自分の体の中のこと)は、残念ながら自分が一番よく知らないのかもしれません。そんな自分の中の自分に気付くための手段や考え方がマクロビオティックではないかと思うのです。マクロビオティックの言う、宇宙の秩序とは、無限大に連なっていて、その一角の「宇宙」がまた、人間の中で起こっていることなのかもしれません。

自分の中にある自分を知って、受け入れて、それを活かして、楽しく生きるためにも、いろんな人に気付いてほしい考え方でもあります。

やせることの他に、吹き出物やシミ、しわ、ホクロなどが顔にできたら、どこの臓器のSOSなのか?朝一しっかりチェックする習慣もぜひどうぞ。

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